四国車中泊お遍路第42番!「一力山 毘盧舎那院 仏木寺」は家畜堂で動物たちの供養まで可能だった

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家畜や動物の供養までできる!!!!!

四国車中泊お遍路第42番!「一力山 毘盧舎那院 仏木寺」は家畜堂で動物たちの供養まで可能だった

・第42番仏木寺の「家畜堂」
・第42番仏木寺本堂
・第42番仏木寺大師堂
・第42番仏木寺境内の様子
・第42番仏木寺お納経(御朱印)
・第42番仏木寺御影、御姿

・第42番仏木寺の「家畜堂」

2020年四国お遍路逆打ち、次なるお寺第42番「一力山 毘盧舎那院 仏木寺(いっかざん びるしゃないん ぶつもくじ)」は、動物と縁の深いお寺のようだった。

大同2年のころ、弘法大師はこの地で牛を引く老人と出会った。誘われるままに牛の背に乗り歩むと、楠の大樹の梢に一つの宝珠がかかって、光を放っているのを目撃した。よく見ると、これは大師が留学先の唐から帰朝するときに、有縁の地が選ばれるようにと、三鈷とともに東方に向かって投げた宝珠であった。弘法大師は、この地こそ霊地であると感得し、堂宇の建立を決心した。大師は自ら楠で大日如来像を彫造、眉間に宝珠を埋めて白毫とした。これを本尊として安置し「一カ山仏木寺」と名づけ、草字体で書写した『般若心経』と『華厳経』一巻を奉納されたと伝えられる。

そのような牛の背に乗った弘法大師の伝説が語り継がれる第42番仏木寺には、境内に家畜堂という小さなお堂がある。人形の牛や馬の草鞋をはじめ、牛馬の陶磁器、扁額などがところ狭しと奉納されている。近隣の農家では、田植えが終わったころに参拝に行き、牛馬の守護札を受けて帰り、畜舎の柱に貼ってい流という。往時は農耕をともにした家畜たちの安全を祈願していたが、最近ではペットなども含めて動物一般の霊を供養したり、また、闘牛の飼育者の間にも信仰が広がっている。

お遍路の88の寺院の中で、家畜にまつわるお堂や、動物に関するお堂や祈りの姿を見かけたのは、この第42番仏木寺だけだったように思う。確かに神様にお祈りしたり、仏にすがったりするのは、何も人間だけの特権ではなく、動物だって神様や仏のご加護を受けてもいいだろう。ぼくたちは自分が人間だからつい人間だけを中心に物事を考えてしまうが、心に余裕を持ってよく考えてみれば、人間以外の動物や生き物たちにも敬意を払い、神や仏のご加護を得られるように祈ることも大切なことかもしれない。人間が人間だけで生きていることはあり得なく、人間と動物という境界線すら真実にはなく、全ての生物は密接に繋がりあって、森羅万象は絡まり合い、ねじれ合い、連なり合いながら命をつないでいるのだから。

 

 

・第42番仏木寺本堂

 

・第42番仏木寺大師堂

 

・第42番仏木寺境内の様子

 

・第42番仏木寺お納経(御朱印)

 

・第42番仏木寺御影、御姿

草も木も 仏になれる 仏木寺 なおたのもしき 鬼畜人天

 

 

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