中国貴州省の移動で大失敗!ミャオ族の西江千戸苗寨からトン族の肇興村(肇興侗寨)までの移動はバスじゃなくて電車で行くべきだった

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まじでこの度最大の移動で大失敗の巻…!!!!!

中国貴州省の移動で大失敗!ミャオ族の西江千戸苗寨からトン族の肇興村(肇興侗寨)までの移動はバスじゃなくて電車で行くべきだった

・西江千戸苗寨から肇興村(肇興侗寨)へ移動しよう
・西江千戸苗寨から肇興村(肇興侗寨)への移動方法がわからない
・西江千戸苗寨の宿の人にバス移動がオススメだと言われた
・西江千戸苗寨から(从江)まではスムーズに移動
バス移動で着く従(从江)の街は(从江)鉄道駅からはるか遠かった
・高すぎるタクシー代と安かった入場料を乗り越えて
・まとめ:西江千戸苗寨から肇興村(肇興侗寨)の移動は時間的にも金額的にも電車を選択すべき

・西江千戸苗寨から肇興村(肇興侗寨)へ移動しよう

迫力ある銀装飾の民族衣装と古民家の絶景に心打たれた中国貴州省の少数民族ミャオ族最大の村・西江千戸苗寨を去る日がやって来た。西江千戸苗寨は3泊したが、長すぎず短すぎず丁度よい滞在の長さだったと感じた。

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ミャオ族の文化に心ゆくまで身を浸した後は、同じく貴州省の少数民族として有名なトン族の村・肇興村(肇興侗寨)を訪れてみよう。この貴州省の旅は「少数民族をめぐる」ことがテーマだが、今回はそのテーマに非常に忠実に旅を継いできた。

 

・西江千戸苗寨から肇興村(肇興侗寨)への移動方法がわからない

さて、困ったことはミャオ族の西江千戸苗寨からトン族の肇興村(肇興侗寨)までの移動方法がまったく不明だということだ。インターネットで検索してみても、そのような移動を行い詳細を書いてくれている人は皆無だ。ぼくのように「中国貴州省の少数民族をめぐる」ことをテーマとしている旅人が過去にいれば西江千戸苗寨から肇興村(肇興侗寨)までを移動している人が1人くらいはいてもよさそうなものだが、それは案外珍しいルートなのだろうか。ミャオ族と言えば西江千戸苗寨、トン族と言えば肇興村(肇興侗寨)という雰囲気があるのだが。

仕方ないので先人の記録がない未知の領域を自分で開拓するしかないと覚悟した。なんでも調べればインターネットで出てきてしまうこの時代においては、未知なる旅というものがしにくくなり旅人の心も寂しいのではないだろうか。中国雲南省のチベットの秘境・雨崩や塩馬古道の秘境・諾鄧の時のように、または今回の移動のように、インターネット上の情報がほとんどない方が、少年的な冒険心がくすぐられて旅をしているという躍動感に満たされていく。

 

 

・西江千戸苗寨の宿の人にバス移動がオススメだと言われた

困った時は地元の人に聞くのが一番だということで、ぼくは英語がまったく通じない宿の中国人に尋ねることにした。なんとか頑張って中国語でどのように移動すべきか質問する。すると彼女は、バスで行くのがベストだという。西江千戸苗寨から凱里のバスステーションまで行き、そこから(从江)までバスで行き、さらにそこから肇興村(肇興侗寨)まで行けるらしい。

たしかに(从江)の鉄道駅から肇興村(肇興侗寨)までは頻繁にバスが出ているようなので、(从江)にさえ行ければなんとかなりそうな雰囲気だ。凱里の鉄道駅から(从江)の鉄道駅へ行くのは、貴陽で乗り換えなければならないので面倒くさそうだしお金もかかりそうだ。ここは宿の彼女が言うようにバスで(从江)まで行ってその鉄道駅から肇興村(肇興侗寨)まで行くのがいいだろうと、割と綿密に考えながら、また宿の人の言うことを信じてバスで西江千戸苗寨から肇興村(肇興侗寨)まで行こうと計画した。

しかし、後にこの計画を深く後悔する羽目になるとは、この時は知る由もなかった。

 

・西江千戸苗寨から(从江)まではスムーズに移動

上記の計画通りに西江千戸苗寨から肇興村(肇興侗寨)への移動を実行する日がやってきた。

 

まずは西江千戸苗寨から凱里バスステーションまでの移動。西江千戸苗寨の出口を出て右に行くとすぐ近くにバスステーションが簡単に見つかった。他の人も向かうので迷うこともないだろう。出口で待ち構えて声をかけてくるタクシー運転手たちを完全に無視してバスステーションへ急ごう。

西江千戸苗寨のバスステーションから凱里のバスステーションまではバスが頻回に出ているので問題はない。バスチケットは16元。ぼくが乗ったのは12時50分発のバス。1時間ほどで凱里のバスステーションに着く。この時点で13時45分。

 

凱里のバスステーションで(从江)へ行きたいことを告げる。15時出発、値段は78元。バスがどれくらいの頻度で出ているのかわからないので不安だったが、都合のよい時間帯のバスがあったので安堵した。

時間通り凱里バスステーションを15時に出発。ここから最悪の展開が待ち構えていた。

 

バス移動で着く従(从江)の街は(从江)鉄道駅からはるか遠かった

バスが(从江)に到着したのは19時くらい。もはや周囲は真っ暗だ。ぼくは(从江)に到着する=(从江)の鉄道駅の近くに到着することを当然意味していると思っていた。しかし到着したのは、(从江)の町の中心部だった。そして後から調べてわかった驚くほどおかしな事実だが、(从江)の鉄道駅は実は従(从江)の街にはなく、(从江)鉄道駅という名前だけれど本当は別の地名に位置するほ(从江)の街中から遠いのだった!つまり、ぼくは(从江)の街に着いたことは着いたが、行きたかった(从江)鉄道駅からはるか彼方に降ろされたのだった。

ぼくの計画では(从江)の鉄道駅から肇興村(肇興侗寨)まで頻回にバスが出ているからそれに乗れば簡単に肇興村(肇興侗寨)に着けるという予定だったのだが、ぼくがたどり着いたのは(从江)の鉄道駅からはるか離れた(从江)の街中で、まさにここはどこ私は誰状態だった。

ここから(从江)の鉄道駅までバスで行けるかを数人の人に尋ねたが、行けないという。それなら肇興村(肇興侗寨)までどうすれば行けるかと尋ねると、タクシーしかないという。仕方なくタクシーの運転手にいくらかかるか尋ねると、なんと150元(2250円くらい)だという。

高い!!!!!ぼくは絶対に騙されていると思い、何人かのタクシー運転手に別々に尋ねたが、全員150元であるという。どうやら嘘ではないようだ。150元払わなければ、もはや肇興村(肇興侗寨)まで行けない。

しかも時間は真っ暗になった19時。シェアできる人も当然見当たらなかった。ぼくは悩みに悩んだが、実際のところ、ぼくに悩む権利などなかった。ぼくには150元のタクシーに乗る他に残された道はなかったのだ。

 

 

・高すぎるタクシー代と安かった入場料を乗り越えて

肇興村(肇興侗寨)はたしかに150元かかるだろうと思われるほど遠かった。車で40分くらい。こんなに遠くて150元なんて、日本では考えられないほど安いと感じられるほどだ。しかし、中国を旅して中国の物価に慣れ親しんだぼくの心には、150元はものすごい大金として重くのしかかってきた。しかもこれでさらに肇興村(肇興侗寨)の入場料まで支払わなければならないのだ。西江千戸苗寨と同じく100元くらい支払わなければならないだろう。ぼくの心は絶望の淵に佇んでいた。

 

しかし意外なことに、肇興村(肇興侗寨)の入場料は40元と良心的だったので、ぼくの絶望は少し緩和された。さらにタクシーの運転手のおっちゃんが、なんとも優しいことに車を降りた後も村の中にまでぼくの宿を見つけるために着いてきてくれたのでとてもありがたかった。

 

さらに嬉しかったことには、ぼくが肇興村(肇興侗寨)に到着した瞬間に数多くの花火が上がり、暗黒の夜空に光り輝く花が咲き乱れた。まるで歓迎されているような気分でテンションも上がる。しかもその花火の下には、今まで見たこともないような不思議な黄金色の建築物たちが!東南アジアっぽくもない、中国っぽくもない、なんだかその中間の境界線上に位置しているような神聖な心地すらする建物たちだった。ぼくは長い苦労の末ついに、肇興村(肇興侗寨)に到着したのだ!

 

 

・まとめ:西江千戸苗寨から肇興村(肇興侗寨)の移動は時間的にも金額的にも電車を選択すべき

今回ぼくが西江千戸苗寨から肇興村(肇興侗寨)の移動にかかったお金は、244元(3660円ほど)だった。もちろんこんなにかかるなんて夢にも思っていなかった。もしもぼくが電車で移動していたならば、貴陽で乗り換えても電車代は2500円くらいで移動できたようだ。しかも乗り換えもスムーズで、電車に乗る時間は3時間〜4時間でいいらしい。そして(从江)の鉄道駅から肇興村(肇興侗寨)までは、頻回に10元のバスが出ているのだ。

今回の経験から、西江千戸苗寨から肇興村(肇興侗寨)への移動は、時間的にも金額的にも、鉄道での移動をすべきだったと感じた。西江千戸苗寨→(バス)→凱里鉄道駅→貴陽で乗り換え→(从江)鉄道駅→(バス)→肇興村(肇興侗寨)の移動がベストな移動方法だったのだろう。

 

 

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