バスごと船内へ!格安バスFlixbusでイタリア本土からシチリア島まで航海を含む大移動

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まさかバスごと船に乗り込むなんて!

バスごと船内へ!格安バスFlixbusでイタリア本土からシチリア島まで航海を含む大移動

・ヨーロッパの長距離移動は格安バスに限る
・イタリア本土からシチリア島まで格安バスはどう行くの?
・格安バスがそのまま船へと乗り込んだ!
・格安バスを乗っけたままメッシーナ海峡のプチ船旅

・ヨーロッパの長距離移動は格安バスに限る

イタリアの南東部の都市バーリから、イタリア南部のシチリア島のカターニアまで、格安バスのFlixbusを使って移動を試みた。鉄道ではなくFlixbusを選んだ理由は、この移動手段が最も安くて最も早かったからだ。GoEuroのサイトで検索して比較してみても、鉄道ならば2回乗り換えが必要で76ユーロもするのに対して、バスならば乗り換えなしで9時間、たったの23ユーロで移動ができる。さらに言えばFlixbusには大抵無料Wi-Fiが当たり前のように付いているので、SIMカードを購入していないぼくのような旅人の長距離移動でも、退屈することは少ない。

やはりヨーロッパでの都市から都市の移動は、格安バス移動に限る!

 

 

・イタリア本土からシチリア島まで格安バスはどう行くの?

バーリからシチリア島へたどり着くまでの、イタリア本土南部の風景は、美しく素朴なヨーロッパの田舎の様子がどこまでも壮大に広がっており、心洗われる思いがした。もはや夏が訪れたような眩しく青い空の下で、はるか遠くになだらかな丘がそびえていたり、馬が水を飲んでいたり、水量の少ない川の流れが見えたり、ふとした瞬間に美しい海が見下ろせたり、かと思うとすぐにその姿が消えてしまったり、次々に変わりゆくイタリア南部の大自然の風景に飽きることはなかった。

そのようなイタリア本土の南部のバスの中で、ぼくにはふと気になることがあった。乗り換えなしで9時間の大移動と書いてあったが、イタリア本土からシチリア島までの移動は、バスではどうするのだろうか。たしか鉄道では、電車ごと船に乗り込んでシチリア島まで移動するので、それが見ものであるとどこかで読んだことがあったが、バスではどうなるのだろう。イタリア本土とシチリア島までは、そんなに離れているわけでもないし、きっと橋でも架けられているのだろうと思い、グーグルマップで検索してみた。

しかし、イタリア南部とシチリア島の間に広がるメッシーナ海峡の中の、どこをどうさがしても橋の存在は見当たらなかった。橋もないのにどうやってバスはシチリア島まで乗り換えなしで渡るのだろうか。もしかして海底トンネルでもあるのだろうか。まさかそのまま海水の中へと突っ込んで、シチリア島まで運転するわけもあるまい。ぼくの中で若干の不安とともに謎は深まっていった。

 

 

・格安バスがそのまま船へと乗り込んだ!

そしてついにその時は訪れた!目の前にメッシーナ海峡が広がっている。さて、ここからどうやってバスで海を渡っていくというのだろうか。

かと思った瞬間、いきなりバスは大きな船内に車体ごと突っ込み、その中の駐車場で動かなくなった!バスの運転手のおっちゃんは、何かイタリア語で説明しているが聞き取ることはできない。とりあえずみんなバスから降りているので、ぼくもバスから降りてみる。きっとこれは、鉄道でイタリア本土からシチリア島へと電車ごと渡るときのように、バス移動でもバスごと船でシチリア島まで移動するのだ!

それを自分の中で解釈した瞬間、どのようにバスでメッシーナ海峡を渡るのかが理解できスッキリした。と同時に、この格安バスの長時間の大移動には、まさかの航海の旅も含まれていることを知りワクワクした。もちろん船賃はFlixbusの料金に含まれているらしく、乗客は一銭も支払う必要はなかった。無料で船に乗れたようで、なんだかちょっと得したような気分だ。

 

 

・格安バスを乗っけたままメッシーナ海峡のプチ船旅

船の旅はおよそ15〜20分くらいの、適度で短い爽やかなものだった。イタリア本土側からシチリアの街がメッシーナ海峡を挟んですぐ目の前に広がっており、それが船が出港するとだんだんと近づいてくる。エメラルド色の海の水に、春のイタリアの太陽の光が散乱して美しい。こんなイベントが含まれている楽しい格安バスの旅が、他にあるだろうか!ぼくは今回の南イタリアの旅のテーマが、自分の中では「南イタリア海洋の冒険」になるとなんとなく予感していたが、まさにその通りになってきた。

これまで世界の中で航海の旅をしたのは、南スペインアンダルシアのアルヘシラスからモロッコの港町タンジェまでのジブラルタル海峡の旅、バリ島からジャワ島までのインドネシア航海の旅、フィンランドヘルシンキからエストニアタリンまでの船旅に加えて、今回で4回目のようだ。

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ちょっとした海洋の冒険を終えて、バスは再びシチリア島の大地を走り出した。船の旅を終えてから約1時間ほどカターニアまでの陸路の旅があり、時間通り9時間ほどでバスはカターニアに到着した。

ぼくは前回のシベリア鉄道・ヨーロッパ周遊100日間の旅の際も、Flixbusを多用したが、いつも時間通りに来るし、時間通りにもしくは時間よりも早く着くし、とても快適に利用させてもらっている。ヨーロッパの旅で鉄道なんか、高いし、時間通りに来ないし、途中で降ろされたりするし、断然バス旅の方が推奨される移動手段である。格安バスがあれば格安バスを、なければ仕方なしに鉄道を利用するといった旅程だ。これからも格安バスを多用してヨーロッパの旅を続けたいと思う。

 

 

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