最後には何もかも
受け入れるようにできているだなんて
悔しいじゃないかどうして
怒りのまま終わらないのか
死に至る病も
生まれながらに身についた呪いも
拒む力も消え失せて
飲み込まれて安らかな心になるというのか
偽物だとは思わないか
何もかもを諦めた大地に立つ平和
真実は燃え盛る
極めて紅の炎の中に隠れはしないか
この世から消えるときには
熱を帯びない方が幸福だろうか
この世から旅立つときには
平穏を携えたいと誰もが祈るのか
もがき苦しみながら死にたい
そのように生まれてきたのだから
次へ繋がるように
次へ繋がるように
力尽きた炎となって
天の方へと昇華されたい
何も無い宙の中を
漂う魂たちをすり抜けて