ダフニからカリエスまでの移動も初心者には意外と難しかった!!!!!
アトスの首都を目指せ!ダフニからカリエスまでのミニバスは、我先にと乗る図々しさが求められた
・女人禁制のギリシャ正教の聖地アトスへの憧れ
・港町ダフニから首都カリエスまでどうやって行くの?
・衝撃!ダフニからカリエス行きのミニバスはすぐ満員になった
・今度こそは乗りたい!自己主張を強くしてぼくはカリエス行きのバスに乗り込んだ
・ダフニ発カリエス行きのバスは5ユーロ、所要時間は30分だった
・カリエスからPantokratoros修道院まで歩いて巡礼しよう!
・アトスの首都カリエスはどんな町だった?
・ダフニからカリエスまでのミニバス移動方法まとめ
目次
- ・女人禁制のギリシャ正教の聖地アトスへの憧れ
- ・港町ダフニから首都カリエスまでどうやって行くの?
- ・衝撃!ダフニからカリエス行きのミニバスはすぐ満員になった
- ・今度こそは乗りたい!自己主張を強くしてぼくはカリエス行きのバスに乗り込んだ
- ・ダフニ発カリエス行きのバスは5ユーロ、所要時間は30分だった
- ・カリエスからPantokratoros修道院まで歩いて巡礼しよう!
- ・アトスの首都カリエスはどんな町だった?
- ・ダフニからカリエスまでのミニバス移動方法まとめ
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・女人禁制のギリシャ正教の聖地アトスへの憧れ
2017年に偶然「孤高の祈り ギリシャ正教の聖山アトス」という写真集を見かけて衝撃を受けた。ギリシャ正教の辺境の聖地アトスでは何と1406年から今に至るまで女人禁制が貫かれており、一般的な世界とは隔絶された宗教世界の中で黒ずくめの衣装を纏った僧侶たちが自給自足の生活を営みながら祈りに専念しているのだそうだ。神秘的で美しく荘厳なアトスの写真の数々を目にしたぼくは、せっかく男性の肉体を持ちながらこの世に生まれ着いたことだし、世界一周の旅の中で絶対にギリシャのこのアトスへと立ち寄ろうと直感的に心に決めた。
・港町ダフニから首都カリエスまでどうやって行くの?
アトスの巡礼も2日目に突入!初日にお世話になったZografou修道院に別れを告げて、2日目に宿泊するPantokratoros修道院を目指すことにした。Zografou修道院からPantokratoros修道院へ移動するための方法は定かではなかったが、地理的にアトスの首都カリエスから近いので、カリエスへ行きさえすれば何か情報が見つかるに違いない。もしかしたらカリエスからPantokratoros修道院へ行く巡礼者のための無料バスでも出ているかもしれないと全く根拠のない期待を抱きながら、ぼくはカリエスへと向かった。
Zografou修道院から首都カリエスへ行くためには、まず近隣のArsanas Zografouという港から1日に1便しかないフェリーに乗り、終点のダフニという港まで船旅し、そこからまたカリエスまで移動するようだ。ダフニからカリエスまでの移動方法の詳細はわからないが、「孤高の祈り ギリシャ正教の聖山アトス」の文章の中でバスに乗ったという情報を見かけた気がしたので、きっとダフニに着いたら巡礼者用のカリエス行きの移動バスが待っていてくれるのだろうと予想して、ぼくはフェリーへと乗り込んだ。
なぜならフェリー上のほぼ全ての巡礼者はダフニからカリエスへと移動し、そこからそれぞれの修道院へと向かうことになっているはずだったからだ。カリエスは首都でアトス最大の街だしみんなそこへ行きたいのだから、きっとたくさんのバスがダフニで待ってくれているに違いない。フェリー上の他の乗客に付いて行きさえすれば、きっと簡単にカリエスへと辿り着くことができるだろう。
・衝撃!ダフニからカリエス行きのミニバスはすぐ満員になった
計画通りArsanas Zografouからフェリーに乗り込み、何の問題もなくすぐにダフニに到着した。ダフニは小規模な港だったがそれでもアトス最大の港なだけあって、少しのカフェやお土産屋さんが並んでいた。さて首都カリエス行きのバスはどこだろう。
フェリーの乗客のみんなが船を出ると左に歩いていくので、何もわからないまま彼らに付いていく。するとすぐに4台ほどの白いミニバスを見かけた。他にバスらしきものはないのでこれに乗ってカリエスに行くはずだ。しかしバスには行き先も書いていなければみんなギリシャ語で会話していて何が何だかわからない。1日に1便のフェリーが到着した後だけあって、バス乗り場は混雑し、アトス巡礼に慣れている人たちやギリシャ語のわかる人たちは我先にとバスに乗り込み、あっと言う間に全てのバスは満員になってしまった!
日本人らしく控えめな性格のぼくは、結局どれがカリエス行きのバスか質問することさえままならないまま、バス乗り場に取り残されてしまった!と言ってもぼくだけではなくアトスに初めて来た人や外国人巡礼者など、アトス巡礼に不慣れな人たちの多くは仕組みがわからずにバス乗り場に置き去りにされたままだった。しかしそのほとんどの人は首都カリエスへと向かうようなので、一緒に待っていれば心配はないだろう。ぼくはすぐに追加のバスがダフニに着くことを期待した。
・今度こそは乗りたい!自己主張を強くしてぼくはカリエス行きのバスに乗り込んだ
しかしダフニに着いたほとんどの乗客たちが首都カリエスに行くのだから、もっと乗客の数に合わせた多くのバスが来てくれていてもいいではないか。しかしここは隔絶されたギリシャ正教の聖地アトス。商業目当てのただの観光地とはわけが違うし、都会のように便利なシステムは全く確立されていない辺境なのだった。
おそらく最初に停まっていたバスは4台ともカリエス行きだったのだろう。しかし本当にカリエス行きか不安になり、心配し、遠慮がちな態度をとってしまったためにバスに乗り損ねてしまった。他の慣れている乗客は我先にとどんどんバスへ乗っていき、立ち入る隙もなかったのだ。おかげで長らくバスを待つ羽目になってしまった。
ぼくはここで学んだのは、もっと自我を強調し、激しく自己主張していこうということだった。先程のバス乗り場の様子を見ていると、そうでもしなければいつまで経ってもバスに乗り込めないような気がしたのだ。とにかくバスが来たら我先にと並び、カリエス行きかしっかりと確認してから、誰よりも早くバスに乗り込もうとする気合で臨むことだ。
今日の最終目的地はPantokratoros修道院なのだから、中継地のカリエスに着くまでにもたもたなんかしていられない。結局ぼくの期待は外れ、30分も待ち続けようやく追加のバスが来た。たった30分と思われるかもしれないが、本当に来るかどうかよくわからないバスを待つのは苦痛だったし、30分よりもはるかに長く感じられた。
もはやこれを逃すと次いつバスが来るわかったものじゃないと焦り、ぼくは先程の学習の通り、遠慮することなく、自分が真っ先にバスに乗るんだというほどの勢いで、我を強くし ながらバスに乗り込んだ。遠慮することなしに突き進むと、無事にバスに乗れたので一安心だった。とにかく何もわからないからカリエスに行かなければ!
・ダフニ発カリエス行きのバスは5ユーロ、所要時間は30分だった
ダフニからカリエス行きのバス料金は5ユーロだった。やはりアトス巡礼では入山許可証を受け取る際に30ユーロ支払ったが、それとは別にちょくちょくお金がいるようだった。約30分ほどでカリエスに到着!ここからどうすればPantokratoros修道院までいけるのだろうか。
・カリエスからPantokratoros修道院まで歩いて巡礼しよう!
カリエスに来さえすれば何か情報が得られるかもしれないと思ったが、道行く人に聞いてみてもその修道院はわからないとか、英語は話せないとか言われるばかりだった。カリエスからPantokratoros修道院までのバスとかありそうだけど、ないのだろうか。
しかしグーグルマップで調べてみると、何とカリエスからPantokratoros修道院まで歩いて1時間半と書かれていた。今の時刻は午後1時半。え、全然歩けるやん!カリエスでもたもたしているより歩いて行った方が楽しそう!どうせどうやって行くかわからなさそうだし!Pantokratoros修道院に着いてから、カリエスからどうやって来るべきだったのか尋ねてみよう。
そういうわけで前日と同じく、ぼくはアトスを歩いて巡礼することにした。やっぱり巡礼はバスとかを使って素早く移動するより、五感を研ぎ澄ませながら全身全霊でアトスの大地を歩いて回る方がぼくの性に合っているし、意味のある行為であるように感じた。歩く巡礼者がほとんどいないアトスだけれど、だからこそ歩くことで得られる特別な何かが見つかるかもしれない。
小雨が降っていたが傘をさすほどでもなかったので、ぼくはバックパックを背負いながら手ぶらでPantokratoros修道院に向かって歩き出した。
・アトスの首都カリエスはどんな町だった?
アトスの首都カリエスは中世の面影を残す山間の美しく小さな町だった。お土産屋さんやカフェ、パン屋さん、警察、病院などが点在しており、人間が生きていく上で必要なものはここに揃っているという印象を受けた。ぼくは特にそれらの施設に用事はなかったので、少し歩いて回った後ですぐにPantokratoros修道院を目指した。
・ダフニからカリエスまでのミニバス移動方法まとめ
ダフニでフェリーを降りて左に曲がると、カリエス行きのミニバスが数台待っている。とにかく我先にとすぐ乗らないと満員で乗れなくなってしまう。乗り損ねると次のバスが来るのに30分は待つことに!フェリーを降りたら遠慮せずに我を強くして、急いでミニバスに乗り込むのがいいと感じた。もちろん一応カリエス行きかどうか確かめるのを忘れずに!料金5ユーロ、所要時間30分。
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グーグルマップも通用しない!アトスの首都カリエスからPantokratoros修道院までの美しい石畳の道は熊野古道のようだった
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