ロシヤの冬は寒いだらうか

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ロシヤの冬は寒いだらうか
ひとつの軌道を抱きしめて
どこまでも広がる雪原に
消え果ててしまいはしないだらうか

なぜこの足は赴くのだらう
碧い王国しか知らないこの精神を
まるで落とした冬を拾わせるようにして
天がささやく声が聞こえる

なにもかもをゆるすのならば
いつしかこの命がおそれる
凍りつくような季節にさえ
思いが注がれますようにと

あたたかな靴をこしらえて
まだ知らない国の土を踏む
まだ知らない寒さに出会うだらうか
キリルの文字を読むのだらうか

ロシヤの冬は厳しいのだらう
分子の停滞したその中でさえ
人間が熱を担い生きるのならば
その祈りにさえ泣かされよう

 

 

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