ジュゴンの詩

 

豊かな碧い海に包まれたあなた
どんな宝石よりも美しい住処で
自由な野生を生きていたあなた
いつしか貢物にされた

くぉーん くぉーんと鳴くというよ
碧い海に終わりを告げる頃には
くぉーん くぉーんと泣くというよ
秘密の祭りをあげる御嶽で

他の島にはない貢物が
この島でだけ獲れるというよ
真白き生命が碧い海を押し退けて
幻のようにたゆたう世界よ

この世とあの世を離してしまおう
人とそうではないものも
離れ離れの中に浮かび上がる
別れの後の真理の瞬き

パナリ島よ パナリ島よ
人を遠ざけて ただひとり生きるなら
神を近づけて 神話の中にのこるなら
それもよからう

 

 

 

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