アフリカで闇レートがある国は?マラウイの闇両替の方法を体験談を元に徹底解説

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エチオピアに続きマラウイにも闇レートが存在していた!!!!!

アフリカで闇レートがある国は?マラウイの闇両替の方法を体験談を元に徹底解説

・ぼくのアフリカ大陸縦断の旅
・アフリカ縦断の旅路で闇レートが存在する国はたったの2ヶ国だった
・タンザニアからマラウイに入国した場合、どこで闇両替すべきか
・ムズズでの闇両替体験記
・サリマのホテルでは公式ではなく闇レートで支払いをさせられた

・ぼくのアフリカ大陸縦断の旅

ぼくは2024年5月8日から10月1日まで、約5ヶ月間かけてアフリカ大陸縦断の旅をした。訪れた国はエジプト、エチオピア、ケニア、ウガンダ、ルワンダ、タンザニア、マラウイ、ザンビア、ジンバブエ、ボツワナ、ナミビア、レソト、南アフリカ共和国だった。

 

 

・アフリカ縦断の旅路で闇レートが存在する国はたったの2ヶ国だった

前回はアフリカ大陸縦断の旅の2ヶ国目エチオピアで人生で初めて闇レートを経験したという記事を書いた。闇レートとは国家が認めている公式レート(銀行やATMキャッシングはこちらが適応される)とは別に、民間人同士で取引されるもうひとつの為替レートが存在し、その闇両替を行使すれば公式レートで現金を手に入れるよりも2倍ほどお得になるという神制度だった。しかし国によっては違法となる場合もあるらしいので注意したい。

闇両替は基本的に米ドルやユーロなどの基軸通貨と交換され、中華街などでは現地に住んでいる中国人と中国元で交換することも可能なようだ。日本人のぼくたちは闇レートを利用しようと考えるなら、世界の旅に米ドルを持っていくべきである。

この闇レートは、かつてエジプトにもあったがもはや消滅してしまったという。アフリカならば全ての国で闇レートがあるというわけではなさそうだ。しかし既に2ヶ国目で闇レートに遭遇してしまったぼくは、この先もアフリカ大陸縦断の旅の中でこのようなお得な制度が待ち構えているのかもしれないと大きく期待していた。だが結果的に、闇レートというのはアフリカであってもほとんど存在しない珍しい制度だった。ぼくのアフリカの旅路の中で闇レートの存在を確認したのは、2ヶ国目エチオピアとそして7ヶ国目マラウイだけだった。

 

・タンザニアからマラウイに入国した場合、どこで闇両替すべきか

ぼくのマラウイの旅路は以下の通りだった。

滞在した街 次の街への移動手段 途中の経由地
カロンガ 長距離バス+乗合自動車 ムズズ
カタベイ 長距離バス
サリマ 乗合ミニバス
リロングウェ 長距離バス(ザンビアへ)

マラウイ北部のタンザニアとの国境から入国し、マラウイ湖に沿って北部から南部へと移動した感じだ。マラウイではエチオピアよりも闇両替を探すのが難しかった。

まず最初の町カロンガは少し田舎だったので、米ドルとマラウイクワチャを両替してくれるという人を見つけ出すことができなかった。エチオピアでは田舎でも闇両替してくれたが、マラウイでは都会に行かないと無理なのだろうか。聞くところによると首都のリロングウェでは闇両替が簡単にできるようだが、あいにくぼくたちはリロングウェに最後に行き着くことになるので、何とかそれまでの別の大きな街で両替するしかない。

カロンガから湖のほとりの美しい町カタベイへ行くために、ムズズという大きな街で乗り換える。このムズズこそが、タンザニアから入ってマラウイを南下する旅人が最初に闇両替しやすい場所となるだろう。

 

・ムズズでの闇両替体験記

ぼくと一緒にアフリカの旅をしていた台湾人の哲ちゃんは、エチオピアと同じように現地に住んでいる中国人を発見し、中国元とマラウイクワチャを闇両替してもらっていた。しかしその中国人は、米ドルは要らないということなのでぼくは他を当たるしかなかった。

偶然ランチを食べている時に出会った旅行中のイギリス人男性とマラウイ人女性のカップルが、この街で闇両替をしたということでそのお店を教えてもらった。しかしマラウイの闇両替はエチオピアに比べて厳重に隠されているようで、マラウイ人女性が予めその店に電話してくれて、予約をしてからでないと闇両替してくれない仕組みになっていた。おそらく警察などに見つかったらマズいのだろう。実際にぼくが行った時も、そのお店は本当にただの何の変哲もない普通のお店を営んでいるように見え、予約したぼくが店内に入ると気付いて話しかけてくれて、個室で闇両替してくれるという流れになっていた。

哲ちゃんが中国元から闇両替した中国人経営のスーパー、米ドルは取り扱いなし

米ドルから闇両替してくれた外から見ると何の変哲もないお店

200USDから両替されたマラウイクワチャ

このムズズのお店では200ドルを470000クワチャに両替してくれた。公式レートは200ドル340000クワチャなので4割ほど得した計算になる。やっぱり闇レートはかなりお得だ。そして逆にこの闇レートを知らずに銀行やATMで現金を入手した場合には、かなり大きな節約の機会を逃したと言えるだろう。やっぱろ闇レートを利用したい際には、米ドルが必須のようだ。

 

・サリマのホテルでは公式ではなく闇レートで支払いをさせられた

闇レートはこのようにメリットもあれば、嫌なこともあった。ぼくがマラウイのサリマで宿泊した時の話だ。Main Stream Beach Villaという快適で綺麗で食事も美味しいホテルに泊まっていたぼくたちは、お勘定の通貨が米ドルになっていることに気が付いた。しかしマラウイクワチャを消費したかったぼくたちは、マラウイクワチャを使って支払うことに決めた。

商売なのだから当然公式レートが適応されるものだと思っていたが、何と闇レートの値段で支払えという!つまりぼくたちは公式レートよりかなり多くのクワチャを出さなければならないということになり、かなり損するということだ。このように実際に闇レートというものは、マラウイ人の生活に根差して機能しているようだ。それとも彼らがぼくたちからより多くの金を奪いたいがために、闇レートを適用させただけだろうか。

闇両替というものは隠れてコソコソと行われていたことからもわかるようにおそらく違法な行為のはずだ。商売にそのような違法レートを適応することは果たして本当に正しく、真っ当なのだろうか。ぼくたちが闇レートのことを何も知らない外国人で、普通にATMや銀行で公式レートを通して現金を調達した旅人だったとしたら、マラウイの闇レートという意味不明な制度のせいでかなりのお金を損してしまっていたはずだ。このホテルは遠くからやって来た外国人に対して、そこまで考慮しているのだろうか。

闇レートは違法のはずだ、ぼくたちは違法なレートで支払わなければならないのかと何度も確認しても、ホテル側は闇レートを適応するの一点張りだった。このように支払いがUSD表記になっている場合には、普通なら公式レートが発動すると思ってしまうが、マラウイでは闇レートがもはや公式レートのような扱いで社会に君臨していた。そのような観点を踏まえても、マラウイでは闇両替を使わなければ割に合わないというものだろう。公式レートなんか使っていたら、この国ではただただ損をさせられるだけだ。しかしこのように支払い金額のUSD表記はホテル以外では一般的ではないので、それほど心配する必要もないと思われる。

 

 

・マラウイの闇レート・闇両替の情報まとめ

マラウイの闇レート・闇両替の情報まとめ

・マラウイには闇レートが存在する。
・闇両替を使うと公式レートより4割ほどお得にマラウイクワチャを取得できる。
・闇両替は厳密に隠されており、両替可能な場所は地元の人に聞くしかない。
・闇両替は基本的に米ドルやユーロから、中国人相手なら中国元も使用可。
・マラウイは田舎で闇両替を見つけにくく、タンザニアから南下する場合ムズズでは可能。
・首都のリロングウェには闇両替が多い模様

 

 

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