四国車中泊お遍路第86番!「補陀洛山 志度寺」は庭園が荒々しい不思議なお寺だった

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なんだか不思議な荒々しいお庭!!!!!

四国車中泊お遍路第86番!「補陀洛山 志度寺」は庭園が荒々しい不思議なお寺だった

・第86番志度寺の荒々しくも不思議な庭
・第86番志度寺の圧倒的迫力の閻魔像
・第86番志度寺本堂
・第86番志度寺大師堂
・第86番志度寺お納経(御朱印)
・第86番志度寺御影、御姿

・第86番志度寺の荒々しくも不思議な庭

 

2020年お遍路逆打ち2日目で香川県に入り早朝から第88番大窪寺、第87番長尾寺を参拝した次に、第86番「補陀洛山 志度寺(ふだらくさん しどじ)」へと向かった。第86番この志度寺も第87番長尾寺と同様に町の中に存在していた。この志度寺は、お遍路88つの寺の中でも他にはない独特さがあって不思議なお寺だった。

 

ぼくが不思議だと感じたのは、おそらく志度寺の庭の雰囲気のせいだろう。この庭は、他のよく手入れされた庭とは異なって、なんだか野生的で荒々しい雰囲気を醸し出している。悪く言えばやや”荒れている”と言えるのかもしれない。草も木も伸び放題で、お地蔵様が草木に隠れてしまっている場所もある。ショベルカーが置きっ放しだったり、ホースが見えたままだったり、道具が乱雑に置かれたままだったりして、とても几帳面であるとは言えないような庭だった。

しかしそのような見た目であっても、信者の人々が地元の絶えることなく熱心にお経を唱えていたという風景もまた、このお寺では印象的だった。おそらく地元の人々に親しまれているようなお寺なのだろう。

他のお遍路のお寺に比べてこの志度寺の庭がこんなにも荒れているような感じがするのかはよくわからない。もしかして整理するのが苦手な人の営むお寺なのだろうか。納経所は広々としていてきちんと整えられている雰囲気だったが、どうして庭だけこうなのだろう。何か深いわけでもあるのだろうか。それともただガサツなだけなのだろうか。

しかし整えられていない庭というのは、他のお遍路の整えられた庭に比べて、快適ではないものの「自然さ」が確かにそこに存在しているような気がした。草や木を人間の手によって、人間の美的感覚によって支配するわけではなく、草木がただ思いのままに伸びていることをゆるしている庭は、なんとも言えない寛容でのびのびとした雰囲気に包まれていた。人が敢えて手を加えなければ、世界は乱雑の方角へと傾き、荒々しく粗野になっていくのがこの世の摂理である。もしかしてこの寺の庭は、そのように人の心を自然な状態で保つことの重要性を説いてくれているのだろうか。それともやっぱりガサツなだけだろうか。

 

 

・第86番志度寺の圧倒的迫力の閻魔像

この第86番志度寺でもうひとつ印象的だったのは、厳しいお顔をした閻魔像だった。この閻魔像のお堂は、普段がなかが暗いがスイッチを入れるとパッと明かりがついて閻魔像がいきなり出現するような仕組みになっているのでびっくりさせられる。他のお遍路のお寺でも見かけることのなかった唯一のこの閻魔像のおそろしい形相は、ぼくの心の中に刻み込まれている。

 

 

・第86番志度寺本堂

 

・第86番志度寺大師堂

 

・第86番志度寺お納経(御朱印)

 

・第86番志度寺御影、御姿

いざさらば 今宵はここに 志度の寺 祈りの声を 耳にふれつつ

 

 

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