伊丹と関空間違えちゃった!!!!!
JALの神対応!伊丹空港と関西国際空港を盛大に間違えた話
・盛大なぼくの過ち
・台湾旅行終了のおしらせ
・JALの神対応
・台湾一周の旅の記事一覧
・盛大なぼくの過ち
2018年8月17日、ぼくは台湾一周旅行へ出発した。
先日の記事でも書いたようにJALのマイル修行をしようという算段なので、おかしな経路ではあるが大阪→東京→台北のような乗り継ぎで台湾へ到着する予定だった。それだとマイル修行に必要なFLY ON ポイントがより多くたまるのだ。そして帰りは逆方向で、台北→東京→大阪の予定だった。
8月17日の朝、ぼくは何の疑いもなく自宅から関西国際空港へと出発した。いつも利用しているから当たり前だが、何の迷いもなく関空にたどり着いた。出発時刻よりもかなり早く到着したのでかなり余裕がある。ぼくは今日の自分は優秀だと自分自身の心の中で賞賛した。
しかし、これは国内線か国際線かどちらのカウンターへ行けばよいのだろうか。今からは東京へ行くのだから国内線のようにも思えるが、乗り継ぎで台北まで行くので国際線であるようにも思える。
JALの国内線のカウンターが空いていたので、手始めにそこで尋ねてみることにした。ぼくはチケットのメールのスクリーンショットを見せる。すると、JALのカウンターの女性は、冷静にこう言った。
「これは、伊丹からのチケットですね」
・台湾旅行終了のおしらせ
ちゃらら〜〜〜ん。ぼくの脳内で台湾旅行完全終了の音楽が鳴り響いた。これははまったく予想だにしていなかった展開だ。こんなマヌケなことがあるだろうか!!!!!
たしかにチケットには伊丹と書いてある。しかし、ぼくは関空だと信じ込んで止まなかったのだ。だってぼくはこれから台湾へ行くのだ!台湾=国外=国際線=伊丹じゃなくて関空の方程式が成り立ち、ぼくは大阪の空港がどこかなんて確認もしていなかった。まさか東京まで飛ぶのが伊丹からだったなんて!!!
どうしよう。時間的に考えてこれから伊丹に行ったのでは絶対に予定の便には間に合わない。それ以降のJALの東京行きでも、東京→台北の便には間に合いそうにない。skyscannerを駆使して、ANAやその他のLCCも探してみるが、今から東京へと行き、そして予定通りの台北行きの便に乗れるものはない。そもそもぼくのチケットは、伊丹→成田→台北で一括して予約されており、最初の伊丹→成田を利用しなければ、成田→台北も乗れるかわからないとのことであった。
詰んだ。もう台湾旅行もなにもかも終わりである。せっかくビジネスクラスを予約したのに、10万円を溝に落としてしまったのも同じになってしまう。胸の中に広がる絶望…。狼狽しているぼくに、JALの国内線カウンターの女性は、「国際線に行ってみてください。こちらは国内線なので対応できかねます」と言った。ぼくはその言葉に従い、国際線のJALのカウンターに向かった。
・JALの神対応
ぼくは国際線のJALのカウンターへと赴き、このあまりに盛大でマヌケな顛末をカウンターのお姉さんに話し続けた。カウンターのお姉さんも困っている。ぼくも、どうにもこうにもならないことがわかっている。実際自分で調べても、どうにかできるような状況ではないのだ。
もう10万円のチケットを捨て去ってしまって、台湾旅行を中止するか、新しくまたチケットを取り直すしかない。マイル修行だって綿密に計算して計画を立てて、シンガポールと台湾旅行で目的は達成されるはずだったのにすべてオジャンである。ああなんて悲しい顛末…。
困り果てているぼくを見かねてお姉さんは言った。
「関空から台北行きの便に変更しますか?」
え!!!できるの?!できるならぜひそうしてほしい!追加料金を払ってでも10万円をドブに捨てるよりマシである。ぼくは「いくらで変更できますか?」と尋ねると、お姉さんは天使のような顔をしてこう言った。
「今回だけは特別に、無料で変更します。けれど問題があって、この便は大幅に遅れて出発する予定です。それでもいいですか?」
地獄に仏とはこのことだ!!!いいですいいですそれでもいいです!当たり前じゃないですか!!!神さま本当にありがとう!お姉さん本当にありがとう!!!
もはや台湾旅行に行けないと思っていたぼくは本当に救済された気分だった。ありがとうありがとうと、心の中で何べんもお礼を言った。こんなマヌケなことを盛大にしでかしてしまう人がいても、きちんと対処してくれるなんてなんて寛容な世の中だろう!そしてJALはなんて柔軟な対応をしてくれる会社だろう!!!ぼくはこれからJALに足を向けて寝られない。
そして便が遅延するからと言って、お詫びに2000円の食券が配られた。これは本当におそれ多い状況だ。本当ならば2000円でもこっちが支払わなければならないほどありがたい状況なのに、その上で2000円くれるなんて神の上の神対応!ぼくはその食券で空港の中のがんこで寿司を食べ、タダで便を交換してもらった上にJALに寿司までご馳走になっているこの自分自身を、なんて幸運な身の上だろうと自覚した。
そして結局、本当に関空→台北行きの便はすごくすごく遅れ、なんと夜中の2時に出発という事態になった。しかしぼくにとっては台北行きの飛行機に乗れるだけでも涙が出るほど嬉しかったので、当然なんの不満もなかった。一度地獄を見たものには、多少の災難が降りかかろうともそこは天国にさえ見えるのだった。ぼくは相対的な世界に迷い込み、そして人生初のビジネスクラスに乗り込んだ。
・台湾一周の旅の記事一覧