人よりも馬とヤクが多いんじゃ…???
中国雲南省の秘境中の秘境!雨崩のおすすめ宿と素朴な村中の散策
・これまでの旅のあらすじ
・雨崩は、上雨崩村と下雨崩村にわかれている
・上雨崩のオススメ宿Deqin Sensation Butter Tea Inn
・上雨崩を散策するとチベットの祈りの姿に出会った
・これまでの旅のあらすじ
カンボジアで中国一周したことのある香港人に聞いた、中国雲南省にあるチベット世界の桃源郷、雨崩を訪れるために香格里拉→徳欽→飛来寺→西当村→雨崩へと未知なる長距離移動を終えて、ついに雨崩にたどり着いた。
・雨崩は、上雨崩村と下雨崩村にわかれている
雨崩の村は、上雨崩村と下雨崩村にわかれている。名前の通りそのままに、上雨崩村は少し上に位置しており、下雨崩村はそれよりも下に位置している。ふたつは約1.5kmしか離れていないので、行き来は比較的容易に可能だ。
宿は上にも下にもそれぞれ評価が高い安宿があったが、ぼくは上の方が景色がよさそうではという思い込みで上雨崩村にある「Deqin Sensation Butter Tea Inn」に宿泊することにした。1泊650円くらい。Deqinという名前だが徳欽ではなく上雨崩にある。Trip.comから予約できる。チベット的なバターを出してくれそうな楽しそうな名前ということで予約した。場所はあらかじめ百度地図でチェックしておこう。
中国人2人は宿を予約していなかったようで、2人も同じ宿に泊まることになった。
・上雨崩のオススメ宿Deqin Sensation Butter Tea Inn
Deqin Sensation Butter Tea Innに到着すると、西当村から雨崩までの道で出会ったチリ人2人もここにいて、彼らも同じ宿に宿泊することを知った。宿に着くや否や、本当にバター茶を無料で出してくれたので、その名前に嘘偽りはないと感じた。
バター茶はまろやかというよりも塩分がやや強調された味わいで、チリ人2人はあまり好まないようだった。日本人のぼくも美味しい!と喜べるほどではないものの、普通に飲めたので2杯飲んだ。冷めるとちょっと美味しくないかも。緑茶やお湯はいつでも無料でいただくことができた。
この宿には可愛い猫もわんさかいて、人懐こい犬も1匹いて癒された。ストーブも暖炉もあって温かさは確保されていたが、飛来寺と同様に、部屋に暖房はなかった。しかし電気毛布があるので眠る時に凍えるということは皆無だ。
トイレとシャワーはベランダのような場所にあるものの、シャワーのお湯も熱いのが出て問題はない。
この宿のオススメポイントはなんと言っても、ご飯が美味しいところだ。四川省出身の夫婦で経営している宿であり、中国人2人が言うには四川省の料理だから美味しいに決まっているということだった。その感覚は日本人にはよくわからないけど。
しかし彼らの言う通り、本当にどの料理も美味しかった!中国の中華料理の味は独特で、ぼくはあまり好きなものを見つけられずにいたけれど、ここの宿のご飯は格段に美味しかった。毎日中国人2人とチリ人2人とひとつの食卓を囲んで、5人で5皿頼んでシェアするという生活をしていたので楽しかった。朝食も20元くらいで6種類から選べる。上雨崩に来たらここに泊まってみてね!
・上雨崩を散策するとチベットの祈りの姿に出会った
宿に荷物を置いて、ぼくたちは上雨崩の散策に出かけた。この村の景色は、今まで世界のどこにも見たことのない景色だった。まず、神々しい雪山に囲まれたこんな山あいで人が住んでいるということもすごいことだと思うが、村の道では馬やヤクが自由に歩き回っていて、散策していても人には出会わず馬とヤクばかりに出会うので、ここに本当に人がいるのかと疑ってしまうほどだった。
馬とヤクが人のように自由に歩いているので、そこらへんに糞や尿が撒き散らされている。
宿から出ようとすると馬さんがずっとこっち見てるから驚いた!!こんなんびっくりするやん!!!
宿の人が教えてくれたところによると、馬もいるが馬に似ている馬とロバの交雑種もたくさんいるらしい。というか、ほとんどがそうだというのだ。彼らは雨崩からのトレッキングの目的地、冰湖や神滝へと人を運ぶのに役立っているらしかった。
上雨崩は本当に小さい村で、ふらっと歩いているとすぐに散策は終了してしまう。少し外れてみると、そこには5色のタルチョの旗に囲まれたチベット仏教の仏塔があり、チベット人が輪廻転生を信じるように仏塔の周りを回り、祈りを捧げている。
仏塔の周りには人に限らず、馬やヤクの姿も見える。人も獣も境がなく、チベット人の飾りもしない純粋な祈りの形がこの秘境にはまだ残っているのだと強く感じた。