往復6時間の絶景!諾鄧(Nuodeng)から雲竜太極観景台(云龙太极观景台)まで歩いて行ったら遠すぎて泣いた

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まじで遠かったーーー!!!!!

往復6時間の絶景!諾鄧(Nuodeng)から雲竜太極観景台(云龙太极观景台)まで歩いて行ったら遠すぎて泣いた

・雲竜太極観景台へ行こう!
・ひたすらにクネる雲竜太極観景台までの上り坂
・雲竜太極観景台からの絶景
・雲竜太極観景台からの帰り道
・諾鄧でぼくを待ってくれていた可愛いワンちゃん

・雲竜太極観景台へ行こう!

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ぼくは諾鄧の中の素朴な素晴らしい宿に3泊した。すなわち、諾鄧で丸々使える日は2日間だった。しかし、諾鄧の村はそんなに大きくはない。1日目でほぼすべて回りきってしまったので翌日丸々諾鄧に滞在する日をどうしようかと思案していた時に、宿のおばちゃんが雲竜太極観景台からの写真を見せてくれた。

まるで天の上から地上を映したかのような絶景!うねるように蛇行する川、それに取り囲まれるようにして建っている家のすべては中国の古民家であり、風流な趣きを醸し出している。こんな素晴らしい絶景が近くで見られるのか!ぜひ行ってみたい!

しかし、百度地図で調べてみると雲竜太極観景台へは徒歩で片道3時間、12kmと書いてある。観景台だから坂道もあるだろうし、諾鄧までの道も上り坂であることを考えるとこれは相当厳しい道ではないだろうか。

ぼくに雲竜太極観景台を紹介してくれた宿のおばちゃんも、まさかぼくが徒歩で歩いていくとは思っていなかったらしく、この諾鄧の村から雲竜太極観景台まではトゥクトゥクで100元(1500円)くらいよと教えてくれた。

しかしぼくはスペイン巡礼で毎日25kmくらい歩いていたし、雨崩の4800mの山も登ったから大丈夫では?とつい軽く考えてしまった。荷物を宿に置いて帰ってくるわけだからすべての重き荷を背負って歩いていたスペイン巡礼とはわけが違うほどに楽なはずだ。ぼくは百度地図を見ながら徒歩で行ってみることに決めた。無理なら途中でトゥクトゥクに乗って帰ってこよう。

 

 

・ひたすらにクネる雲竜太極観景台までの上り坂

 

そうと決まれば諾鄧を出発!おばちゃんはぼくが徒歩で雲竜太極観景台まで行くと決めたのを知って開いた口が塞がらないといった感じだった。諾鄧は坂の上の村なので、まずは諾鄧から延々と続く下り坂をずっと下っていく。非常に楽な道のりだ。

 

 

下り坂が終わると、今度は川を渡って平坦な道へ。車道ではあるもののものすごく交通量が多いわけでもなく気楽に歩ける。

 

 

しばらく歩くと右側の上り坂へと入っていく。ついに上りが始まるのだ!

 

 

しかし、そんなに急な上り坂でもないので気軽に楽しむことができる。けれど、かなり緩やかな坂である代わりに、位置的に高い雲竜太極観景台にたどり着くまでに、クネクネクネクネ何回も右往左往しながら長い道のりをひたすら歩かされることになる。

直線を進むことが生命にとってふさわしく合理的であるというのは本当か?

こんなに何度もクネクネしながらのぼっていくのなら、いっそ急な階段でもあった方がいっそ楽なのではと何度も思った。急峻な階段を上って疲弊しない代わりに、緩やかな坂道を長距離ただひたすらに延々と歩かされるのだ。遠い!遠すぎる!

 

 

このように、自分の頭の上には雲竜太極観景台が割と早い段階から見えているのだ。しかし頭の上に見えているからと言ってすぐにたどり着けるわけではない。雲竜太極観景台は見えているのにそこまで一気に上っていくための階段がないので、ものすごく遠回りをしているような感じでゆっくりゆっくり上っていき、ゆっくりゆっくり近づいていく。近そうに見えるのにまじで遠い!まるで理解できな人の心のようである。

頭の上に聳え立っている雲竜太極観景台が、途中で見えたり見えなくなったりしながら長々とした道のりをただひたすらに進んでいく。ああまだつかないのか、まだつかないのかという自分の声が脳内で鳴り響く。

 

上り坂を上っているぼくの横をいくつかの車が通り過ぎていく。ぼく以外に、雲竜太極観景台まで歩いているという無謀な人間はいない。きっと車の中の人たちも、マジかよあいつ…という目でぼくを見ていたことだろう。ほとんど建物もなく、ほとんど店もない道のりを黙って上っていく。心の癒しといえば、目下に徐々に広がっていく雲竜の街の景色だった。

途中では人間に出会わない代わりに何匹かの犬に吠えられた。しかし紐で繋がれているので噛まれる心配はなかった。しかしこんなにも疲れているぼくに、追い討ちをかけるように吠えないでいただきたい。

 

・雲竜太極観景台からの絶景

 

2時間延々とクネクネクネクネしながら上って、やっとたどり着いた!雲竜太極観景台!!!!!

 

 

宿のおばちゃんが見せてくれた通りの絶景!ここからの景色は有名らしく、いろんな諾鄧の宣伝画像にも使われている。まるで自分が雲の上に住む神様になって、雲の上から人間界を眺めているみたい!

それにしても、諾鄧の紹介画像に使われている割には諾鄧からかなり遠い気が…。やはり普通は100元払ってでもトゥクトゥクで来るのが普通なのだろう。ぼくはなんで自分がこんな遠くまで徒歩で来たのかもはやその理由さえ忘れてしまっていた。

 

さて、30分ほど雲竜太極観景台で休憩した後は、元来た道を帰るのみ!!!!!

…くじけそう。トゥクトゥク呼ぼかな。

 

 

・雲竜太極観景台からの帰り道

 

雲竜太極観景台からの帰り道はいくらクネクネクネクネしていようと、下り坂なので楽だ。ひとり歩いているぼくを待ち構えていたかのようなトゥクトゥクのお兄さんを華麗に通り過ぎて徒歩で帰っていく。

人間は新しい道を歩くときに時間を長く感じるという。逆に往復で元来た道を帰る場合はわかりきった道なので時間を短く感じるとのことだった。たしかに、往復なら復路の方が短く感じた。行きと同じ犬に吠えられながら、それ以外は静かな道を下っていく。

 

 

平坦な道にたどり着く。くまモンを見つける。中国、意外とくまモン多い!

 

川を越えて、諾鄧までの上り坂!きつい…。けどここまで来たから最後までやり切る!一度消えたことはやり遂げる!しかし、諾鄧までの道を上り切っても、諾鄧自体が断崖絶壁の村であり、宿はそのほぼ頂上にあるのでその村の中の急な階段のことを思うと心がくじけそうになった。しかしそんなぼくに、諾鄧で思いがけない可愛い天使がぼくを待っていてくれていた!

 

 

・諾鄧でぼくを待ってくれていた可愛いワンちゃん

 

諾鄧の村の下で、どこからかやってきたワンちゃん!なぜかぼくから離れない。か、可愛い…!!!旅をしていると出会うのは、人間という動物だけに限らない。旅をしていると、これまでよりもより一層、犬や猫などの動物との交流が活発になり、そこに人間と同様に素敵な出会いが隠されていたりする。

 

 

ぼくを村の上の宿まで案内してくれるワンちゃん。時々立ち止まりながらぼくを待ってくれている。宿と違う方角への道を行くときには、ぼくがこっちだよと促すときちんと寄って来る。

 

結局宿まで一緒についてきてしまったワンちゃん。ありがとう!ワンちゃんと一緒に諾鄧の村を駆け上ってきたお陰で、全然疲れを感じなかったよ!むしろ癒されました。時計を見てみると、今日は合計6時間の徒歩旅行をしていた。もうほぼ、スペイン巡礼やん!

 

 

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