中国の秘境で雪山の絶景!雨崩からチベットの聖地・神瀑へトレッキング【神瀑1/2】

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快晴で雪山が夢のように綺麗!

中国の秘境で雪山の絶景!雨崩からチベットの聖地・神瀑へトレッキング

・これまでの雨崩の冒険の軌跡
・チベットの聖地、神瀑への期待と不安
・快晴の日に神瀑を目指そう
・まずは上雨崩から下雨崩までを下る
・積まれた石に託された人間の共通
・白い雪山、快晴の青空
・とても歩きやすかった神瀑までのトレッキング道

・これまでの雨崩の冒険の軌跡

中国雲南省の秘境・雨崩にやってきた。雨崩は雲南省とチベット自治区の境界線上にあり、チベット文化にあふれた桃源郷のような世界観が特徴だ。

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しかしそのような夢のような世界観とは真逆で、聖地冰湖への道は痛々しい棘の森、凍りついた雪原、荒々しい岩山と、およそ癒しとは程遠い厳しさに満たされていて絶句した。

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・チベットの聖地、神瀑への期待と不安

冰湖に行って散々な目に遭ったという思いと、なんて神秘的なものを見てしまったんだというような不思議な満足感が心の中で混在していたのも束の間、次の日には新たなチベットの聖地「神瀑」へのトレッキングが待っていた。神瀑とはその名の通り、神様の滝のことである。

昨日の冰湖というチベットの聖地がその名の通りあまりに神秘的すぎたので、今日の神瀑にも思わず期待が高まってくる。と同時に、昨日と同じようにとんでもなく険しい厳しい道のりを行くことになったらどうしようという不安も心を占める。しかし行くと決めたからには行くしかないので、あらゆる不安を振り払い、ぼくたちは神瀑へと向かった。

 

 

・快晴の日に神瀑を目指そう

神瀑に行く日は、雲ひとつない快晴だった。こんなにも心地よい天候の中、こんなにも神秘に満ち溢れた雨崩という場所を歩けるなんて、純粋に心躍る思いがした。

快晴のいいところは、雨崩からの神々しい雪山の風景が曇りなく見渡せることだ。これまで雪や曇りで霞んでいた雨崩の雪山の姿が、今日は明らかにくっきりとまるで目の前に迫ってくるようにこの目に映る。宿を出発してからは前を向いて歩くのもままならないほどに、神々しい雪山の風景にぼくたちは釘付けになっていた。

 

・まずは上雨崩から下雨崩までを下る

 

上雨崩に宿泊していたぼくたちは、一旦下雨崩まで下りなければならない。神瀑へ行くために、はじめての下雨崩訪問。上雨崩は本当に上に位置しているのだなぁと思い知らされるくらいに、どんどんと急峻な下り坂を下って行く。下っているときは楽だが、ぼくたちは上雨崩に結局戻らなければならないので、神瀑に行った後の疲れた足取りで最後にこの坂道を登るべき運命が待っているのかと思うと、出発したてであるのに若干心が暗くなる。

 

 

上雨崩から下雨崩までの距離は約1.6kmであり、20分ほどの道のりだった。

 

下雨崩からも上雨崩と同様に、あまりに美しい快晴の空と真っ白な雪山が目に飛び込んでくる。

 

 

・積まれた石に託された人間の共通

 

下雨崩を通り過ぎて、やっとトレッキングらしい山道へとさしかかる。昨日の冰湖までの道のりのようにとんでもなくならないことを今は祈るばかり。

 

 

行くまでの水たちが凍りついており、この地の高度の高さと寒さを思い知らされる。

 

 

下雨崩から神瀑までは約5.6kmの道のり!

 

 

聖地へ行くための巡礼の道やトレッキングの道には、なぜかどの国でも石が積まれている。日本の祈りの道の世界遺産、熊野古道でも積み石は生命や旅の再生を表しているし、遠く離れたイタリアのトレッキングの道や、スペイン巡礼の道でも積み石を見たことが不思議だった。これほどまでに共通している人間としての行動があることがとても興味深かった。ぼくたちは言語も違うし、髪の色も違うし、肌の色も目の色も違うのに、本当は最後の根底では繋がっているのではないかと思わずにはいられない。

 

 

チベット仏教のお経が刻まれた5色の旗のタルチョが色鮮やかだ。

 

凍りついた水をスティックで割りながらぼくたちは先を目指す。

 

 

・白い雪山、快晴の青空

今日の景色はなんと言っても白い雪山と快晴の空の青色の色彩の対照が美しい。その清澄でシンプルな色彩に5色のチベットの祈りの色彩が複雑に混じり合う。

 

・とても歩きやすかった神瀑までのトレッキング道

 

神瀑への道のりは、冰湖までの道とはまったく異なっていた。なんて歩きやすいのだろう!浅い川の水の上を歩くことも、凍りついた雪道に滑りそうになることも、棘の痛々しい植物にさらされることも、岩山をよじ登ることもなかった。途中からはコンクリートの整備された階段の道が登場し、なんて歩きやすいのだろうと人間の文明とわざわざ道を作ってくれた労力に感謝した。

 

 

歩きやすい快適な道を、どんどんと軽やかに登って行く。目の前に迫り来るような雪山とさわやかな青空を目に焼き付けながら、神瀑までの道は続いた。12月の冰湖までの道は、健康な若者でないとキツいのではと思われたが、今日の神瀑までの道ならば健康な老人でも行けるのではないかと思われるほどの快適な道だった。

 

階段を登って登って登りきったところの断崖絶壁に、神様の瀑布は静かに佇んでいた。

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