ひとつの村にひとつの鼓楼!中国最大の美しき風雨橋のあるトン族・程陽村の素朴な周囲を散策してみた【中国大陸南部横断57】

(この記事には広告が含まれる場合があります)

 

少数民族の観光的ではない素朴な生活がここに…!!!

ひとつの村にひとつの鼓楼!中国最大の美しき風雨橋のあるトン族・程陽村の素朴な周囲を散策してみた

・程陽村までの険しい道のり
・素朴な程陽村の周囲を散策しよう
・程陽村では4つの鼓楼を見学できた
・海を超えて文化の繋がりを感じられる石敢當文化
・程陽村の素朴な風景
・夜の壮麗な風雨橋を眺めに

・程陽村までの険しい道のり

中国貴州省の少数民族・トン族の肇興村(肇興侗寨)滞在に終わりを告げ、次に向かったのは同じくトン族の程陽村だった。肇興村(肇興侗寨)から程陽村への個人移動は、この旅中で最も難易度が高いと感じるほどに難しかったが、それもインターネット上にまったく情報がないせいでもあり、なんとかそこらへんの中国人に中国語で聞きまくり、必死の思いでたどり着いた。

難易度高し!肇興村(肇興侗寨)から個人で中国最大の風雨橋のある程陽村まで移動する方法を徹底解説【中国大陸南部横断54】

トン族の程陽村は、中国最大の風雨橋があることで有名であり、ぼくはこの橋にずっと憧れていたので、この目で見ることができて感無量だった。もはや自分がどこにいるのかもわからないほどの中国の山奥にまでひとりで公共バスを使いながら赴き、美しき楼亭をたたえた風雨橋を見たときに、自分もやっと旅人らしくなってきたと感じた。

中国最大の風雨橋!トン族・程陽村のまるでお城みたいな中国の木造橋が壮麗すぎた【中国大陸南部横断55】

程陽村の中華料理店では、ロシアのイルクーツクと同じく、またしても間違って変な茹でられた野菜を注文してしまい、ロシア中華料理店の悪夢が蘇ってくるようだった。

ロシアの悪夢が再び蘇る!中国・程陽村の中華料理屋さんで間違って茹でられた野菜を注文しちゃった(2回目)【中国大陸南部横断56】

 

・素朴な程陽村の周囲を散策しよう

風雨橋さえ見られれば大満足だったと思っていたぼくは程陽村に1泊しかしない予定だったので、宿についてすぐに観光を始めた。

風雨橋のある程陽村の周囲には、いくつかの集落が存在しているようだった。それはブラブラ歩いているだけで自然とたどり着いてしまうほどに近く隣接している集落たちだった。

 

 

・程陽村では4つの鼓楼を見学できた

 

トン族の伝統では、基本ひとつの村にひとつの鼓楼があるらしい。肇興村(肇興侗寨)は例外中の例外で、ひとつの村に5つの鼓楼があることがここにしかないほど珍しいようだ。鼓楼はこれまでの人生で見たこともないほどに珍しい種類の美しい建築物で、本当に中国貴州省の少数民族の村でしか見られないのだろうと感じた。

 

 

ぼくはこの程陽村周辺で合計3つの鼓楼を見たので、「程陽村」とおおまかに名付けられているものの、実際は3つの村が寄り集まってできている地域ということだろうか。3つの鼓楼はよく似ていて、特にそれぞれに特徴があるようではなかった。

 

 

肇興村(肇興侗寨)と違ったのは、肇興村(肇興侗寨)の鼓楼は実にたくさんのトン族の男性が集まっておりその中に入れなかったのに対し、素朴な程陽村周囲の鼓楼は人も少なく自由に中に入れる気軽さがあった。中にはトン族のおじちゃんがどうぞ入って見て行ってと優しく言ってくれるような鼓楼もあった。

 

ぼくは鼓楼の中へこの程陽村で始めて入り、その天井の美しい幾何学模様に心奪われ、その木造の建築様式に親しみを覚えた。木でできた建物に安らぎを覚えるのは、東アジアに共通した気持ちなのかもしれない。中に置いている不思議なものたちにも好奇心を掻き立てられた。

 

 

・海を超えて文化の繋がりを感じられる石敢當文化

程陽村には肇興村(肇興侗寨)と同じく石敢當を発見した。沖縄にしかないと思っていた石敢當がこんな中国の山奥でも見つかるなんて、なんだか不思議な気分だった。中国で生まれた石敢當の文化が、海を渡って琉球諸島という小さな碧く美しい島まで伝えられたと実感するだけでとてもロマンがある。旅をするには人間だけではなく、それに伴い文化も大いなる旅路を広げているのだった。

ぼくたちは自分は日本人だ、あいつは中国人だと見なしながら親しんだり憎んだりしているが、文化という側面で人間を眺めれば、あらゆるものは繋がりを描いているのだ。

中国、台湾でも発見!「石敢當」は沖縄にしかないというのは本当か?

 

・程陽村の素朴な風景

 

集落と集落の間には、中国最大の風雨橋ほどではないものの、もうひとつの立派な木造の橋が存在し渡ることもできる。中ではお土産やさんが並んでおり、結構押しの強い店員さんからたくさん声をかけられる。

 

 

橋を渡ればそこには、さらにのどかな風景が広がる。

 

橋が修理中で渡れない場所もあった。

 

 

・夜の壮麗な風雨橋を眺めに

夕食を食べた後は、風雨橋の夜の風景を見に行った。1泊しかできなかった程陽村。夜の風雨橋を眺められるのは、この日限りのことだった。

 

・中国大陸南部横断の旅の記事一覧はこちら!

ついに中華人民共和国に入国!中国では規制もなくワードプレスブログをVPNなしで普通に更新できた

VPNネコは使える?中国で使えるVPNアプリを中国旅行で実際に検証してみた

武漢の新型肺炎コロナウイルスで大混乱?!ぼくが実際に2019年12月に中国大陸横断して見た中国国内の様子

本当にあったんだ!!中国で本物のニーハオトイレを見つけて感動した話

中国雲南省からチベットへ!もうひとつのシルクロード「茶馬古道」とは一体何か?

祈りはすべての生命のために!「茶馬古道」はチベット仏教の巡礼の祈りの道だった

茶馬古道の幻の王国!グゲ王国の謎を美しい仏教壁画から読み解く

秘境と古民家と少数民族の絶景だらけ!中華人民共和国横断の旅のtwitter・記事まとめ

 

雲南省・昆明

丸2日間のバスの大移動!ラオス・ルアンナムターから景洪経由で中国・昆明まで行く方法を徹底解説!【中国大陸南部横断1】

急に業務停止!昆明駅でチケット購入にめちゃくちゃ時間がかかったので中国の電車に乗る時は要注意【中国大陸南部横断2】

中国でカメラ修理できる?!ラオスでぶっ壊れたカメラを雲南省・昆明で直した【中国大陸南部横断3】

山盛りの便のとんでもない風景!人生で最も汚い記憶を中国雲南省・昆明は美しく洗い流してくれた【中国大陸南部横断4】

情報統制された国!中国本土の若者もVPNを駆使して香港の事件をよく知っていた【中国大陸南部横断5】

 

雲南省・麗江

中華人民共和国雲南省麗江が教えてくれた憧れにたどり着くことの重要性【中国大陸南部横断6】

中国雲南省はお茶の都!お酒ではなく中国茶を通して人と人が縁を結ぶことの麗しさ【中国大陸南部横断7】

フォトジェニックな古民家街!憧れの中国雲南省・麗江古城は言葉にできないほど素敵な街だった【中国大陸南部横断8】

麗江での滞在がもっと素敵に!麗江古城内の古民家ホテル「安隠私人庭院」が風流すぎた【中国大陸南部横断9】

中国雲南省麗江の束河古鎮に泊まろう!茶馬古道を感じる洗練されたおすすめホテルWuer Innで癒された【中国大陸南部横断10】

麗江古城で食べるならここ!地元民から教えてもらったオススメ雲南料理レストラン2店を紹介【中国大陸南部横断11】

もうひとつのシルクロード!麗江束河古鎮で「茶馬古道」の悠久の歴史を感じる【中国大陸南部横断12】

ナシ族の生きた象形文字!中国雲南省麗江でトンパ文字のハンコ(印鑑)を作った【中国大陸南部横断13】

麗江はフルーツ天国!目の前で切ってくれる中国雲南省麗江の格安果物屋さんでの量り売り購入方法を徹底解説【中国大陸南部横断14】

物欲が爆発する!中国雲南省麗江でぼくが買った素敵すぎるお土産5つ【中国大陸南部横断15】

たった3日間!中国雲南省麗江で観光ビザを取得して滞在を延長する方法を徹底解説【中国大陸南部横断16】

 

雲南省・シャングリラ

天空に浮かぶ湖!中国雲南省シャングリラのナパ海は空と水の境目の消える桃源郷だった【中国大陸南部横断17】

天空のチベット寺院!香格里拉(シャングリラ)の松賛林寺でチベット仏教の真髄に触れる【中国大陸南部横断18】

天空のチベット都市!標高3200mの香格里拉(シャングリラ)旧市街で巨大マニ車を回す【中国大陸南部横断19】

 

秘境・雨崩の大冒険

中国・雲南省、夢の桃源郷へ!ガイドブックにも載っていない最果ての「雨崩村」を目指す【中国大陸南部横断20】

チベット世界の桃源郷へ出発!雨崩へ行くためにまずは香格里拉から飛来寺までバス移動【中国大陸南部横断21】

チベットの聖山!梅里雪山の雄大な姿を一望できる飛来寺で1泊した【中国大陸南部横断22】

中国雲南省の桃源郷・雨崩を目指して!飛来寺から西当村への乗合バスでトレッキングの出発点へ到着【中国大陸南部横断23】

チベット世界の桃源郷へついに到着!中国雲南省・西当村から雨崩まで標高3200mまでの高山秘境トレッキング【中国大陸南部横断24】

中国雲南省の秘境中の秘境!雨崩のおすすめ宿と素朴な村中の散策【中国大陸南部横断25】

棘の森、氷の原、岩の山!険しい世界を超えた先にある雨崩のチベット聖地・冰湖を目指せ【冰湖1/2】【中国大陸南部横断26】

まるで神様の瞳!中国・雲南省・雨崩の秘境に眠る冰湖が神秘的すぎて言葉を失った【冰湖2/2】【中国大陸南部横断27】

中国の秘境で雪山の絶景!雨崩からチベットの聖地・神瀑へトレッキング【神瀑1/2】【中国大陸南部横断28】

上から雪崩が降ってくる!危険すぎる断崖絶壁の神瀑はチベットの聖地【神瀑2/2】【中国大陸南部横断29】

朝日に照らされた黄金色の雪山の絶景!チベットの秘境・雨崩の快晴の朝に“早起きは三文の徳”を感じる【神湖1/3】【中国大陸南部横断30】

人生の最高地点へ!中国雲南省の秘境・雨崩の神湖まで標高4800mへの巡礼トレッキング【神湖2/3】【中国大陸南部横断31】

標高4800m天空の世界!人生史上最高の絶景と、雨崩のチベット聖地・神湖はその姿を永遠に隠したままだった【神湖3/3】【中国大陸南部横断32】

さようなら雨崩!感動的な秘境との別れはやっぱり尼衣への絶景トレッキング【中国大陸南部横断33】

美しき梅里雪山の絶景!飛来寺で幻想的な白銀の朝日を見て神秘的な雨崩の旅の終わり【中国大陸南部横断34】

雨崩に日本人が来ると天気が荒れる?!中国の秘境の不思議な伝説は梅里雪山遭難事件が原因だった【中国大陸南部横断35】

 

中国で最も美しい村・茶馬古道の諾鄧(Nuodeng)

雨崩の大冒険は終わらない!旅は塩馬(茶馬)古道の秘境・中国雲南省の諾鄧(Nuodeng)へと引き継がれた【中国大陸南部横断36】

1枚のメモだけが頼り!麗江から中国雲南省・塩馬古道の秘境村・諾鄧(Nuodeng)までのバス移動を徹底解説【中国大陸南部横断37】

食材も全部手作り!中国雲南省・諾鄧(Nuodeng)の素朴な料理が教えてくれる人間にとって大切なこと【中国大陸南部横断38】

中国で最も美しい村!雲南省の塩馬古道の秘境・諾鄧(Nuodeng)はまるでおとぎ話の幻想的な世界【中国大陸南部横断39】

紀元前から塩を作り続ける!中国雲南省の秘境村・諾鄧(Nuodeng)で塩馬古道の深い歴史を感じる【中国大陸南部横断40】

往復6時間の絶景!諾鄧(Nuodeng)から雲竜太極観景台(云龙太极观景台)まで歩いて行ったら遠すぎて泣いた【中国大陸南部横断41】

まさかの麻薬運び人の疑い!中国雲南省の秘境・諾鄧で塩を買ったら薬物と間違えられて大変だった【中国大陸南部横断42】

たった3元!諾鄧(Nuodeng)から雲竜への移動は4路の公共バスが断然便利だった【中国大陸南部横断43】

 

雲南省・大理

中国雲南省のバックパッカーの聖地!まさに「中国」的風流な大理の街並みの中でのんびりと過ごす【中国大陸南部横断44】

乗換チケットや鉄道駅での受取りまで!Trip.comで中国の列車をオンライン予約する方法を徹底解説【中国大陸南部横断45】

 

貴州省

意外と快適!雲南省から貴州省まで中国初の夜行列車(硬臥)に乗ってみた【中国大陸南部横断46】

ミャオ族最大の村へ!凱里鉄道駅から西江千戸苗寨までは乗合タクシーで移動した【中国大陸南部横断47】

花柄にド派手な銀装飾!中国貴州省・西江千戸苗寨で見たミャオ族の伝統衣装が美しすぎた【中国大陸南部横断48】

美しすぎるミャオ族の孔雀の銀細工を購入!中国貴州省・西江千戸苗寨で銀細工を買う際の注意点とコツ【中国大陸南部横断49】

ミャオ族最大の村!西江千戸苗寨で古民家の絶景と世界で最も美しい壮麗な風雨橋を眺める【中国大陸南部横断50】

中国貴州省の移動で大失敗!ミャオ族の西江千戸苗寨からトン族の肇興村(肇興侗寨)までの移動はバスじゃなくて電車で行くべきだった【中国大陸南部横断51】

仁、義、礼、智、信!貴州省トン族の肇興村(肇興侗寨)で珍しい5つの鼓楼を巡ってみた【中国大陸南部横断52】

中国貴州省の少数民族トン族の村を散策!肇興村(肇興侗寨)は古民家溢れる川辺の静かな村だった【中国大陸南部横断53】

難易度高し!肇興村(肇興侗寨)から個人で中国最大の風雨橋のある程陽村まで移動する方法を徹底解説【中国大陸南部横断54】

中国最大の風雨橋!トン族・程陽村のまるでお城みたいな中国の木造橋が壮麗すぎた【中国大陸南部横断55】

ロシアの悪夢が再び蘇る!中国・程陽村の中華料理屋さんで間違って茹でられた野菜を注文しちゃった(2回目)【中国大陸南部横断56】

ひとつの村にひとつの鼓楼!中国最大の美しき風雨橋のあるトン族・程陽村の素朴な周囲を散策してみた【中国大陸南部横断57】

 

広西省

認知症になった大好きなおばあちゃんが世界で一番好きだった中国・桂林の絶景ツアーに参加した【中国大陸南部横断58】

桂林の風光明媚な絶景!クリスマスは中国・陽朔の5つ星ホテル「レジャー イン陽朔遇竜河店」で癒された【中国大陸南部横断59】

桂林名物のビール魚(啤酒魚)を中国人とアメリカ人と食べた思い出と謙遜という無駄な自慰行為について【中国大陸南部横断60】

桂林から廈門へ!桂林両江空港の中国国内線ラウンジFirst & Business Class Loungeでもプライオリティパスが利用可能だった【中国大陸南部横断61】

 

福建省

海鮮料理がマジでうまい!中国福建省廈門(アモイ)は中国で一番食事が美味しい天国だった【中国大陸南部横断62】

アダルトビデオが日本と中国をつなぐ!中国人男子はみんな日本のAVにお世話になっているとすごく感謝された話【中国大陸南部横断63】

西洋風の世界遺産!中国廈門から鼓浪嶼(コロンス島)へフェリーで日帰り小旅行に行ってきた【中国大陸南部横断64】

TRANSIT第1号の表紙!中国福建省の不思議な円形をした福建土楼日帰りツアー(廈門発)に参加した【中国大陸南部横断65】

中国人はいつも「台湾は中国の領土」と主張するが台湾の金門島に行くことは中国出国と見なされるのか【中国大陸南部横断66】

中国大陸から船で台湾へ!廈門から台湾・金門島までのフェリーの旅を徹底解説【中国大陸南部横断67】

 

 

にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ

 

関連記事