入山許可証は30ユーロ!ギリシャ正教の聖地アトスの冒険にはどれくらいお金がかかるのか?

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アトス巡礼の旅にはどれくらいのお金を持っていけばいいのだろう?????

入山許可証は30ユーロ!ギリシャ正教の聖地アトスの冒険にはどれくらいお金がかかるのか?

・女人禁制のギリシャ正教の聖地アトスへの憧れ
・アトスにはどれくらいのお金を持っていけばいいのか?
・アトス入山許可証30ユーロには修道院での宿泊代と食事代が含まれる
・アトス巡礼の旅でかかるお金は、ほとんどが交通費だった
・神秘的で特別なアトス巡礼の旅には、ほどんどお金がかからなかった

・女人禁制のギリシャ正教の聖地アトスへの憧れ

2017年に偶然「孤高の祈り ギリシャ正教の聖山アトス」という写真集を見かけて衝撃を受けた。ギリシャ正教の辺境の聖地アトスでは何と1406年から今に至るまで女人禁制が貫かれており、一般的な世界とは隔絶された宗教世界の中で黒ずくめの衣装を纏った僧侶たちが自給自足の生活を営みながら祈りに専念しているのだそうだ。神秘的で美しく荘厳なアトスの写真の数々を目にしたぼくは、せっかく男性の肉体を持ちながらこの世に生まれ着いたことだし、世界一周の旅の中で絶対にギリシャのこのアトスへと立ち寄ろうと直感的に心に決めた。

 

・アトスにはどれくらいのお金を持っていけばいいのか?

ぼくがアトス巡礼の旅をするに当たって気になったことは、どれくらいお金が必要なのかということだった。日本からギリギリシャ辺境の聖地アトスへ行くためには、まず飛行機でギリシャの首都アテネへと降り立ち、そこからギリシャ第2の都市テッサロニキへと移動し、さらにアトスへの玄関口であるウラノポリという港町まで移動しなければならない。もしくはトルコの首都イスランブールからテッサロニキへと移動してもいいだろうが、いずれにしてもそのための交通費はインターネット上で調べれば大体予想がつく。

しかしいざウラノポリからアトスへと向かうフェリーに乗り込む際に、一体どれくらいのお金をアトスに持っていけば足りるのか的確に予想することは難しい。そもそもアトスでお金って必要なのだろうか。必要だとしても辺境の聖地であるアトスではおそらく便利なクレジットカードなどは使用不可だろう。きっとATMもないだろうから、必要な現金はウラノポリで調達しなければならないと思われる。

 

 

・アトス入山許可証30ユーロには修道院での宿泊代と食事代が含まれる

アトス巡礼の旅をするために絶対に必要なお金は、アトスへの入山許可証を取得する際にウラノポリの巡礼者事務所に支払う30ユーロだ。この30ユーロには修道院での宿泊費や食費が含まれているという。つまりこの30ユーロをウラノポリで支払ってしまえば、巡礼者は一旦アトスに入った後宿泊費も食費も一切払わずにアトスの修道院に滞在できるということだ。なんてありがたく素晴らしいシステムだろう!

ギリシャ正教の聖地アトスへの玄関口!ウラノポリの巡礼者事務所で入山許可証をゲットした

アトスの修道院での宿泊費も食費も全て入山許可証の30ユーロに含まれているというのなら、もはやアトスを旅する巡礼者にはお金なんて必要なさそうに感じられるが、実際にはどうだったのだろうか。この記事はぼくが実際にアトスを冒険した旅の経験を通して、アトスの中でどれくらいお金が必要だったか解説していこうと思う。

 

・アトス巡礼の旅でかかるお金は、ほとんどが交通費だった

結論から言うと、アトスの旅の中でもやはりある程度のお金は必要だった。ではアトス巡礼の旅の中の一体どのような場面で、お金が必要となるのだろうか。

まずお金が必要だったのは、ウラノポリからアトスの港町ダフニへと向かうフェリーのチケット代を支払う場面だった。入山許可証の30ユーロの中にはさすがにフェリー代までは入っていなかったので、自分の財布からチケット料金を支払う必要があった。また同様にアトスからウラノポリへ帰る際のフェリー代も自分で準備しておかなければならなかった。

またダフニとアトスの首都カリエスを行き来するミニバス代、もしくはカリエスからそれぞれが宿泊する修道院へのミニバス代も自分の財布から出す必要があった。カリエスのカフェなどに行かない限り、アトスでは宿泊費と食費は自分で出さなくてもいいので、必要なのはほとんど交通費のみだった。予想した通りクレジットカードは使えず、アトスの冒険には絶対に現金が必要だった。また現金を引き出すためのATMも見当たらなかったので、ウラノポリのATMである程度の現金を調達しておくべきだと感じられた。

フェリー代は片道14.3ユーロ、ミニバス代は5ユーロほどだったので、それを考慮してアトスへどれくらい現金を持っていくか決めるのがいいだろう。ぼくの場合はミニバスをほとんど使わずに歩いたし、帰りの船代はギリシャ人の優しさで思いがけず無料になってしまったので、4泊5日のアトス巡礼の旅でかかったお金は50ユーロもいかなかっただろう。しかしいくら辺境の聖地アトスといえども何か思いがけないアクシデントがあればお金を使って解決できることもあるかもしれないので、余分に現金を持っていくに越したことはないだろうと思われる。

 

 

・神秘的で特別なアトス巡礼の旅には、ほどんどお金がかからなかった

見てきたようにアトス巡礼の旅では、ほとんどお金を使わない。ギリシャを4泊5日旅していて100ユーロもかからない(入山許可証30ユーロ+交通費50ユーロ以下)なんて、他の観光地では考えられない経験だろう。

アトスは現在でも男性しか入ることを許されず、俗世から隔絶された神秘的なギリシャ正教の祈りの聖地だ。そんな世界のどこにも類例を見ない聖地を旅することができるだけでも何物にも代え難い貴重な体験なのに、その上ほとんどお金もかからなんて不思議と言うより他はない。アトスはその存在自体が神秘的だと感じられるが、お金をほとんど使わずに素晴らしい旅できるという観点から言っても、他の場所にはない神秘が隠されているような気がした。ぼくにはアトスの旅というのは、神様からの素晴らしい贈り物であるように感じられたのだ。

 

 

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