数々の試練をくぐり抜けた先で出会えるアラコル湖の絶景!!!!!
超危険なガレ場に橋のない川渡り!アルティンアラシャンから絶景アラコル湖まで日帰りトレッキングしたら難所が多過ぎた
・シルクロードの旅2ヶ国目「キルギス」旅程表
・アルティンアラシャンの温泉を全力で満喫した
・アルティンアラシャンからアラコル湖へ気軽に登れるというのは本当か?
・アラコル湖日帰りトレッキングの入念な事前準備一覧
・アルティンアラシャンからアラコル湖まで乗馬ツアーの料金詳細
・アラコル湖トレッキング最初の試練:滑り落ちそうな丸太橋
・アラコル湖トレッキング第2の試練:橋のない川を渡れ
・アラコル湖トレッキング最後の試練:前へ進めない危険すぎるガレ場
・過酷なトレッキングもアラコル湖の絶景を見れば一瞬で報われる
・転倒に落石…ガレ場は下りも危険だから注意して
・アラコル湖からアルティンアラシャンへの道は天国
・往復12時間…結局アルティンアラシャンの温泉には間に合わず
・所要時間や注意点!アルティンアラシャンからアラコル湖までの日帰りトレッキングまとめ
目次
- ・シルクロードの旅2ヶ国目「キルギス」旅程表
- ・アルティンアラシャンの温泉を全力で満喫した
- ・アルティンアラシャンからアラコル湖へ気軽に登れるというのは本当か?
- ・アラコル湖日帰りトレッキングの入念な事前準備一覧
- ・アルティンアラシャンからアラコル湖まで乗馬ツアーの料金詳細
- ・アラコル湖最初の試練:滑り落ちそうな丸太橋
- ・アラコル湖トレッキング第2の試練:橋のない川を渡れ
- ・アラコル湖トレッキング最後の試練:前へ進めない危険すぎるガレ場
- ・過酷なトレッキングもアラコル湖の絶景を見れば一瞬で報われる
- ・転倒に落石…ガレ場は下りも危険だから注意して
- ・アラコル湖からアルティンアラシャンへの道は天国
- ・往復12時間…結局アルティンアラシャンの温泉には間に合わず
- ・所要時間や注意点!アルティンアラシャンからアラコル湖までの日帰りトレッキングまとめ
- ・シルクロードの旅の記事一覧はこちら!
・シルクロードの旅2ヶ国目「キルギス」旅程表
「シルクロードの旅」の第1ヶ国目である中国の旅を終え、ついに人生初の中央アジアへと足を踏み入れた。中央アジア最初の国は、キルギス!キルギス国内の旅の予定は以下の通りだった。
| 滞在する街 | 宿泊するホテル(宿泊数) | 次の街への移動手段 |
| オシュ | Ocean hostel(3泊) | シェアタクシー |
| ビシュケク | さくらゲストハウス(6泊) | 夏限定列車 |
| バリクチ | Guest House Oimo(1泊) | シェアタクシー |
| カラコル | The Way of Travelers(1泊) | ローカルバス+ハイキング |
| アルティンアラシャン | Bulak Say Yurt camp Altyn Arashan(3泊) | ハイキング+タクシー |
| カラコル | Guesthouse Alinazar(2泊) | 国際バスでカザフスタンのアルマトイへ |
・アルティンアラシャンの温泉を全力で満喫した
カラコルからローカルバスに乗って登山口まで移動し、アルティンアラシャンへのトレッキングを開始した。カラコルの街からローカルバスで格安に登山口まで移動する方法の詳細はこちらの記事にまとめた。
キルギスの大自然に抱かれながら川沿いの涼し気な道のりを進むこと5時間、ついに秘境の村アルティンアラシャンが姿を現した!村を貫くように川が流れ、村の向こうには雪山が聳え立っていて幻想的な雰囲気。
アルティンアラシャンで予約したユルト(キルギスのテント)宿Bulak Say Yurt camp Altyn Arashanではたまたま日本語がペラペラのキルギス人男性が働いていたので、アルティンアラシャンからアラコル湖トレッキングのことまで色んな情報を聞けて本当に助かった。
アルティンアラシャンでは3泊し、2日目は温泉に入るだけの日としてアルティンアラシャンでのんびりと過ごした。そして3日目にはアルティンアラシャンからもっと標高の高いアラコル湖へ日帰りトレッキングすることになった。
アルティンアラシャンの標高は2500mほどで、アラコル湖は3500mほどとレベルが一段階違う。果たして無事にアラコル湖まで辿り着けるのだろうか。
・アルティンアラシャンからアラコル湖へ気軽に登れるというのは本当か?
アルティンアラシャンからアラコル湖までは秘境の道なので、ルートを検索するのにグーグルマップもYandex Mapも当てにならず、Maps.meが最も頼りになるという結論となった。Maps.meによるとアルティンアラシャンからアラコル湖まで片道8時間以上かかると出て来たので、絶望してしまった。
実際にぼくはアラコル湖にめちゃくちゃ行きたいという訳でもなかったのでもう行かないことにしようと何度も思ったが、宿のキルギス人男性には片道8時間もかからないよ5時間くらいだよ夏しか行けないから行った方がいいよと言われたし、友人のてらちゃんには世界を旅していて一番綺麗で感動した景色だと勧められたので、そこまで言うなら行ってみるかと重い腰を上げた。
しかし重要なのは、彼らはアラコル湖からアルティンアラシャンまでトレッキングしたことはあってもその逆の道の経験がなかったことだ。彼らはシロタキャンプからアラコル湖へ登り、そしてアルティンアラシャンへと下って来るという定番コースしか辿っていないので、アルティンアラシャンからアラコル湖へと登るのがどのような感じなのか知る由もなかった。
そして今回、ぼくがその地獄のような登山道をこの身を以て体験することになる。そこには数々の過酷な試練が待ち受けていたのだった(マジで誇張して言ってるんじゃない、時々死ぬかと思った…)。
・アラコル湖日帰りトレッキングの入念な事前準備一覧
まずは日本語を話せる宿のキルギス人男性からアドバイスをもらいながら、アラコル湖までのトレッキングの事前準備を進めて行った。カラコルからアルティンアラシャンまでのトレッキングでは水500mlでは足りなかった反省を生かして、アルティンアラシャンで500mlの水を2本購入した。山の上なのでやや高く、料金は2本で100ソム(190円くらい)だった。Maps.meによると、途中には水汲み場もあるという。水筒500mlに宿の紅茶を入れて行くので、水分は合計で1500ml(水筒+ペットボトルの水500mlが2本)だ。
次に注意点を教えてもらった。アルティンアラシャンからアラコル湖へ行く人は定番のミスがあるらしい。それはアルティンアラシャンから最初は川沿いの道を進んでいくのだが、途中で一箇所だけ右折する場所があり、そこを右折しないでずっと川沿いに歩いて行ってしまう人が多いと言うのだ。そしてそのミスを犯した人は当然ながらいつまで経ってもアラコル湖には行けず、結局諦めて戻ってきてしまうらしい。Maps.meでも右折する所は明らかに示されているので、ここだけは絶対に右折するようにしたい。ここさえ右折すれば後は一本道なので間違いようがないということだった(実際にはそうでもなかったのだが…)。
次にアラコル湖から帰って来てもちゃんとお風呂に入れるように、今日も入ってお気に入りとなったNo.6の温泉の予約をしておいた。夜は宿泊客のみの利用となり、遅くても18時半までの予約しかできないと言われたので明日の温泉は18時半に決定。これでどんなに時間がかかっても18時半までにはアルティンアラシャンに帰ってこなくてはならないというノルマが課されてしまった。おそらくギリギリになるのでアラコル湖から帰ってすぐに温泉に行けるように、荷物にシャンプーなどのお風呂道具を持っていなくてはならなくなってしまった。ちょっと荷物が重くなる!
18時半に帰還が必須となったので、7時半にはアルティンアラシャンを出ることに決めた。Bulak Say Yurt camp Altyn Arashanの朝食は通常は8時からなのだが、親切なキルギス人男性がぼくのために7時には朝食を準備してくれることになった。本当に優しい、ありがとう!
・アルティンアラシャンからアラコル湖まで乗馬ツアーの料金詳細
また補足として、アルティンアラシャンからアラコル湖までは馬で行けるサービスもある。馬の料金は1人2500ソムに加え、ガイド代が3500ソムかかる。ガイド代はみんなで割れるので、人数が集まれば集まるほど安くなるという仕組みになっている。乗馬は片道3時間で、アラコル湖までの最後の道のりだけは馬でも行けないので、馬から降りて人間が自力で1時間歩くことになっている。
日本円で言うと6000円くらいかかってキルギスから言えば高額だし、やっぱり自分で登らないとアラコル湖に辿り着いたという達成感が得られなさそうなのでぼくは馬を選ばなかったが、登った後ならよく分かる。この辛く険しい道を行くのに、馬に6000円支払うのは非常に価値のあるいい買い物に違いないということが…。
・アラコル湖最初の試練:滑り落ちそうな丸太橋
アラコル湖出発当日、7時に朝ご飯。3泊しているから分かるが、明らかにいつもとは朝食のボリュームが違う!日本語を話せるキルギス人男性は早起きして朝ご飯を準備してくれただけではなく、しっかり栄養を付けてちゃんとアラコル湖まで登れるように応援してくれてるみたい。本当に嬉しい!やる気が出てきた!そして7時半には宿を出発した。

朝の光に包まれたアルティンアラシャンは神秘的な雰囲気。しばらく川沿いの獣道を歩いて行く。
すると早速試練が!まさかの不安定そうな丸太の橋!これ落ちないよね?何だか油断していたらツルッと滑って冷たい川にドボンとハマってしまいそう…。腰を低くして、かなり慎重にゆっくり歩くと何とか渡ることができた。
こういう落ちそうな橋が2つも連続で出現し、肝が冷えた。帰りもこの橋を2つ渡らなければならないかと思うと気が重い…でもまぁこの2つの橋は慣れれば大したことないと感じた。それはこの先でもっと過酷な試練が待ち構えていたから…本当に橋を架けてくれているだけありがたいと感謝してしまうことになろうとは…。
アルティンアラシャンからの川沿いの道はほぼ平坦なので、登山としての大変さはなかった。しかしここで事前準備で要注意だと学んだ右折の道を確認!ここで右折せずに川沿いの道を突き進んでアラコル湖へ辿り着けない人が続出しているのでここだけは絶対に右折しよう。そしてここを右折したら、なんとまさかの険しい登り道!まぁ1000mほど高い地点へ登山するのでいつかは登り坂になるだろうと思っていたが、それにしてもいきなり急峻な坂道になったので体がびっくりしているような印象だ。
・アラコル湖トレッキング第2の試練:橋のない川を渡れ
そこからはただひたすらの登り坂!どんどんどんどん登って行くと、幅の広い川に出た。Maps.meによるとこの川を渡らなければ先に進めないらしいが、橋はどこにあるのだろう。
橋を求めて川の上流へ上流へと進んでいくと、何と道がなくなってしまった。Maps.meでは遥か下流で川を渡ることになっている。え、どういうことだろう、注意深く観察していたけれど橋なんてなかったのに…道に迷ったような感じになり、仕方なくせっかく登ってきた川沿いの道を今度は下っていく。
すると目の前に馬でアラコル湖へ向かうツアー客の行列が!みんな馬で水の中へ突き進み、そのまま川を渡っている。え、まさか橋も何もないこの幅の広い川を渡れっていうこと?!ぼくの悪い予感は的中し、他の登山客もどのようにこの橋のない川を渡ろうかと思案しているところに出くわした。まさかそんなことがあるなんて…橋を架けてくれよ橋を!
ここで「橋のない幅広い川を渡る」という第2の過酷な試練を、自分が目の当たりにしていることに気が付いた。しかしどのように渡れというのだろう。靴を脱いで裸足になって水の中を歩いて渡る?しかしキルギスの山から流れ落ちてきた水は非常に冷たく、長時間足を浸していたら骨の髄まで凍え切ってしまいそうだ。他の登山客を見ていると水面から出ている石を次々に踏んで進み、何とか向こう岸へと渡ろうとしている模様だ。確かにそれしか方法がなさそう。でも向こう岸まで渡れるほど石が連続している場所を探すのは至難の業だった。
それでも周囲に複数の登山客がいる場合、誰かが川を渡れる石のルートを発見すればその人に続いて他の人も川を渡れるので、川渡りに慣れているような登山のプロフェッショナルが周囲にいてくれると大いに助かる。ぼくが川を渡ろうとしている時も登山に慣れていそうな男性が1人いて、複数人の女性登山客を導いて川を渡らせようとしているところにぼくも便乗させてもらった。なるほどこのようにきちんと探せば広い川を渡れるほどに石が連続していている地点も見付けられるものなのだなぁと感心したが、帰りもこの橋のない川渡りが待っているかと思うと陰鬱な気持ちになった。
ここからは問答無用の登り坂の連続だった。周囲を見渡せば360度キルギスの山脈の大パノラマの絶景が広がっていたのだが、登っている最中は感動している余裕がなかった。本当に今日中に帰れるか不安だったので、とにかくできる限り早めに登ろうと一歩一歩を踏みしめながら進んでいた。さっき道を間違えて川を渡るべきところを、川沿いを上ったり下りたりしたので時間をロスしたのも気がかりだ。しかし標高が高くて酸素が薄いせいか疲れやすく、なかなか思うように登ることができなかった。
途中にはMaps.meが示した通りの水汲み場もあった。地下から出て来ているかなり冷たい湧き水で飲めそうだったので、ペットボトルに水を補充した。帰りは下り道なのでほとんど水は要らないが、天気が快晴だったこともあり上りはめちゃくちゃ水を飲んだ。この湧き水を飲んでお腹を壊すということはなかった。
・アラコル湖トレッキング最後の試練:前へ進めない危険すぎるガレ場
急峻な登り坂と酸素の薄さを耐え抜いて、何とかアラコル湖の麓のキャンプ場まで辿り着いた。ここまで登るのに既に5時間かかっていたが、白いユルト(キルギスのテント)が見えた時にもうすぐでアラコル湖を拝めると感動した。しかしこんな地点で感動している場合ではなく、この先にはこの登山最大の試練が待ち構えていた。ここまでの登山道もめちゃくちゃしんどかったが、ここからアラコル湖までの道のりははっきり言ってこれまでのしんどさを凝縮してもう一度味わわされているような過酷さだった。マジで最後が一番キツいのはやめてくれ…。
ここからは馬も通れない難関で危険な道なので、ここまで馬に乗ってきた登山客もみんな自分自身で歩みを進めている。しかしここまで馬に乗って来た分体力はかなり温存されているはずなので、登山にはかなり有利だろう。それでこそ高いお金を払って馬でやって来た甲斐があるというものだ。ここからの道はこれまでとは大きく異なり、足が滑りやすい砂利道のようになっていた。平坦な道なら問題ないが、登り道に差し掛かると滑って転倒しないように慎重に進む必要があった。もう登山は最終段階のはずなのに、一向にアラコル湖が見えて来ない、一体どこにあるのだろうと思ったのも束の間、ぼくは目の前に現れた最後の過酷な試練に思わず言葉を失った。
…え、まさかこれ登るの???目の前にはマジで45度のように見える、これまでのどの道よりも急角度の坂をよじ登っている登山者の姿が…!最後の最後にこれを登るとか…もうエネルギー残ってないよ…。ぼくはあまりのショックに閉口し、その場に座り込んでしまった。10分くらい休憩し、まぁここまで来たんだからやるしかないと意を決し、最後の過酷な試練に挑戦した。
アラコル湖に辿り着くための最後の急斜面は、これまでのどの道よりも滑りやすい砂利道で困惑した。足を前に進めても進めても砂利の中に埋もれてしまってなかなか体が登って行かない。こういう道のことを登山の専門用語ではガレ場というらしい。人生で初めてのガレ場だ。仕方がないのでみんな手を使って4本足の動物のようになって、何とか前へ進もうと努力している。前の人が登ったはずみで落ちて来る石にぶつからないように気を付ける必要もある。
すると目の前では韓国人登山客のバックパックが、まさに「おむすびころりん」の昔話の物語のおようにコロコロコロコロと斜面を転がり落ちて行って見えなくなった。お、恐ろしすぎる…あんな感じで人間も油断していたらおむすびころりんになってしまうのではないだろうか。そしたら確実に大怪我か、運が悪ければ死ぬだろう。こんなところで大怪我しても病院に行けるまでに一体どれくらいの時間と費用がかかるのだろうか、考えただけでおぞましい。
てかあの韓国人はこんな前代未聞の危険な急斜面で、なぜバックパックを背負わずに単独で放置してしまったのだろうか、意味不明すぎる。あのバックパックが転がってきて登って来ている人が巻き込まれたら、それこそ大事故に繋がると思うけど…。韓国人のバックパックは遥か彼方に消えて見えなくなった。バックパックの持ち主はまだ上の方で下山の最中だ。自分のバックパックがおむすびころりん状態になったことを山の上から呆然と眺めていたが、彼はこれからどうやってあのバックパックを回収するのだろうか。
しかしそんなことに気を取られているほど、こちらも全く余裕があるわけではない。4本足の動物のようになり人間としての尊厳を失った今、何とかこの急斜面を登り切ってアラコル湖を拝まないことには心が報われない。しかしどんなに前進して登ろうと努力しても、ガレ場に足を取られて思うように体が進まない。酸素の薄さも相まって、そのうちに疲弊してどうしても休憩回数が多くなってしまう。それでも少しずつでもいいから前へ、前へと諦めずに足を進めていくと、ちょっとずつちょっとずつ高みへと登って行き、その積み重ねが実を結んだ結果、目の前に突如としてアラコル湖が姿を現した!
・過酷なトレッキングもアラコル湖の絶景を見れば一瞬で報われる


あ、青い〜〜〜!何これ!見たこともない風景が広がっている!背後の美しい雪山と不思議な色彩をした湖の組み合わせが神秘的すぎる!こ、これぞまさに絶景と呼ばれるにふさわしい…!!
今日は何度も登山の最中に過酷な試練に言葉を失ってきたが、最後の最後は感動で言葉を失った。結局アルティンアラシャンからの所要時間は7時間だった。や…やっぱりそれくらいかかるんだ。Maps.meは正しかった。温泉に入るためには4時間でアルティンアラシャンに戻らなければならない。…現実的じゃない気がする。まぁ往路はひたすら登って来た分、帰りは下り道の連続なのでだいぶ時間は短縮できるはずだから挑戦する価値はあるかも。
結局アラコル湖滞在は1時間ほどだった。ぼくは写真撮影を終えると、そのまま温泉のためにアルティンアラシャンへと急いだ。
アラコル湖の絶景のYouTube動画はこちら!
・転倒に落石…ガレ場は下りも危険だから注意して
帰りのガレ場は登り以上に危なく、周囲の人が何度も転んでいるのを目撃した。それどころかおそらく地元のキルギス人が競い合いながら激しくガレ場を駆け降りようとするので、そのせいで発生した落石が目の前の韓国人の頭を直撃していた。あ、危な〜〜〜!でもこういうこと、今までに絶対何度も起こっていそう。
男は自分の勇敢さを示すためにこういう危険な場所で無茶をする傾向があるが、そんな他人にとってはどうでもいい男の勇敢さ争いのせいで怪我をさせられたらたまったものではないのではないだろうか。まぁだからと言って止めるように促しても結局こういうことをやり続けてしまうところが、無邪気な男らしさというものだろう。
実際問題、このガレ場で大怪我した人とか死んだ人っていないのだろうか。1人くらいは絶対いそう。このトレッキング自体、もしも日本だったら危険過ぎて禁止されてしまうような気がする。目の前で巨大な石が頭を直撃している韓国人を見て、そんなことを考えてしまった。
しかしそうは言っても下りは登りよりも圧倒的に体力的には楽だった。砂利道がクッションになってくれるので滑らないような地面の質を見極めることができれば、スイスイを足を進めることができた。ただ滑落しておむすびころりんしたら大怪我して命が危ないので、速足ながらも慎重に下山して行った。
ぼくは杖など持って来ていなかったが、下りでは何かの役に立つかと思いアラコル湖で拾った野生の木の棒を杖代わりにして歩いた。ガレ場で滑りそうになった際に体の支えとして使えるので、心なしか下りやすいような心強いような感じがした。ガレ場以外で杖が必要だと感じたことはなかった。
・アラコル湖からアルティンアラシャンへの道は天国

アルティンアラシャンからアラコル湖への道は地獄のように苦しかった分、その逆は天国のように軽やかだった。人生楽ありゃ苦もあるというのは、まさにこのことだろう。本当に山の神様が進むのを助けてくれているのではないかと思うくらい、体が自然とアルティンアラシャンへ向かっているのを感じた。気持ちに余裕がある分、往路では感受できなかったキルギスの大自然の美しさにも感動することができた。こんなに素晴らしい世界が広がっていたなんて、登っている時には気付くことができなかった。
気持ちに余裕がある復路で撮影したキルギス絶景のYouTube動画はこちら!
・往復12時間…結局アルティンアラシャンの温泉には間に合わず
結局アルティンアラシャンに到着したのは夕方7時半だったので、6時半の温泉には間に合わなかった。温泉に入れないのは残念だけど、日が沈まない明るいうちにアラコル湖から帰って来られて安心した。仕方がないので謝ってもう一度予約を取り直し、翌日の朝9時にもう一度温泉に入ってから山を下りることにした。今日はお風呂に入れないけれど、それは自分が戻って来るのが遅かったせいなので諦めるしかなかった。でも次の日に気持ちよく最後の温泉に入れてカラコルへ戻ることができたので、アルティンアラシャンの滞在には大満足だった。
・所要時間や注意点!アルティンアラシャンからアラコル湖までの日帰りトレッキングまとめ
アルティンアラシャンからアラコル湖までの日帰りトレッキングは、往路が7時間、アラコル湖で1時間滞在、復路で4時間の合計12時間かかった。
アルティンアラシャンからアラコル湖までの道のりには滑り落ちそうな丸太の橋、橋すらなく石を踏んで渡らなければならない広い川、最後の最後の色んなものが上から落ちて来る急斜面のガレ場など、過酷な試練の連続だった。
しかしその試練を乗り越えた時に見られるアラコル湖の絶景は感動的で、一見の価値あり!この感動は写真じゃなくて実際に登った人にしか伝わらない種類の尊い宝物かもしれない。
とりあえずアラコル湖へ確実に進むためには、右折するのだけは忘れずに!
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