ちんちん鈴!?奈良県明日香村の飛鳥坐神社で男性器と女性器の結合と陰陽石の神秘をたどる

(この記事には広告が含まれる場合があります)

 

石の男性器と女性器がいっぱい…!!!!!

ちんちん鈴!?奈良県明日香村の飛鳥坐神社で男性器と女性器の結合と陰陽石の神秘をたどる

・遠野で見かけた名もなき神社の無数の男根たち
・日本最西端与那国島の立神岩は男根信仰の名残?
・奈良県明日香村の飛鳥坐神社に祀られた石の男性器と女性器

・遠野で見かけた名もなき神社の無数の男根たち

 

日本一周の一環として、今までの人生で一度も訪れたことのない東北地方を一周した。宮城県、岩手県、青森県、秋田県、山形県を順にめぐる旅だった。その中でも岩手県の遠野は民話の宝庫であるともいわれ、民俗学者の柳田國男の「遠野物語」はあまりに有名だ。

遠野には河童の伝説や、女が馬と結婚した話、山奥に突然現れる美しく怪しい家(マヨヒガ)の話など多彩な民話が言い伝えられ、ぼくはその中でも「マヨヒガ」の話が好きだった。しかし遠野の面白さは、有名な民話だけに止まらない。

ぼくはせっかく遠野に来たのだから面白い民俗学的発見はないかと誰も通らない辺鄙な道路を歩いていたところ、山の中に小さな鳥居があることに気がついた。面白そうなので狭い山道を伝って登っていく。このような遠野の辺境に祀られている神様とは、一体どのような名前でどのような姿をしているのだろうか。

 

神社にたどり着きその神社の中心と思われた小さな社を覗き込むと、ぼくは呆気にとられてしまった!そこに並んでいたのはありがたい感じのする神さまではなく、なんと木で作られた無数の勃起した男根たちだった!なんと不思議なこともあるものだ。一体ここはどんな神社なのだろうか…。

巨大にそそり立つ男根たち!日本昔ばなし「マヨヒガ」を求めて遠野を彷徨えば程洞稲荷神社のコンセイサマへたどり着いた

中尊寺金色堂、遠野、盛岡!世界遺産で民話でレトロな岩手県の旅

しかしぼくたち人間の生命は皆、勃起した男根から開始されたのだから、直感的にそれを感じ取った昔の日本のご先祖様が勃起した男根を神として崇拝しようと思ったのも何ら不思議なことではない。元気に勃起した男根があったからこそ、ぼくたちのこの国は富み栄えることができているのだ。

 

 

・日本最西端与那国島の立神岩は男根信仰の名残?

このような男根信仰は日本中のあらゆる地域に残されているようだ。いや、日本中だけではなく、すべての生命が男根より生じている限り、世界中にこのような信仰のかたちがあると言っても不思議ではないだろう。

Dr.コトー診療所は本当にあった!ドラマのロケ地の日本最西端の孤島・与那国島へ行ってきた

日本最西端の与那国島で医者に!真夜中のティンダバナへ山伏修行の見回りを任命された話

与那国馬に闘牛にカジキマグロ!Dr.コトー診療所のロケ地・沖縄県与那国島で独自の文化を学んできた

ぼくは日本の最西端、沖縄県の与那国島でさえも、これは男根信仰ではないかという場面に遭遇した。立神岩という与那国の美しく碧き海の真ん中に立っているその岩は、神様として与那国の人々に信仰されている。地元の人が言うには与那国は、岩のエネルギーの強い島なのだ。この岩は男根だと教えられることはなかったものの、ぼくはこの立神岩の信仰の根源には男根信仰が横たわっているのではないかと分析していた。立ち神岩はまさに、碧き絶海に突き出された地球の男根のようにも見えた。

 

 

・奈良県明日香村の飛鳥坐神社に祀られた石の男性器と女性器

 

また、男根だけではなく、男性器と女性器のどちらもが石として祀られているという例も存在する。ぼくがそれを目撃したのは生まれ故郷の紀伊半島を車中泊で一周した旅路の途中に訪れた、奈良県明日香村の「飛鳥坐神社」においてだった。ここには陰陽石といって、男性器を模した石と女性器を模した石が同時に並べられている。

 

 

お土産には割とリアルな「ちんちん鈴」も売られている。

確かに男根だけあっても子孫を生み出し国を栄させることはできないので、男性器と女性器を同時に横並びにさせる方が合理的であると言える。男性器と女性器を結合させることで、人間の世界は繁栄し、富や幸せがもたらされると信じられてきたのだろう。人間の浮世の世界ではそれを「セックス」などと呼び下ネタや笑いのネタに使用されることが多いが、間違いなくその結合はぼくたちの命を未来へ繋ぐ唯一の方法であり、神聖なる道である。その神聖さが圧倒的で恐ろしいあまりに、人々はその交わりを笑い飛ばすことで自らの精神を保っているのだろうか。

本来あるべき下ネタの姿とは?!男でも下ネタが嫌いな人や苦手な人がいるというのは本当か?

 

 

しかし普通に考えてみれば、人間という動物の染色体は46本であり、男が特別な細胞分裂をすることにより染色体23の不完全な精子を生成し、女も特別な細胞分裂で染色体23の不完全な卵を作り出し、それをやがて結合させ子孫を作り出すことで種としての多様性を広げようなんて、そんじょそこらの愚者には思いつかない神秘的で不思議な芸当である。一体誰がこんなすごいシステムを考えついたのだろう。それが神様なのだろうか。

 

男性器や女性器、また性交渉をただ下ネタと見なして笑いだけではなく、それらの仕組みが自分たちの根源であることに立ち返り、それらに神聖なものを感じるという生命としての素直な気持ちを「飛鳥坐神社」で取り戻すのも悪くないのかもしれない。ここでは石でできた男根や女性器が、神そのものなのだ。そしてそれは、日本に国家ができる前から民族の中で受け継がれてきた、忘れ去られた石の神「宿神」へとつながっていくのではないだろうか。

日本列島の古層の神!宿神と包茎の関係性について【中沢新一「精霊の王」より】

 

・日本各地の男根崇拝/生殖器崇拝の記事一覧

自然石の巨大な男根岩!群馬屈指のパワースポット榛名神社は奇岩だらけだった

温泉=女陰だから温泉には男根を祀る日本の風習があると「藤七温泉 彩雲荘」の巨大木造男根から学んだ

遠野物語にも出てくる男根神!「山崎のコンセイサマ」は石も木も賽銭箱も全部男根だった

たくましくリアルな男根像が並ぶ金勢社!遠野の「早池峰神社」は神聖な雰囲気あふれる山寺だった

仲良く並ぶ男根と女陰!岩手県遠野「伝承園」にも金精様(コンセイサマ)が祀られていた

巨大にそそり立つ男根たち!日本昔ばなし「マヨヒガ」を求めて遠野を彷徨えば程洞稲荷神社のコンセイサマへたどり着いた

巨大な木造の男根だらけ!大分県の「幸徳観音」は謎の珍珍スポットだった

男根と女陰の結合!大分県伊美別宮社の陰陽神(リンガ)を見て日本と世界の男根崇拝/生殖器崇拝がつながった

「日本の山の神は醜い女性でしかも男根が好き」という伝説は真実だと、島根県八重垣神社で確認できた

不思議な男根神チムチムゴッドを発見!Go To トラベルで岐阜県下呂温泉に泊まったら日本の生殖器崇拝への理解が深まった

巨大な男根と女性器像!長崎県雲仙「木花聞那姫神社」で生命と日本信仰の根源を目の当たりにする

世界の男根信仰と繋がる!あまりに男性的特徴を持つ台湾・金門島の風獅爺は男根の化身

謎の古代遺跡パワースポット!インドネシア・バリ島のゴアガジャ遺跡へウブド市内から徒歩で訪れた

 

 

にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ

 

関連記事