いざミャオ族最大の村、西江千戸苗寨へ!
ミャオ族最大の村へ!凱里鉄道駅から西江千戸苗寨までは乗合タクシーで移動した
・中国初の夜行列車で凱里鉄道駅に到着
・意外と安かった乗り合いタクシー料金
・ものすごく怪しかった110元する西江千戸苗寨のチケット
・入口から西江千戸苗寨の中心までは無料バス完備
・中国初の夜行列車で凱里鉄道駅に到着
意外と快適だった中国初の夜行列車に乗り、ぼくは朝の11時に凱里の鉄道駅に無事到着した。夜行列車は快適だったし、宿代1泊分浮くし、また機会があれば利用してもいいと考えていた。
さて、今度は凱里の鉄道駅から少数民族であるミャオ族最大の村、西江千戸苗寨まで移動する番だ。インターネットの情報によると、凱里鉄道駅からの公共バスはなく乗り合いバスで行くべきだと書かれていた。凱里の中心にあるバスターミナルからなら西江千戸苗寨までの公共バスが出ているようだが、凱里の鉄道駅からバスターミナルまでは少し遠いようだった。なんとか乗り合いバスで西江千戸苗寨に行きたい旅人の仲間を見つけて安く西江千戸苗寨まで移動したい。
・意外と安かった乗り合いタクシー料金
凱里の街に来る旅人の目的は、やはり西江千戸苗寨へ行くためであることが多いらしく、苦労せずとも鉄道駅から出るとすぐに話しかけられてしまった。話しかけられたおばちゃんはタクシーの運転手で、西江千戸苗寨まで乗合いで行く人を探しているという。乗り合いバスではなくタクシーという点がなんだか高そうだが、一応値段を聞いてみた。すると意外と安く、4人集まれば1台120元だという。つまりひとち30元(450円くらい)!安いやん!
今のところ1人はいるのでぼくを入れて2人、あと2人集められれば30元で西江千戸苗寨まで行けるらしかった。しかももうすぐ電車がまた到着するので見込みありだという。ぼくはこの乗り合いタクシーに乗ることに決めて、後の2人がつかまるのを待つことにした。そしてそれに時間はかからなかった。
・ものすごく怪しかった110元する西江千戸苗寨のチケット
タクシー運転手のおばちゃんが4人の乗客を見つけると、すぐにタクシーは出発。約1時間に及ぶ西江千戸苗寨までのドライブだった。意外と遠いんだな。本当に30元でいいのだろうか。日本の感覚ではありえない安さだ、さすが中国!
西江千戸苗寨に入るためには入場料が要る。これがべらぼうに高く、100元(1500円)するという!中国の物価を考えればとんでもないぼったくりだ!しかし中国はこのように見所のあるところの入場料が非常に高く設定されていることが多い。文句を言っても始まらないので払う他はない。
ぼくは西江千戸苗寨の入場門のところで支払うのかなと思っていたが、なんとタクシーのおばちゃんは明らかに道の途中で車を止め、ここでチケットを買うのだと言ってぼくたちは建物の中に入った。これがぼくは今でも怪しかったと思っているが、ひとり110元だと言われた。なんと高い!ガイドブックに載っている100元でも高かったのにさらに値上げしているではないか!値上げしたのだろうか。
これって怪しくないだろうか。もしかしてこのチケット屋さんとタクシーのおばちゃんが癒着していて、10元手数料を多く取られてそれがおばちゃんへのマージンになるのでは???とものすごく疑っていたが、いろいろ質問していたその他の中国人もおとなしく110元支払っていたので、ぼくも仕方なく110元支払うことにした。本当に110元必要なのだろうか。100元支払う心算りだったので腑に落ちない思いだ。
しかし中国では意外とこういう卑怯な手口は少なく誠実な場合が多いので、本当にチケットが値上げされただけかもしれない。
・入口から西江千戸苗寨の中心までは無料バス完備
1時間して凱里鉄道駅から西江千戸苗寨の入場門まで辿りついた。怪しいチケット屋さんでの出来事を除けば快適なドライブだった。タクシー代は本当に30元でよかった。
チケットを見せて入場するとそこには無料のバスが待っており、それに乗りながら西江千戸苗寨の中心へと近づく。しかしアジアでよく見かけるこの入口を観光の中心からわざと離して作っておいて、客に無料バスを利用させることによって、入場料は高かったけれどバス代タダなんだからお得でしょう満足でしょうと思慮の浅い客人を小賢しく騙そうとする手口がぼくは大嫌いだ。こんなことするならば最初から入口を中心に近づけて作り上げ、バスをなくし、入場料を安くすべきである。愚かな小細工など必要ないのだ。
などと内心ぼやきつつも、別の心の片隅では初めて少数民族のミャオ族に会える楽しみな気持ちが芽生え、少しの怒りと大きな楽しみを心の中で混在させながら、ぼくは西江千戸苗寨の中心へとたどり着いた。