お寺の門は鳥居だった!!!!!
四国車中泊お遍路第41番!「稲荷山 護国院 龍光寺」では神仏習合で神と仏が仲良しだった
・第41番龍光寺の神と仏が同居する神仏習合の風景
・第41番龍光寺本堂
・第41番龍光寺大師堂
・第41番龍光寺境内の様子
・第41番龍光寺お納経(御朱印)
・第41番龍光寺御影、御姿
・第41番龍光寺の神と仏が同居する神仏習合の風景
2020年四国お遍路逆打ち巡礼、次なるお寺第41番「稲荷山 護国院 龍光寺(いなりざん ごこくいん りゅうこうじ)」を訪れた時、まず、あれ、ここはお寺じゃなくて神社なのかなという疑問を抱いた。お堂へと続く階段の真ん中に、堂々と鳥居が立てられていたからだ。
お寺というのは仏教のためのもので、神社というのは神道のためのものだ。「神も仏もあるものか!」という言い方があるように、日本人の心の中では神も仏も並立した同類のものと見なされているきらいもあるが、仏教というのはインド〜ネパール発祥の”異国の”教えであり、それが日本の風土や日本人の精神の色彩に順化していったものであるのに対し、神道というのは日本発祥の”日本オリジナル”の宗教であり、日本人の精神的な風景を底の方から照らし彩っているように思われる。
お遍路というのは仏教のためのものなので、88のお寺を巡礼するものである。それゆえに普通のお遍路のお寺では、いつも仁王門などの仏教的な迫力ある寺門がぼくたちを招き入れてくれる。しかしこの第41番龍光寺に関しては、寺の門が鳥居であるという珍しい形式を呈している。これはしばしば日本各地で見られる「神仏習合(神も仏もひとつであるという考え)」の傾向を示しており、このお寺は古来より「三間のお稲荷さん(通常は神社への呼び名)」と呼ばれていたという。
境内には神社的な狛犬や狐、お寺的なお地蔵さんが同居しており、異質な者同士なんとか仲良くやっていくことの大切さを教えてくれているようで微笑ましくもあった。本堂から眺める鳥居と四国の雄大な山々の風景の組み合わせは、見事で見応えがあった。
・第41番龍光寺本堂
・第41番龍光寺大師堂
・第41番龍光寺境内の様子
・第41番龍光寺お納経(御朱印)
・第41番龍光寺御影、御姿
この神は 三国流布の 密教を 守り給わむ ちかいとぞきく