中国雲南省の秘境、雨崩に日本人が来ると天気が荒れる?!?!?
雨崩に日本人が来ると天気が荒れる?!中国の秘境の不思議な伝説は梅里雪山遭難事件が原因だった
・ガイドブックにも載っていない中国雲南省の秘境「雨崩」の大冒険
・雨崩のトレッキングスポットは「冰湖」「神瀑」「神湖」の3つ
・まるで神様の瞳!チベット民族の聖地「冰湖」冒険記
・5色にはためくタルチョと雪山の絶景!「神瀑」冒険記
・人生最高地点標高4800m!静寂と神秘の世界「神湖」冒険記
・「日本人が来ると雪が降る」という雨崩の不思議な伝説
・「雨崩に日本人が来ると天気が荒れる」という伝説は本当か?
・飛来寺から眺める梅里雪山の絶景をYouTube動画で!
目次
- ・ガイドブックにも載っていない中国雲南省の秘境「雨崩」の大冒険
- ・雨崩のトレッキングスポットは「冰湖」「神瀑」「神湖」の3つ
- ・まるで神様の瞳!チベット民族の聖地「冰湖」冒険記
- ・5色にはためくタルチョと雪山の絶景!「神瀑」冒険記
- ・人生最高地点標高4800m!静寂と神秘の世界「神湖」冒険記
- ・「日本人が来ると雪が降る」という雨崩の不思議な伝説
- ・「雨崩に日本人が来ると天気が荒れる」という雨崩の伝説の原因は梅里雪山遭難事件にあった!
- ・「雨崩に日本人が来ると天気が荒れる」という伝説は本当か?
- ・飛来寺から眺める梅里雪山の絶景をYouTube動画で!
- ・雨崩の大冒険の全ての記事はこちら!
- ・中国大陸横断の旅の記事はこちら
・ガイドブックにも載っていない中国雲南省の秘境「雨崩」の大冒険
タイ、カンボジア、ベトナム、ラオスと東南アジアを巡って、ぼくはついに憧れだった中国雲南省にやって来た!雲南省では昆明、麗江、シャングリラ、大理など有名な街を巡ることができて本当に幸福だったが、ぼくが雲南省で最も印象に残っている思い出といえば、幻の秘境「雨崩」を訪れたことである。
カンボジアで出会った香港人に教えてもらった、人生観が変わるというほどだったという幻の秘境「雨崩」へたどり着くために、ぼくは悪戦苦闘した。なんせ日本のガイドブックにも載っていない秘境だし、インターネットにも情報が極端に少ない。なんとか自力で「雨崩」に到着するためにぼくは街から街へバスを乗り継いだ。
まずは麗江から標高3200mの天空都市シャングリラへ!この時点でもはやチベット仏教の世界へと完全に足を踏み入れていた。シャングリラにしばらく滞在し、次は梅里雪山の絶景が見られる飛来寺という村へ!そこで1泊し、さらにバスに乗って西当村へ!この西当村からトレッキングすることで、やっと雨崩村へとたどり着くことができる。
西当村へ向かうバスの中で、偶然にも英語の話せる中国人青年シェンミンと出会い、途中で巡り合ったシャオヘイと共に3人で雨崩の大冒険を共有することになった。
・雨崩のトレッキングスポットは「冰湖」「神瀑」「神湖」の3つ
雨崩村の秘境は神聖なチベット仏教の世界観であふれていた。雨崩村からトレッキングで行くことのできるスポットは主に3つだ。その3つとは「冰湖」「神瀑」「神湖」だった。そのどれもが神秘的な体験で、心に刻み付けられて忘れられない。時には道なき道を行き、雪で凍りついた山道で生命の危機を感じながらも、断崖絶壁に隠された聖地を訪れたり、人生最高地点である標高4800mの登山に挑戦したりした。
・まるで神様の瞳!チベット民族の聖地「冰湖」冒険記
・5色にはためくタルチョと雪山の絶景!「神瀑」冒険記
・人生最高地点標高4800m!静寂と神秘の世界「神湖」冒険記
・「日本人が来ると雪が降る」という雨崩の不思議な伝説
「神瀑」へトレッキングした日はこれ以上ないという快晴!澄み切った青い空と雄大な白銀の山脈、そして美しい天空にはためくチベット仏教の旗・タルチョのまさに絶景!タルチョにはお経が書かれており、一度はためくと一度お経を唱えたのと同じ功徳があると考えられている。
この「神瀑」までのトレッキングの途中で、偶然一緒に歩いていた中国人から面白い話を聞いた。彼は大学で勉強していたから日本語が少し話せたのだ。彼はぼくに「地元の人は日本人が来ると雪が降ると言っていうよ!あなたは日本人なのにこんなに天気が晴れている!あなたは日本人じゃないんだね!」と冗談で言って笑った。
日本人が来ると雪が降る…どういう意味だろうか。日本人なんてほとんど訪れることのないこの秘境に、どうして日本人が来ると雪が降るというような言い伝え、伝説が残っているというのだろうか。その中国人に詳しい説明を求めたが、残念なことに彼はそこまで日本語で表現しきれなかったのでわからず終まいだった。
・「雨崩に日本人が来ると天気が荒れる」という雨崩の伝説の原因は梅里雪山遭難事件にあった!
後からシェイミンに聞いたところによると、この「雨崩に日本人が来ると天気が荒れる」という伝説は梅里雪山遭難事件が原因だという。1991年1月4日、日中合同学術登山隊17名(日本側11名、中国6名)が登頂を目前に控えたキャンプ地で、雪崩の直撃を受けて全滅する遭難事故が発生したのだ。これは中国の登山史でも最悪の犠牲者数となったという。
この梅里雪山遭難事件は、日本人や中国人からしたら痛ましいと感じられるだけの事故なのだが、地元のチベット民族の人々からしたら少し感覚が違うらしい。すなわち地元のチベット民族にとって梅里雪山は神聖な山なので決して人間が登ってはならないと考えているようだ。しかしそんな地元の宗教的感性に関係なく日本人と中国人は梅里雪山の登山に挑戦し、そしてあえなく失敗した。雨崩の地元の人々はこれを、梅里雪山の神が怒ったからだと見なし、この日中合同登山に決していい印象は持っていないという。
このような梅里雪山遭難事件の歴史から派生して「雨崩に日本人が来ると天気が荒れる」という言い伝えができたのだとシェイミンは中国語の情報で見たらしい。ぼくが日本語で探してもこのような主旨の情報は皆無で見つからなかった。
梅里雪山といえば、飛来寺から望むことのできる神聖な白銀の山脈だ。往路では雲がかかって見ることができなかったが、雨崩の大冒険が終わった帰り道の飛来寺では、梅里雪山の絶景を眺めることができた。本当に最高の思い出!最後の最後まで、雨崩の大冒険は絶景続きだった!
・「雨崩に日本人が来ると天気が荒れる」という伝説は本当か?
「雨崩に日本人が来ると天気が荒れる」というのはただの言い伝え、伝説であり実際にそのようなことが起こることはあるまい。現に「神瀑」へトレッキングした日には美しい快晴だったのだ。伝説なんてあてにならないものだよなぁとそれとなく感じていると、なんとその日の夜に珍しく雪が降った!宿のおばちゃんも雪が降ったのは久しぶりらしく「下雪了!下雪了!(シャーシュエラ!)」と興奮してぼくに教えてくれた。本当に日本人が来ると、雨崩には雪が降ったのだった。
・飛来寺から眺める梅里雪山の絶景をYouTube動画で!
本当に忘れられない絶景!チベット民族の人々の聖なる山になるのもよくわかるよ!
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