マサイマラとアンボセリって1つだけ選ぶならどちらがいいのかな?????
マサイマラとアンボセリどっちがいい?実際に両方のサファリツアーに参加して比較してみた
・ぼくのアフリカ大陸縦断の旅
・マサイマラ国立公園のサファリツアーはどんな感じだった?
・アンボセリ国立公園のサファリツアーはどんな感じだった?
・マサイマラとアンボセリだったらどちらがいいのか?
・ナクル湖国立公園はどんな感じだった?
目次
・ぼくのアフリカ大陸縦断の旅
ぼくは2024年5月8日から10月1日まで、約5ヶ月間かけてアフリカ大陸縦断の旅をした。訪れた国はエジプト、エチオピア、ケニア、ウガンダ、ルワンダ、タンザニア、マラウイ、ザンビア、ジンバブエ、ボツワナ、ナミビア、レソト、南アフリカ共和国だった。
アフリカ大陸縦断の旅の第3ヶ国目ケニアではサファリツアーに参加することを決め、首都ナイロビで宿泊したKahama Hotelに紹介されたBaboon Budget Safarisという旅行会社で6泊7日のサファリツアーを申し込んだ。料金は頑張って値下げ交渉をして750ドル(交通費、宿泊費、水1日1L、食費全て込み、ガイドへのチップのみは別途支払う必要あり)、日程としてはナクル湖国立公園に1泊、マサイマラ国立公園に3泊、アンボセリ国立公園に2泊となっていた。
ぼくは時間をかけてケニアのサファリを存分に満喫したかったので、このようにマサイマラ、アンボセリ、ナクル湖と3つの国立公園を回ったが、人によっては時間やお金の節約のために、どれか1つだけを選択したいという場合も多いのではないだろうか。そこでこの3つの国立公園全てでサファリを経験したぼくが自らの実体験から、それぞれのサファリの感想を書いていこうと思う。サファリツアーは野生動物の観察というその特殊性上どうしても運の要素も絡んでくるが、ぼくの個人的な意見はガイドブックやインターネットの情報と大体一致していたので参考にはなるだろうと自負している。
・マサイマラ国立公園のサファリツアーはどんな感じだった?
マサイマラの面積はケニア最大で大阪府と同じくらい、野生動物の数もケニアで最も多いという、まさにケニアを代表する国立公園だった。そしてその評判に違うことなく、マサイマラはぼくたちに実に様々な種類の野生動物を見せてくれた。ライオン、ヒョウ、バッファロー、ゾウなどとサイ以外のビッグ5は網羅できたし、その他ぼくがマサイマラで観察できた動物はチーター、キリン、シマウマ、カバ、ナイルワニ、ダチョウ、ホロホロ鳥、カンムリヅル、イボイノシシ、ミーアキャット、アンテロープ、ガゼル、ジャッカル、トピ、ハグロゲリ、レインボーアガマ、アオツラジサイチョウ、アオサギ、ライラックブッポウソウなどだった。
特にオスライオンがバッファローの狩りに成功した瞬間を目撃できたのは衝撃的でケニア最高の思い出であり、ぼくの心に深く刻み込まれている。チーターが真っ赤に染まった草食動物の獲物と共に、木の上で休んでいたのも驚きだった。アフリカの広大な草原の中で悠然と暮らしている動物たちを見ると何だか癒される思いがしたが、実際には野生動物はいつも命懸けで必死に生き抜いているのだという事実が伝わってきた。
・アンボセリ国立公園のサファリツアーはどんな感じだった?
マサイマラと並ぶケニアで有名な国立公園と言えば、アンボセリだろう。アンボセリは何と言ってもアフリカ最高峰のキリマンジャロを望めるという点が特別だ。晴れていればキリマンジャロと野生動物を組み合わせたアフリカらしい見事な写真を撮影することができる。とても美しいキリマンジャロを見ることができたというだけでも、アンボセリに来た甲斐があったと感じられた。
野生動物という観点から言うとライオンやチーター、ヒョウなどの強い肉食獣を見ることは全くなくゾウ、キリン、シマウマ、ヌー、フラミンゴ、アフリカオオガン、ツキノワテリムクドリなどの草食動物をメインで見ることができた。草食動物ばかりのとても平和なサファリツアーで心が癒された。もちろん肉食動物もどこかに住んでいるのだろうが、かなり見つけにくいということなのかもしれない。特にゾウを見る機会が多く、ゾウさん天国だと感じた。
キリマンジャロは早朝と夕方に見られることが多く、昼間は雲に隠れていることも多いという。ぼくがアンボセリのサファリツアーに参加した1日目も、早朝と夕方は綺麗に見えていたがツアー中の昼間は全く見えなくて残念だった。しかし2日目は昼間でも美しいキリマンジャロが確認できた。これは本当に運としか言いようがないのだろう。
・マサイマラとアンボセリだったらどちらがいいのか?
ケニアのサファリで迷っている人は、十中八九マサイマラかアンボセリのどちらにしようかと悩んでいる場合がほとんどだろう。どちらか1つを選ぶなら、ぼくなら絶対にマサイマラをおすすめする。
見られる動物の数が段違いだったし、特に多様な肉食動物の迫力ある姿を見られたのは大きかった。はるばるアフリカのケニアまでやって来てライオンやヒョウ、チーターを見ずに帰れるだろうか。アンボセリのキリマンジャロも確かに極めて美しかったが天候にも大きく左右されるし、サファリツアーに参加するということは最大の目的は動物を観察することにあるのだろうから、野生動物という点に重点を置くなら、マサイマラ一択だと言わざるを得ない。
逆にゾウが好きで好きでたまらない、ゾウさえ見られれば後は何も見なくていいという人がいるのなら、ゾウ天国だったアンボセリがおすすめだ。もしくは獰猛な肉食動物なんて見たくない、平和にのんびりと暮らす草食動物を主に見たいというのならアンボセリでもいいかもしれない。
・ナクル湖国立公園はどんな感じだった?
ナクル湖国立公園は今は減少傾向にあるフラミンゴくらいしか有名ではないかもしれないが、他の動物も豊富で意外と楽しめた。ぼくが行った時はヒョウ、シロサイ、バッファロー、キリン、シマウマ、インパラ、ホロホロ鳥、ウォーターバック、ベルベットモンキー、コシジロウタオオタカ、ヒヒ、ペリカン、アフリカハゲコウ、フラミンゴ、カンムリツルなどを見ることができた。特にシロサイに関しては、ナクル湖にケニア最大の群れがいるらしく特別なようだ。
マサイマラではビッグ5のうち唯一サイを見ることができなかったが、ナクル湖国立公園にはシロサイがいっぱいいてむしゃむしゃと草を食べていた。またマサイマラはあまりに広大すぎて動物との距離感が若干遠いような気がしたが、ここナクル湖国立公園ではしばしば目の前に動物たちが現れてとても身近に感じられるという点もよかった。ビッグ5のうち最も難易度が高いのはやっぱりサイだという。マサイマラとナクル湖国立公園はどちらも首都ナイロビの西側にあるので、その2つを組み合わせるとビッグ5を制覇できる確率が格段に上がっていいかもしれない。ナクル湖国立公園で見られるのはシロサイ、マサイマラで見られるのはクロサイなので、幸運にもどちらも見られたならばその違いを比較することができて楽しそうだ。
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