またしても巨大な男根が!!!!!
巨大な男根と女性器像!長崎県雲仙「木花聞那姫神社」で生命と日本信仰の根源を目の当たりにする
・日本にはたくさんの神様や神社がいっぱい!
・岩手県遠野で見つけた木造の男根像たち
・奈良県明日香村に置かれたいくつもの陰陽石
・世界にも生殖器信仰は密かに息づいている
・長崎県雲仙の山奥でまたしても巨大な男根像と女性器像を発見!
・この「木花聞那姫神社」に巨大な生殖器が安置されている理由を考察
目次
・日本にはたくさんの神様や神社がいっぱい!
日本では古来より八百万(やおよろず)の神が信仰され、たくさんの神様や神社が存在している。ぼくも日本人だからか異国を旅していても、ひとつの神様しかいないのだと言い張る地域よりも、たくさんの神様がうじゃうじゃいて混沌としているような場所を好む傾向にある。具体的に言えば台湾の台南や金門島、インドネシアのバリ島なんかが特に好きで、心が安らかになる思いがした。日本人のぼくは、たくさん神様があふれているという雰囲気に精神が共鳴してしまうようだ。
日本を旅していても、誰がこんなところを訪れるのだろうかと思ってしまうような辺鄙なところにでも小さな神社や神殿があったりするので驚いてしまう。そしてせっかくの縁だから神様に挨拶でもしようとその神社を訪れてみると、その独特な祈りの形態にさらに驚愕させられたりするのだ。
・岩手県遠野で見つけた木造の男根像たち
ぼくが岩手県遠野の辺鄙な山道を散策していると見つけた名もなき神社。その険しい階段を登ってゆくと、頂上の神殿には数多くの木造の男根たちが、神様として陳列され祀られていた!こんな滅多に人も訪れない山奥で密かに信仰されている巨大な男根たちの姿に圧倒され、ぼくたちの全ての生命は確かに男根たちから始まったのかと考えると、男根信仰は直感的で原始的で野性的な、古代の匂いのする真理に基づいた祈りの形態であると納得させられる。
おそらく天皇家へと関連づけられる「古事記」や「日本書紀」という人工的な神話の神々が祀られるよりももっともっと以前から、より根源的な男根への信仰の風景はこの日本民族の間で密かに育まれ続けてきたのだろう。
・奈良県明日香村に置かれたいくつもの陰陽石
奈良県の明日香村を散策していると見つけた「飛鳥座神社」にも、石でできた男性器と女性器の像がいくつも立ち並んでいるのを目撃した。これらは「陰陽石」と呼ばれるものらしい。今度は男根だけではなく女性器像も共に祀られていた点から、男根が単一で祀られているよりもより一層生命誕生の秘密と神秘に近づいているような気分がして生々しい。
・世界にも生殖器信仰は密かに息づいている
人間の根源である男根を直感的に信仰しているのは何もぼくたち日本人のみにとどまらない。世界を旅していても男根を崇拝する雰囲気を帯びた地域は少なからず存在し、例えば最近だと中国大陸からフェリーで行ける台湾の離島・金門島で、やたらと男根が強調されたシーサー似の「風獅爺」に男根崇拝の風を感じた。
またヒンドゥー圏では男根の下に女性器が設置され結合された「リンガ」という像をいたるところで発見することができる。生命の根源であるところの生殖器は、世界のあらゆる場所で人間によって信仰される可能性をはらんでいるのだろう。
・長崎県雲仙の山奥でまたしても巨大な男根像と女性器像を発見!
どうしてぼくがこの記事で長々と男根信仰について述べているのかというと、今回の「日本海沿いを北上する旅」の中で、久々にまたしても偶然にその信仰の形を目撃したからだ。しかも今回の発見は今までの中で最も生々しく、さらにはその生殖器信仰が「古事記」や「日本書紀」などの神話とも結び付けられているという点でも興味深かったのでここに報告したいと思う。
それは長崎県の温泉街・雲仙を散策している時のことだった。ぼくはスマホで「ポケモンGO」のゲームをしており、近くにジム(ポケモンを戦わせる会場)があったのでそこを目指してどんどん歩いていった。そのジムは温泉街から外れた辺鄙な湿地帯にあり、人が訪れる気配もなかった。目の前にささやかな鳥居が出現し、その鳥居の先の神社にジムがあるらしいので鳥居をくぐった後に出現した急峻な階段をまたしても登ってゆく。辺鄙な場所に立つ神社の階段を登っていくというのは、岩手県遠野と同じパターンだった。
そして階段を登った頂上で目の前に飛び込んできたのは、紛れもない男根と女性器像!しかもなんか今までの中で一番大きい!そしてリアル…。
またしても人里離れた辺鄙なところにある山奥の神社で密かに育まれ続けている、日本の生殖器信仰を目撃した。日本って誰も来ないようなところに隠すように、けれど大切に厚く生殖器信仰を据えていて、なんか自分の国ながら不思議で幻想的で野生的な国だなぁと感じてしまった。
頂上の敷地内には、巨大な男根像が野晒しでひとつ、巨大でしかもリアルな女性器像が洞窟の中にひとつ、そして小さな祠がひとつと、ちょっとした説明書きも立てかけられていた。この男根像はなんだか見た目が綺麗で新しく、比較的最近作られたものではないだろうか。誰がこれを作ったのだろう、そしてこの男根像には作る際に参考にした実際の男根があるのだろうか、もしそうならそのモデルはいったいどんな人なのだろう…謎は深まる。
この男根像は本当に巨大で、人間の大きさくらいあった!大きさの参考になればいいと思い、一緒に記念撮影してみた!
・この「木花聞那姫神社」に巨大な生殖器が安置されている理由を考察
よく見るとポケモンGOのジムの写真も、巨大な男根像だった!気づかなかった!そしてこの神社の名前は「木花聞那姫神社(コノハナサクヤヒメジンジャ)」というらしい。コノハナサクヤヒメと聞いて、ぼくはピンときた。これは古事記に出てくる名前だ。そしてなぜこの神社で男根と女性器が祀られているのか一気に理解できたような気がした。
ニニギノミコトという天皇のご先祖にあたる神様が、高天原(タカアマハラ)という神様の国から九州の高千穂へ降りてくる。そこで絶世の美女と言われるコノハナサクヤヒメを見つける。ニニギノミコトは出会ったばかりなのになんともストレートなことに、すぐに「まぐはひせむ」とコノハナサクヤヒメを誘う。コノハナサクヤヒメも「いいよ、でもお父さんに聞いてからね」と答え、結局ふたりは“まぐはひ(性交)”することになる。
あぁだからこの「木花聞那姫神社」には迫力のある巨大な男根像と女性器像が安置されているのか、この神社は生殖器信仰と日本の神話が混じり合っているスポットなのだなぁと、ひとり静かに納得し、またひとつ日本の奥深さに気づけたような気がした。
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