男根が勃起するギリシャ神話の神パーンとは?アフロディテにサンダルを投げつけられる理由が面白かった

(この記事には広告が含まれる場合があります)

 

男根が勃起するギリシャ神話の神パーンとは?アフロディテにサンダルを投げつけられる理由が面白かった

・アテネ国立考古学博物館で鑑賞した「アフロディテとエロスとパーンの像」
・パーンは半獣の牧羊神であり、お土産の像では常に男根を勃起させている
・「アフロディテとエロスとパーンの像」でサンダルを投げつけている理由
・「アフロディテとエロスとパーンの像」が発見されたデロス島も、非常に男根的だった

・アテネ国立考古学博物館で鑑賞した「アフロディテとエロスとパーンの像」

ギリシャの旅の途中、ぼくはアテネ国立考古学博物館に立ち寄った。その中で最も印象に残った彫刻のひとつは「アフロディテとエロスとパーンの像」という、何とも奇妙な像だった。愛と美と性を司るアフロディテという女神が、牧羊神であるパーンにサンダルを投げつけようとしている。その間にはアフロディテの息子で愛の神でもあるエロスが立ち入り、母親を守ろうとしている。しかしなぜ愛と美の神ともあろうアフロディテが、牧羊神のパーンにサンダルを投げつけるという奇妙な展開に至ったのだろうか。

見所を徹底解説!アテネ国立考古学博物館で古代ギリシャと日本の不思議な共通点を見出した

 

・パーンは半獣の牧羊神であり、お土産の像では常に男根を勃起させている

牧羊神のパーンは羊飼いと羊の群れを監視する役割を担っており、頭にはヤギのような角を持ち、四本獣のような臀部と脚部をしている半獣神となっている。パーンは人気のない所で、突然混乱と恐怖をもたらすことがあることから「パニック」という言葉の語源にもなっているという。

ぼくにとってパーンは、今回のギリシャ一周旅行の中で最も記憶に残ったギリシャ神話の神様となった。なぜならばお土産屋さんの中でパーンの像だけ、やたら特殊なインパクトを放ち続けていたからだ。具体的に言うとお土産屋さんに置いてあるパーンの像は、どれも男根を完全に勃起させていたのだ!ギリシャのお土産屋さんでは、全国的にカラフルで可愛らしい男根のキーホルダーや栓抜きや石鹼がやたらと置かれていたので衝撃を受けたが、まさかギリシャ神話の中にもこれほど男性的エネルギーをみなぎらせている神様がいるとは、ギリシャという国には恐れ入った。

ギリシャは男根の国!ギリシャ全土のお土産屋さんではカラフルな男根グッズが堂々と売られていた

パーンはその性的能力の高さが有名であり、しばしば男根を勃起させた状態で描かれている。

 

 

・「アフロディテとエロスとパーンの像」でサンダルを投げつけている理由

「アフロディテとエロスとパーンの像」の中でアフロディテがパーンをサンダルでやっつけようとしているのは、実は性欲の高いパーンが入浴しようとしていたアフロディテに性的いたずらをしようとしているのを、アフロディテが懲らしめようとしているからなのだという。現代版で言うとしずかちゃんのお風呂を覗こうとしたのび太君に、しずかちゃんが激怒している構図と酷似している。好色な男性が女性の裸体を覗こうと努力し、女性はそれを必死に食い止めようとしているというのは、今も昔も変わらない男と女の風景なのかもしれない。

 

 

・「アフロディテとエロスとパーンの像」が発見されたデロス島も、非常に男根的だった

 

この「アフロディテとエロスとパーンの像」は大理石でできた紀元前1世紀のギリシャ彫刻であり、20世紀初頭にエーゲ海のデロス島で発見されたのだという。このデロス島というのは貴重な遺跡が多く残っているため島全体が世界遺産になっていて、ミコノス島から日帰り旅行で訪れることができる。ぼくも今回のギリシャ一周旅行でこのデロス島を訪れたのだが、何とこのデロス島も非常に男根的な島であり、何だか全てが繋がっていると思わざるを得なかった。なぜなら島の遺跡の中心部に当たるディオニソス神殿には、巨大な男根像が天に向かって高く聳え立っていたからだった!しかしそれについてまでここで書くのは大変なので、ミコノス島の旅行記を書く順番になるまでちょっと待っていただきたい。

 

ぼくはギリシャ一周の旅を通して、ギリシャとは男根の国であると強く感じるようになってしまった。日本一周をした時も数え切れないほどの男根崇拝/生殖器崇拝の純粋な祈りの姿を目撃し野性的な感銘を受けたが、ギリシャもそれに負けず劣らず非常に男根的だった。日本の神々やギリシャの神々のように多神教的世界感が広がっている段階では、生殖器崇拝が盛んになりやすいということなのだろうか。現代のギリシャでは人々の信仰する宗教がギリシャ正教へと変貌し、生殖器崇拝ははるか古代のものとなりつつあるが、そのような変化の中でも自分たちの生命が実際のところでは生殖器に根差しているのだという野性的な鋭い直感を捨て去ることができずに、その真理の直観がギリシャでは男根のお土産やパーンの像として激しく発露し、現世に残存し続けているのだろうか。

 

 

・日本一周して見つけた生殖器崇拝の記事一覧はこちら!

日本の男根崇拝・生殖器崇拝は世界三大宗教よりも素晴らしいとぼくが考える理由

巨大な男根と女性器像!長崎県雲仙「木花聞那姫神社」で生命と日本信仰の根源を目の当たりにする

不思議な男根神チムチムゴッドを発見!岐阜県下呂温泉で日本の生殖器崇拝への理解が深まった

「日本の山の神は醜い女性でしかも男根が好き」という伝説は真実だと、島根県八重垣神社で確認できた

男根と女陰の結合!大分県伊美別宮社の陰陽神(リンガ)を見て日本と世界の男根崇拝/生殖器崇拝がつながった

巨大な木造の男根だらけ!大分県の「幸徳観音」は謎の珍珍スポットだった

巨大にそそり立つ男根たち!日本昔ばなし「マヨヒガ」を求めて遠野を彷徨えば程洞稲荷神社のコンセイサマへたどり着いた

仲良く並ぶ男根と女陰!岩手県遠野「伝承園」にも金精様(コンセイサマ)が祀られていた

たくましくリアルな男根像が並ぶ金勢社!遠野の「早池峰神社」は神聖な雰囲気あふれる山寺だった

遠野物語にも出てくる男根神!「山崎のコンセイサマ」は石も木も賽銭箱も全部男根だった

温泉=女陰だから温泉には男根を祀る日本の風習があると「藤七温泉 彩雲荘」の巨大木造男根から学んだ

おっぱいとおへそと男根が目立つ!藁人形の巨神「鹿島様」は秋田県湯沢市の疫病退治の道祖神だった

自然石の巨大な男根岩!群馬屈指のパワースポット榛名神社は奇岩だらけだった

東北地方には男根崇拝がいっぱい!岩手県花巻市大沢金勢神社はあまりに素朴な境界神だった

標高2000m天空の男根崇拝!栃木・群馬間の金精峠「金精神社」への危険な道のりと行き方を徹底解説

衝撃の事実!日本人は縄文時代から男根崇拝していたことを長野県「茅野市尖石縄文考古館」で学んだ

超古代の男根女陰石像!和歌山県「歓喜神社」「白浜美術館」で世界中の生殖器崇拝を確認できた

しゃもじ=女陰?東京都「西台天祖神社」には男根石(おしわぶきさま)にしゃもじが供えられていた

醜女の山の神に祀られた木造男根の羅列!三重県南伊勢町斎田「山の神」は男根崇拝的な秘境神社だった

大都会新宿の男根崇拝!伊勢丹百貨店近くの「花園神社」には巨大木造男根が隠されていた

人形供養に針供養に生殖器崇拝!アニミズム信仰が息づく和歌山県淡嶋神社は女性の願いを叶えてくれる神社だった

道祖神と性の切れない関係!神奈川県の男根型「東小和田の道祖神」は男女仲睦まじい双体道祖神だった

ちんちん鈴!?奈良県明日香村の飛鳥坐神社で男性器と女性器の結合と陰陽石の神秘をたどる

天狗の鼻は男根を暗示しているというのは本当か?

実は生殖器?!こけしは男根を暗示しているというのは本当か?

クライドリに失せ物探し!マタギには山の神にちなんだ男根的風習が多く残っているというのは本当か?

大黒天=男根=リンガ=シヴァ?!ヒンドゥー教のシヴァ神と日本の大黒天が同一であるというのは本当か?

「男根崇拝」や「生殖器崇拝」はエッチで原始的で奇妙な習慣だというのは本当か?

日本の道祖神とギリシャヘルマの共通点!なぜ男根は世界中で「境界の神」として崇められているのか徹底考察してみた

 

・世界一周して見つけた生殖器崇拝の記事一覧はこちら!

世界の男根信仰と繋がる!あまりに男性的特徴を持つ台湾・金門島の風獅爺は男根の化身

謎の古代遺跡パワースポット!インドネシア・バリ島のゴアガジャ遺跡へウブド市内から徒歩で訪れた

顔と男根だけ!不思議な境界神ヘルマ像をギリシャ・トルコの考古学博物館で見まくった

ギリシャは男根の国!ギリシャ全土のお土産屋さんではカラフルな男根グッズが堂々と売られていた

東南アジア・タイで男根崇拝を発見!勃起時、平常時の2つの男根を併せ持つブラックハウスの柄杓の正体が謎すぎた

シヴァ=エッチの神様?!ヒンドゥー教の破壊神シヴァの象徴がなぜ男根(リンガ)なのかインド人に質問してみた

インドの超巨大男根崇拝(2.5m)!カジュラーホー「マタンゲーシュワラ寺院」のシヴァリンガはインド一周の旅で最大だった

官能的すぎる男女交合像!インドのカジュラーホーで数え切れないエッチなミトゥナ像を鑑賞した

男根に顔!全裸の仏像!乳房と男根!アジア文明博物館でアジア全域の生殖器崇拝に関する理解を深めた

 

・ギリシャ一周の旅の記事一覧はこちら!

ついにギリシャに到着!夜の闇の中に浮かび上がるアテネの遺跡が神秘的だった

ギリシャのタコ料理!アテネ中央市場のレストランで新鮮なシーフードを満喫した

1日で共通チケットの遺跡いくつ回れる?アテネのアクロポリス遺跡観光で体力の限界に挑戦した

見所を徹底解説!アテネ国立考古学博物館で古代ギリシャと日本の不思議な共通点を見出した

ギリシャは猫だらけ!安くて美味しいテッサロニキのシーフードレストランNaftiliakiで気づくと猫に囲まれていた

女人禁制を貫く!謎に満ちたギリシャ正教の聖地・アトスを目指して旅を始めた【アトス巡礼記ブログ1】

女人禁制ギリシャ正教の聖地!アトスの入山許可証を予約する方法を実体験を元に徹底解説【アトス巡礼記ブログ2】

宿泊できる修道院リストをゲット!ギリシャ第二の都市テッサロニキの巡礼者事務所でアトスについて質問しまくった【アトス巡礼記ブログ3】

ギリシャの市バスに乗ろう!テッサロニキからアトスの経由地ウラノポリまでの行き方を徹底解説【アトス巡礼記ブログ4】

ギリシャ正教の聖地アトスへの玄関口!ウラノポリの巡礼者事務所で入山許可証をゲットした【アトス巡礼記ブログ5】

アトスで宿泊可能な修道院リストはこれだ!宿泊予約が取れないままでぼくはアトス巡礼の旅を開始した【アトス巡礼記ブログ6】

アトスへの玄関口!ウラノポリはギリシャ正教のイコンに彩られた美しい港町だった【アトス巡礼記ブログ7】

フェリーに乗るために必要な4つのアイテムとは?純度100%男だけの船でついにアトスへ出航した【アトス巡礼記ブログ8】

ギリシャコーヒーとウゾーとルクミのおもてなし!アトスZografou修道院の部屋はドミトリーホテルのように快適だった【アトス巡礼記ブログ9】

肉体と精神と巡礼の関係とは?Zografou修道院からVatopedi修道院までアトス半島の巡礼を開始した【アトス巡礼記ブログ10】

往復20km日帰り巡礼の旅!アトスZografou修道院から向かったVatopedi修道院の教会内部に圧倒された【アトス巡礼記ブログ11】

異教徒が受ける様々な区別!Zografou修道院ではギリシャ正教徒でない者は食事も祈りも仲間外れにされた【アトス巡礼記ブログ12】

アトスの修道院は朝食なし?!Zografou修道院からフェリーで最大の港町ダフニまで移動した【アトス巡礼記ブログ13】

アトスの首都を目指せ!ダフニからカリエスまでのミニバスは、我先にと乗る図々しさが求められた【アトス巡礼記ブログ14】

アトスの首都カリエスからPantokratoros修道院までの美しい石畳の道は熊野古道のようだった【アトス巡礼記ブログ15】

断崖絶壁に建てられた海の修道院!Pantokratorosでアトスに7年間住んでいるおじさんに出会った【アトス巡礼記ブログ16】

Pantokratoros修道院は朝食あり!予約なしで宿泊できる修道院を訪ね歩くアトス巡礼の旅3日目を開始した【アトス巡礼記ブログ17】

アトスに日本人修道士がいる?!イヴィロン修道院は予約なしでも宿泊させてくれた【アトス巡礼記ブログ18】

個室同然?!アトス・イヴィロン修道院のゲストハウスが素敵なホテルのようだった【アトス巡礼記ブログ19】

イヴィロン修道院でついに日本人修道士と遭遇!アトスの礼拝は人間の五感をフル活用させた肉体的な祈りだった【アトス巡礼記ブログ20】

ギリシャ正教の教会の構造が表現する天国とは?イヴィロン修道院の日本人修道士にアトスの謎を解き明かしてもらった【アトス巡礼記ブログ21】

葡萄や林檎に蜂蜜やお茶も!ギリシャ正教最大の聖地アトスの修道院では自給自足の豊かな生活が営まれていた【アトス巡礼記ブログ22】

傷から血が流れ出す奇跡のイコン!「イヴィロンの生神女」の実物をアトス・イヴィロン修道院で鑑賞した【アトス巡礼記ブログ23】

アトスの日本人修道士と海の巡礼!海に突き出たStavronikita修道院までイヴィロン修道院から歩いてみた【アトス巡礼記ブログ24】

アトス最小の修道院!水道橋が美しいStavronikita修道院は「牡蠣の聖ニコラス」の物語が興味深かった【アトス巡礼記ブログ25】

自然豊かな山道!アトスStavronikita修道院からPantokratoros修道院まで巡礼した【アトス巡礼記ブログ26】

Pantokratoros修道院から「Stavronikita+アトス山」の絶景を眺めて、ぼくのアトス巡礼は終わった【アトス巡礼記ブログ27】

巨大な鯛と海老だらけ!イヴィロン修道院の最後の晩餐が思いがけないほど豪華すぎた【アトス巡礼記ブログ28】

パンに刻まれた「XI」の意味とは?ギリシャ正教の聖地アトスでパン=キリストの肉体だと生々しく実感した【アトス巡礼記ブログ29】

アトスとの別れ!ダフニ発ウラノポリ着のスピードボートに無料で乗れるという奇跡が起こった【アトス巡礼記ブログ30】

ギリシャ人とドライブ!テッサロニキの海沿いのレストランで絶品のシーフードパスタをいただいた【アトス巡礼記ラスト】

ギリシャ正教最大の聖地アトスへの行き方・アクセス方法を実際の旅の経験を元に徹底解説

ギリシャ正教最大の聖地!アトスで写真撮影が禁止されているというのは本当か?

基本は3泊4日!ギリシャ正教の聖地アトスで滞在期間を延長する3つの方法を徹底解説

入山許可証は30ユーロ!ギリシャ正教の聖地アトスの冒険にはどれくらいお金がかかるのか?

宿泊費も食事代も無料!ギリシャ正教の聖地アトスの修道院での滞在は思ったよりも快適だった

au PAYカードの不正利用被害に!その驚きの金額とは?クレジットカード情報はダイレクトフェリーから漏洩したとぼくが考える理由

顔と男根だけ!不思議な境界神ヘルマ像をギリシャ・トルコの考古学博物館で見まくった

日本の道祖神とギリシャヘルマの共通点!なぜ男根は世界中で「境界の神」として崇められているのか徹底考察してみた

ギリシャは男根の国!ギリシャ全土のお土産屋さんではカラフルな男根グッズが堂々と売られていた

 

 

にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ

 

関連記事