ベランダからどこまでも広がる地中海が見える!!!!!
まるで天国みたいな海辺の宿!シチリア島・トラーパニの宿「Casa Nina」に永遠に滞在したかった
・ああ、美しきトラーパニ
・まるで映画の中の世界にいるような海辺の宿「Casa Nina」
・優しいNinaさんとマグロの話
・ああ、美しきトラーパニ
長かったぼくのイタリア・シチリア島の旅もついに終わりを迎えようとしていた。
小さな港町トラーパニからフェリーに乗って、南フランスのトゥーロンまで海洋の旅をしようと計画していた。トラーパニは特に有名な観光地もなくあまり見所もなさそうなので1泊するだけの計画としたが、これが大きな間違いで、トラーパニの素朴なイタリアの町並みと人々の明るさとその雰囲気がぼくは大好きだった。有名ではない素朴な場所ほど、イタリアは素晴らしいのだと感じた。ぼくはここに、叶うなら1週間でも滞在したいと願った。
・まるで映画の中の世界にいるような海辺の宿「Casa Nina」
ぼくがトラーパニを大好きになったのには、トラーパニ自体の素朴で美しい雰囲気に尊さを見出したこともあるけれど、もうひとつ理由がある。それは宿泊した宿がとんでもなく素晴らしくて、まるで天国みたいだと感じてしまったことだ。
ぼくがトラーパニで1泊だけしたのは海辺に佇む宿「Casa Nina」だった。その名の通り、Ninaというおばちゃんが主にひとりで切り盛りしている、なんだかイタリアの家族の中にお邪魔するような感覚の素朴で安心できる親近感溢れる宿だった。
ドミトリーで1泊10ユーロ!けれどぼくの部屋には結局誰も来なかったので、10ユーロで部屋を独り占めできるという幸福に恵まれた。バスルームも清潔で広く、窓から海も見え、なんと広いバスタブまであったので最高に心地よかった。
この「Casa Nina」が天国だとぼくが思った理由は、キッチンとコモンスペースにある。青色の食器や家具で統一されたコモンスペースは、地中海の旅をしているのだという旅情を掻き立てられ、またシチリアの民俗的な感性を受け取れるような気持ちがして感動的だった。
コモンスペースからベランダに出れば、そこには艶やかなピンクの花々が咲き誇り、目の前には地中海がどこまでも広がっている!なんだか映画の中のような、夢の中のような幻想的な世界!こんなにも素晴らしくて尊い光景が、自分の人生で目の前に起こっているなんて信じられなかった!こんな夢のような光景を、1泊10ユーロで見られるなんて、それもまた夢のようだと感じた。この感動的な美しさは、もしかしたら動画の方が伝わりやすいかも!
イタリアシチリア島・トラーパニで泊まった「Casa Nina」のベランダからの景色がまるで天国みたいに素敵だったからみんなに見てほしい😌✨
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— 水色日本一周🇯🇵四国遍路巡礼 (@mizuironotabi) April 5, 2020
トラーパニの海辺の宿、本当に涙が出そうなくらいに大好きになった。
・優しいNinaさんとマグロの話
この宿のNinaさんも明るくて親切で心地よかった。親しみやすくていい人だなーという印象で終わるかと思っていたが、本当にこの人がいい人なのだと確信してしまうひとつのエピソードが起きた。
それはぼくがトラーパニを散策しているときに、魚市場を発見してしまった時だ。魚市場でマグロの大きな切り身が4ユーロだと言われたので思わず買ってしまった。宿のキッチンで焼いて食べようと思っていたのだ。しかし宿に帰ってNinaさんにマグロを料理するのだと伝えると、マグロは毒があるから1日塩漬けしなければならないのだと教えられた!
そうなの?!マグロに毒があるなんて聞いたことないんだけど!マグロを毒抜きするなんて話も聞いたことないし…日本のマグロと地中海のマグロは違うもので、地中海のものには毒があるのだろうか。とにかく地元の人が言っているのだから信じないわけにはいかない。
ぼくはもうその日にトラーパニを去る予定だったので、せっかく買ったマグロが食べられないことを知り残念に思った。しかしマグロを宿に放置しておくわけにもいくまい。ぼくはNinaさんに「もう今日出発するからマグロ食べられないよ、Ninaさんはマグロ食べたいですか?」と聞いて、Ninaさんにマグロをプレゼントしようとすると「何円だったの?」と聞かれて4ユーロだったことを答えると「私が買うわ!」となんとそのマグロを買ってくれた!ぼくはいいよマグロはあげるよとNinaさんに言ったが、彼女はいいよいいよと言って4ユーロをぼくにくれた!
なんていい人なのだろう!なんて大らかなのだろう!そしてありがとう!ぼくはまた今度トラーパニを訪れたときも「Casa Nina」に泊まろうと思う。