眠りの旅の中で、神聖な森をおとずれた
霧のかかる青白い朝に広がる泉や、清らかな水の流れ落ちる山々
夢の中でもう何度もおとずれたことのある森
また来られるなんて思いもしなかった
清浄な気分がまだ抜けない
朝はいつの日にも、生まれ変わる時刻だ
どんなに富を蓄えても、眠りの国までの航空券は買えない
どんなに行きたくても行けない国がある
どんなに会いたくても会えない人もいる
ぼくたちは無力で、だからこそただ、祈るしかない
いつの日かまた、おとずれるようにと
たとえこの、一生ではなくても