島巡りの水色

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ひとつひとつに意味があることを
見逃しながら舟は進んだ
繋がり合って描き出す星座を
見下ろす翼もなく時は流れた

海流から運ばれてくる歌には
何ひとつとして同じ言葉はない
それなのにあらゆる涙には
碧色の言霊が宿っていた

隣の島へと渡りゆくためには
どれほどの心が引き裂かれるだろう
別れてもまたきっと巡り会える
結ばれるはずのない思いが結ばれたこの海なら

群れれば群れるほどに人は愚かになる
寄り添えば寄り添うほどに人は幼くなる
何もないのにあるように見せた都を抜け出して
ぼくたちは元来た海へと帰ろう

魂だけをあの島へと置いて来たんだ
魂を拾い集める島めぐりの旅が始まる
災いが起こらぬように 悲しみに埋もれぬように
生まれてきてよかったとこの一生を祝うために

 

 

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