3匹の獰猛な野犬に襲われた!スペイン巡礼の暗示はイタリアのシチリア島トラーパニから始まっていた

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めちゃくちゃ怒り狂った犬って恐怖!!!!!

3匹の獰猛な野犬に襲われた!スペイン巡礼の暗示はイタリアのシチリア島トラーパニから始まっていた

・シチリア島トラーパニから南仏トゥーロンまでフェリーで行こう
・未来で果たすべきスペイン巡礼
・恐怖!!!3匹の怒り狂った黒い犬に襲われた
・無事に南フランス行きのフェリーに乗り込むことに成功!

・シチリア島トラーパニから南仏トゥーロンまでフェリーで行こう

ついにイタリア、シチリア島、トラーパニからフェリーに乗って南フランスのトゥーロンへと向かう日がやってきた。Direct Ferriesというサイトで予約して、トラーパニの港からCorsica Sardinia Ferriesという会社のフェリーに乗り込む予定だった。

しかし、グーグルマップで検索してみてもどこが港でどこからCorsica Sardinia Ferriesの会社のフェリーが出ているのか全然わからないし、チケットにもホームページにも書いていない。宿で聞いても、フェリーで南フランスに行く人なんて珍しいらしくわからないと言われた。

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仕方ないのでグーグルマップで検索して出てきた「Trapani port」というところがそうなのかと思って行ってみた。怪しかったのでそこではない可能性も十分に考慮し、だいぶ早めに宿を出発した。するとやはりそこではなく、「Trapani port」で地元のおじちゃんに聞いてみるとだいたいの方角はわかったので、そちらに向かって歩き出した。

 

 

・未来で果たすべきスペイン巡礼

ぼくはこの後、シチリア島からフェリーで南仏に渡り、そこでしばらく滞在した後、フランス南西部のサンジャンピエドポーへと向かい、そこからスペイン巡礼の旅を始める予定だった。スペイン巡礼がどんなものかいまいちよくわかっていなかったが、ぼくの人生で最も感動した本「アルケミスト」の著者パウロ・コエーリョさんのデビュー作「星の巡礼」が、彼自身のスペイン巡礼の体験をもとに書かれていたことを思い出していた。

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しかし「星の巡礼」を読んだのはだいぶ前のことであり、スペイン巡礼の村や街の名前やそこで起こった出来事について書かれている具体的で生々しい内容だったが、ぼくはそれを読んだ時点で本に書かれているスペイン巡礼の村や街なんて行ったことも聞いたこともなかったので全然イメージができず、正直「星の巡礼」の内容はそんなに記憶に残っていなかった。唯一覚えていたことといえば、作者がスペイン巡礼のさなかで黒い犬に襲われて大怪我をするということだけだった。その場面だけは、犬に襲われるなんてなんと恐ろしいことだろうと感じ記憶に刻まれていたのだった。

そんなことをぼんやり思い出しながら、トラーパニの港へと急いでいた。早めに出たからちょっとは時間に余裕があるものの、港がどれくらい遠いのかわからず、なるべく速く歩いてなるべく早くたどり着きたい心境だったので急いでいた。

 

 

・恐怖!!!3匹の怒り狂った黒い犬に襲われた

港までの田舎道を歩いていたそんな時、なんと草むらから3匹の怒り狂った黒い犬が出現し、こちらに向かってくるではないか!こわ〜〜〜めちゃくちゃ吠えまくって明らかにこちらを威嚇している!この道は人通りも少ないので、彼らの縄張りに入ってきた珍しい人間に対して怒っているようだった。どうしよう!!怖い!!

ぼくは犬というものがよくわからないので怖かった。犬を飼ったこともないので犬の気持ちや習性がわからないし、どういうときに噛み付いてくるかどうして吠えるのかもさっぱりわからないので、なるべく野犬には関わらないようにしていた。インドネシアのバリ島も天国のようで大好きな場所だったが、唯一嫌いだったのは犬が大量にそこらへんをうろついていたことだった。そんな野犬が怒り狂ったように吠えながら、しかも3匹も寄り集まってこちらに向かってくる!どうしよう!怖い〜!!!!!

しかし人間というものは不思議なもので、脳内でどんなに怖いと感じていても、今はなるべく速く歩いて早くフェリー乗り場に着きたいのだ、犬なんかに構っている暇なんて1秒たりともないのだという合理的な思考が働き、堂々と犬なんて無視してその道を突っ切ってしまった。犬もぼくの後ろにまで来てガウガウガウ!!!!!とめちゃくちゃ吠えていたが、ぼくは無視した。今は犬なんかに構っている暇はないので、早くフェリー乗り場につきたいのだという確固たる思いが、ぼくに犬を完全に無視させて先を急がせた。

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今思い返しても自分自身が不思議である。普段なら絶対に吠えている犬なんて怖いのでたじろいで、道を進めなくなるはずなのの、あの時は急いでいるあまりに、噛むなら噛んでみろやこっちははよフェリー乗り場につきたいんじゃというような心意気で、全くたじろいでいない堂々とした自分を発見した。あれを火事場の馬鹿力というのだろうか。新しい自分に出会えた瞬間だった。

 

 

・無事に南フランス行きのフェリーに乗り込むことに成功!

結局無事にフェリー乗り場にたどり着き、南フランス行きのフェリーに乗ることができた。Direct Ferriesで予約した場合には参照番号が非常に重要だ。参照番号を係員に示すと予約確認をしてくれてフェリーに乗ることができる。とうとうシチリア島から南仏までの海洋の大冒険に出発だ!このフェリーが予想したものよりもはるかに何百倍も豪華で快適なフェリーだったのでまたこのブログでレポートしようと思う。

フェリーに乗り込んでぼんやりとしていると、怒り狂った黒い犬に襲われるだなんて、パウロ・コエーリョの「星の巡礼」の中の自分が覚えている内容にそっくりだ、ぼくのスペイン巡礼は、もはやこのシチリア島から始まっていたのかもしれないと、ふと感じた。

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