重き荷を背負えば
歩みもはるか遅くなる
容易く行けた場所に行けなくなる
誰もができることができなくなる
重き荷が見えるものならば
手を差しのべてくれるものもあろうが
ぼくにしか見えない荷物
あなたにしか感じない重たさ
なにひとつ背負わないのに
どうして遅いのとけしかける眼差し
とかく軽々とした命なのに
どうして飛び立てないのと蔑む心
消えはしない重き荷を背負って
どこへ行こう
見えもしない定めを背負って
誰と生きよう
傷つき果てたその先にしか
出会えない瞳がある
ぼくにしか見えなかった傷
あなたにしか抱えられない担い
今までどこにいたのですか
どうやって生きていたのですか
まるでこの一生で出会うことが
はじめから決まってたかのように
なにひとつ言葉を交わさなくても
わかり合った運命の重さに
決して共には生きられなくとも
あなたの荷を知る人がこの世にいる