最愛の街・麗江に戻ってきたぞー!
ナシ族の生きた象形文字!中国雲南省麗江でトンパ文字のハンコ(印鑑)を作った
・ぼくが大好きな麗江の街
・麗江の街中にあふれる不思議な象形文字、トンパ文字
・トンパ文字の印鑑を作るのにインターネット上の情報が使えない
・自力で発見した鸿兴印鉴店でトンパ文字の印鑑を作ろう
・鸿兴印鉴店のおばちゃんは日本語が堪能
・トンパ文字の印鑑を掘るための石を選択する
・トンパ文字の印鑑を掘るご主人登場!
・いつまでも飽きない麗江の街並み
・世界でたったひとつトンパ文字の印鑑ができた!
・中国雲南省麗江の記事一覧
目次
・ぼくが大好きな麗江の街
雨崩の大冒険、香格里拉の小旅行を経て、ぼくの中国雲南省最愛の街・麗江へと戻ってきた。感動的な美しき街・麗江との再開!もう本当に、後にも先にもこんなに大好きな街はもう現れないのではないかと思うほどに、ぼくは麗江が大好きだ。
前回の麗江の滞在は約1週間だった。ずっとずっとずっと来たかった憧れの麗江だったから、宿もいつもとは違う5つ星の風情ある個室に宿泊したっぷりと1週間麗江を堪能したはずだったが、麗江を去ったあたりでまだやり残していることがあることに気がついた。
どんなに濃厚に時を過ぎしても、まだまだやりたいことがあると気づかされてしまうところに美しき都・麗江の奥深さがある。ぼくがやり残してしまったと後悔したのは、トンパ文字のハンコを作ることをすっかり忘れてしまっていたことだった。
・麗江の街中にあふれる不思議な象形文字、トンパ文字
トンパ文字とは中国の少数民族、ナシ族によって使われている文字である。ぼくはその存在をそんなに意識しないで麗江を訪れたが、麗江の街のあちらこちらに漢字とは異なるなんとも可愛らしい象形文字のようなものが漢字に付属しているのがいつも気になっていた。漢字の看板にも、街の壁にも、とにかく麗江ではどこにいてもその不思議な象形文字に出会うことになる。その象形文字こそが、ナシ族によって伝承されているトンパ文字だった。
トンパ文字は世界記録遺産にも登録されており、現在世界で唯一の「生きた象形文字」であるとされる。全部で約1400文字あり、色彩によってその意味合いを変える点でも世界唯一であるようだ。
麗江の街中にあふれるトンパ文字。もはやトンパ文字の存在を知らなくてもその存在を無視することはできない。
・トンパ文字の印鑑を作るのにインターネット上の情報が使えない
さて、ぼくが大好きな麗江に戻ってくるのにもはや理由などなく、ただ「大好きだから」というのが唯一の理由だが、無理矢理に理由をつけようと頑張るならば「トンパ文字のハンコを作りかった」からだ。早速その目的を達成しよう。
中国雲南省の秘境、チベットの桃源郷・雨崩の大冒険を共にしたシャオヘイとは香格里拉で別れ、そしてシェイミンも麗江から上海のおうちに飛行機で帰るということで、麗江で別れることとなった。別れの日、シェイミンはトンパ文字のハンコに全く興味がなさそうだったので、ぼくひとりでハンコ屋さんを探すことに!
グーグルでで「トンパ文字 ハンコ」と検索すると、少ないがいくつかの日本語の情報が出てくる。しかしそのサイト内に書かれている、実際にトンパ文字のハンコを作ったという店名を百度地図で検索してもたくさん検索結果が出てきすぎてどれがそのハンコ屋さんなのかわからずまったく参考にならない。すべての日本語サイトに出てくるハンコ屋さんの名前を百度地図で検索したが、すべて同じ結果で参考にならなかった。
こうなったら自分で麗江の街を練り歩いて探すしか方法はない!前回の滞在では1週間滞在してまったくハンコ屋さんなんて見かけなかたけど(そもそもさがそうともしていなかったから見かけなかっただけかもしれないが)、今回はしっかり目を見開いて目を凝らして、トンパ文字のハンコ屋さんを発見しよう。大好きな麗江の街を練り歩くのだからむしろ嬉しい冒険だ。
・自力で発見した鸿兴印鉴店でトンパ文字の印鑑を作ろう
早速麗江の旧市街へと繰り出した。もはや1週間も滞在すれば道はだいたい把握できている。今回は注意してトンパのハンコ屋さんがないかを探し出すことが重要だ。トンパは漢字で「東巴」と書くらしい。「東巴」の伝統的な紙屋さんなら至る所で見つかるが、ハンコ屋さんとなるとなかなか見つからない。
…と思ったら案外簡単に見つかってしまった!ここがハンコ屋さんかわからなかったが、文字を掘ってハンコになる石が並んでいたので、ここだ!と思って迷わず入店。お店の名前は「鸿兴印鉴店」。今百度地図で確認すると、これをコピーペーストして検索するとちゃんと麗江古城内のたったひとつのお店が出てくるので参考にしてみてください!
・鸿兴印鉴店のおばちゃんは日本語が堪能
鸿兴印鉴店では店のおばちゃんがなんと日本語を喋れるから安心だ。日本名のハンコ・印鑑の見本も用意されていて驚く。トンパ文字のハンコは日本人に特に人気なのだろうか。
用意された用紙にも「ほるお名前」など日本語がしっかり準備されていて、日本人客の多さが伺える。そんなに多くの日本人がこの印鑑店を見つけるのだろうか。
・トンパ文字の印鑑を掘るための石を選択する
鸿兴印鉴店にはたくさんのハンコを掘るための石が並んでいた。安いものは最低100元から、緻密な彫刻がほどこされているものはどこまでも高額だった。安い石の方が掘るための面が大きくてトンパ文字を美しく掘りやすそうだったけれど、ぼくはどうしても日本で使えるような「ハンコ」「印鑑」というあの細い形のものに惹かれてしまった。
そして並んだ石から見つけ出したのは、美しい緑色の天然瑪瑙の印鑑!値段はなんと400元(日本円6000円くらい)!高い!人口瑪瑙ならばもうちょっと安いけれど色が気に入らない。しかし中国では値札からいくらか値引きしてくれるのが普通なので値段交渉を開始!ぼくが思うに、値札から割引されて1回目に提示された値段が元から設定されている本来の値段で、値札は値引きすることを見越してやや高めに設定されているのではないだろうか。中国では1回目に提示される値引き値段が本来の値段で、その値引きに惑わされずにそこからさらに値引きしてもらうべきだと思っている。
瑪瑙の印鑑は400元から最初の値引きで300元になったが、まだまだ高いので最終的には280元(日本円4200円)にしてもらった。まぁこんなところだろうか。ちなみにこの金額は、石代もトンパ文字を掘る代もすべてひっくるめにした値段だから安心だ。
・トンパ文字の印鑑を掘るご主人登場!
掘るための石を決めて、「ほるお名前」に名前を記入する。そこで印鑑を掘るご主人が登場!ぼくの瑪瑙の細い石を見るなり、面積が小さいからすべての文字を入れない方が綺麗かもと言われる。ぼくの名前は漢字4文字。苗字2文字、名前2文字。苗字だけにした方がいいだろうか。しかし、自分の全部の名前のトンパ文字を見てみたい。
4文字は無理ですか?と尋ねてみたところ、いや、大丈夫大丈夫、できるとという頼もしい返事がかえってきたので彼を信頼して任せてみる。
280元を支払い30分くらいでできると言われる。夜は12時まで開いているからそれまでに取りに来れば大丈夫だよと言われる。12時までハンコ屋さんを開けるなんてものすごく働き者だ。そんな夜中に「ハンコ掘ってくださいー」と訪れる人もいるのだろうか。
・いつまでも飽きない麗江の街並み
大好きな街の麗江をぶらぶらと散策して時間を潰す。麗江の街は何回いくらブラブラしても全く飽きない不思議な魅力がある。歩いているうちにすっかりハンコのことなんか忘れてしまって、夕方になってやっと出来上がったハンコを取りに行った。
・世界でたったひとつトンパ文字の印鑑ができた!
取りに行くときちんとハンコを準備して待って来れていた!
じゃーーーん!世界にたったひとつしかない、ぼくの名前のトンパ文字のハンコ!本名大公開しちゃいます!トンパ文字だから大丈夫でしょ!読めるもんなら読んでみろーーー!笑
細くて面積の小さい面だったけれど、きちんと美しいトンパ文字を掘ってくれた。ありがとうおじちゃん!麗しい色彩の天然瑪瑙も綺麗!大げさじゃなく本当にお気に入りのハンコだー!これ日本で銀行の印鑑にしようかな?!
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