1日で共通チケットの遺跡いくつ回れる?アテネのアクロポリス遺跡観光で体力の限界に挑戦した

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1日でアテネの共通チケットに含まれる遺跡全部回りきれるかな?????

1日で共通チケットの遺跡いくつ回れる?アテネのアクロポリス遺跡観光で体力の限界に挑戦した

・アテネの古代遺跡を共通チケットで回ろう
・共通チケットが利用できるアテネの遺跡一覧
・まずは空いているハドリアノスの図書館で共通チケットをゲット
・遺跡巡りその1:ハドリアノスの図書館
・遺跡巡りその2:ローマン・アゴラ
・アクロポリス付近のアテネの絶景ビュースポット
・遺跡巡りその3:アクロポリス
・Fresko Yogurt Bar Acropoliでギリシャヨーグルトを食べて一休み
・遺跡巡りその4:ゼウス神殿
・遺跡巡りその5:古代アゴラ
・1日では遺跡を5つ回るのが限界だった
・遺跡巡りその6:ケラミコスの遺跡
・共通チケットを使える遺跡の所要時間まとめ

・アテネの古代遺跡を共通チケットで回ろう

ぼくはタイ、マレーシア、シンガポールを巡ったマレー半島を南下する旅を終え、ついにギリシャの首都アテネに辿り着いた。アテネ観光と言えば誰もが思い付くのが、有名なパルテノン神殿などの遺跡巡りだろう。

しかしこのチケットに問題があった。最も有名なパルテノン神殿を含むアクロポリスだけならばチケット料金が20ユーロだが、周辺にあるその他の様々な遺跡も巡るとなると5日間有効の共通チケットというものがあり、その値段が30ユーロとかなりお得な内容になっていたのだ。

この先の人生でまたアテネに来るかどうかなんてわからないし、どうせなら頑張ってアクロポリスの他の全ての遺跡も回ってみようと思い立ち、ぼくは共通チケットを選択することにした。しかしアテネで何日間もダラダラと遺跡巡りだけをする気にはなれないので「遺跡巡りをする日」を1日だけ設定して、その1日でなるべく多くの遺跡を回ろうと決意した。

目標としては共通チケットが使える全ての遺跡に1日で行くことが望ましいが、無理だったら無理だったでその時に考えよう。アテネの遺跡巡りなんて初めてするので、それぞれがどれくらいの規模でどれくらいの時間がかかるのか、移動にかかる距離や時間の感覚もまるでわからないので、自分で実際に確かめてみるしかない。果たして1日間だけで、共通チケットが利用できる全ての遺跡を巡ることは可能なのだろうか。

 

 

・共通チケットが利用できるアテネの遺跡一覧

共通チケットが利用できる遺跡の一覧は以下の通りだ。

・アクロポリス(パルテノン神殿、ディオニソス劇場、エレクティオン、イロド・アティコス音楽堂などを含む)

・ゼウス神殿
・ローマン・アゴラ
・古代アゴラ
・ハドリアノスの図書館
・ケラミコスの遺跡

共通チケットはこれらの入口で購入が可能となっている。

 

・まずは空いているハドリアノスの図書館で共通チケットをゲット

1日かけてこれらの遺跡をなるべく多く巡ることが目標なので、この日ばかりは早起きして9時には宿を出た。そしてまずは宿から最も近かったハドリアノスの図書館に到着!上記のどの遺跡でも共通チケットを買うことができるが、アクロポリスなどの超人気遺跡だとチケットのための長蛇の列ができてしまうので、ぼくはこのマイナーな遺跡で待ち時間0のハドリアノスの図書館で共通チケットを購入して正解だった。

 

・遺跡巡りその1:ハドリアノスの図書館

ハドリアノスの図書館とは、ローマ皇帝ハドリアヌスが132年に建設した図書館で、入口の巨大な外壁が最大の見所となっていた。今もなお整然と立ち並ぶ柱の美しさが古代ギリシャの風格を漂わせている。

ハドリアノスの図書館に到着したのは9時20分、所要時間は20分だった。

 

・遺跡巡りその2:ローマン・アゴラ

 

次はすぐ近くにあったローマン・アゴラへ移動。ローマン・アゴラとは、古代ローマ時代に初代皇帝アウグストゥスが完成させたアゴラ(=市場)の遺跡のこと。

 

 

アテナイの守護神である女神アテナに捧げられた西側の門=アテナ・アルケゲテス門が美しい。

 

高さ12m、直径8mの八角形の塔であり、東西南北の8つの風の神様が描かれている風の塔も有名。風の向きを教えるだけではなく日時計、水時計の役割も果たしていた。

ローマン・アゴラに到着したのは9時50分、所要時間は20分だった。

 

・アクロポリス付近のアテネの絶景ビュースポット

次はアテネ観光の目玉であるアクロポリス(高い丘の上の都市)に向かう。途中にアテネの街を一望できる素晴らしい絶景スポットがあったので立ち寄った。

 

・遺跡巡りその3:アクロポリス

 

アクロポリスでまず現れたのはイロド・アティコス音楽堂!161年ギリシア人の元老院議員イロド・アティコスが、妻のレギッラを偲んで建設したという古代アテナイの第3の音楽堂。

 

 

次に出てきたのは人々で混雑していたプロピレアで、アクロポリスの前門の役割を果たしている。

 

 

プロピレアを何とか通り過ぎると目の前に現れたのは、荘厳で美しいパルテノン神殿!古代アテナイの守護神であるギリシア神話の女神アテナを祀るあまりにも有名な神殿。これを拝めただけでもギリシャに来た甲斐があったと思わせてくれるほどに心奪われる建築物だった。

 

 

パルテノン神殿を通り過ぎながら歩いていくと左側に現れたのは、エレクティオン。6体の少女の姿の柱像が印象的。

 

 

パルテノン神殿からも白く輝く美しいアテネの街を一望できる。

 

最後に見つけたのはディオニソス劇場!ワインと豊穣の神ディオニソスに捧げられたという大型野外劇場。

アクロポリスに到着したのは10時30分、所要時間は1時間50分だった。

 

・Fresko Yogurt Bar Acropoliでギリシャヨーグルトを食べて一休み

次の目的地、ゼウス神殿へ向かう途中でFresko Yogurt Bar Acropoliというギリシャヨーグルト屋さんを見つけたのはちょっと休憩!カップが思ったよりも大きくて、はちみつとアーモンドをかけたギリシャヨーグルトはお昼ごはんにできるほど満足度が高かった。

 

・遺跡巡りその4:ゼウス神殿

 

ゼウス神殿は、その名の通りオリュンポス十二神の中の最高神であるゼウスに捧げられた神殿。しかし最高神に捧げられたという割には、工事中の建物も多く見所は少ない印象。かつては美しく威厳のある104本ものコリント式の柱が立ち並んでいたというが、今は15本しか残されていない。

 

ゼウス神殿の目の前にあるハドリアヌスの凱旋門は無料で見られる。巡察旅行でアテナイを訪れ多数の公共建築物等の再建に力を注いだローマ皇帝ハドリアヌスの功績を称えるためのものだという。

ゼウス神殿に到着したのは13時20分、所要時間は20分だった。

 

・遺跡巡りその5:古代アゴラ

次に訪れた古代アゴラはかなり見所が多く、アクロポリスに次ぐ規模だと感じられた。

 

炎と鍛冶の神とされたヘーパイストスを祀るヘーパイストス神殿は、かなり美しい保存状態で紀元前400年頃に作られたとはとても思えなかった。それもぞのはずでギリシャ国内でも最も原形を留めている神殿なのだという。同時期に建てられたパルテノン神殿は工事中で崩壊も多く、それがまさに古代っぽくてロマンがあったけれど、このヘーパイストス神殿は本当に古代人が見ていた神殿をそのまま見ているような不思議な感覚になった。かなり近付いて見ることができるし満足度の高い神殿。

 

 

古代アゴラの中にはアッタロスの柱廊という博物館もあり、興味深い古代ギリシャの展示が豊富でここでもかなり時間を費やしてしまった。今日は遺跡巡りだけと決めていた日だったのに、まさか遺跡の中にこんな博物館があるなんて!

 

古代アゴラに到着したのは15時00分、所要時間は1時間30分だった。

 

・1日では遺跡を5つ回るのが限界だった

古代アゴラ観光が終わった時点で17時くらいになり、炎天下の中での遺跡巡りは体力の限界だったのでここで終了!ケラミコスの遺跡だけは行けなかったがほとんどの遺跡を巡ることができ、共通チケット30ユーロの元は取れたと感じた。遺跡の規模や観光客の人数がそれぞれで全然違うし、内部に博物館や古代ギリシャ彫刻の展示があって見るのに時間がかかるような遺跡もあったし、意外と回るのに時間がかかってしまった印象だ。朝早く9時に宿を出ても、17時にはほとんどの遺跡を巡れることがわかったし、もうちょっと体力がある人ならば全部回れたのかもしれない。

 

・遺跡巡りその6:ケラミコスの遺跡

結局ケラミコスの遺跡はアテネ滞在の最終日に単独で訪れた。ケラミコスの遺跡は紀元前12世紀~1世紀にかけての古代墓地で、この辺りには多くの陶工が住んでいて土地の名前のケラミコスがセラミック(陶器)の語源になったと言われている。

ケラミコスの遺跡の所要時間は30分だった。

 

 

・共通チケットを使える遺跡の所要時間まとめ

遺跡 所要時間
アクロポリス 約2時間
古代アゴラ 約1時間半
ローマン・アゴラ 約20分
ハドリアノスの図書館 約20分
ゼウス神殿 約20分
ケラミコスの遺跡 約30分

 

 

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