アルバミンチの巨大な魚の唐揚げが美味しい!!!!!

インジェラはゲロの味?アルバミンチで食べた巨大な魚の唐揚げがめちゃくちゃ美味しかった
・ぼくのアフリカ大陸縦断の旅
・アルバミンチの旅は日本人と台湾人と中国人の3人で
・アルバミンチのローカル市場とエチオピアの子供達について
・アルバミンチの巨大な魚の唐揚げがめちゃくちゃ美味しかった
・アルバミンチの詐欺男には要注意
目次
・ぼくのアフリカ大陸縦断の旅
ぼくは2024年5月8日から10月1日まで、約5ヶ月間かけてアフリカ大陸縦断の旅をした。訪れた国はエジプト、エチオピア、ケニア、ウガンダ、ルワンダ、タンザニア、マラウイ、ザンビア、ジンバブエ、ボツワナ、ナミビア、レソト、南アフリカ共和国だった。
・アルバミンチの旅は日本人と台湾人と中国人の3人で

アフリカ大陸縦断の旅第2ヶ国目エチオピアの首都アディス・アベバ観光を終え、夜行バスに乗ってアディス・アベバから次なる町アルバミンチへと移動した。同じ夜行バスの中には何人かの中国人がいて、アルバミンチ以降一緒に旅することが多かった。一緒に旅している台湾人の哲ちゃんが中国語を話せるので情報交換もスムーズに行えた。
アルバミンチは台湾人の哲ちゃんと中国人のアンと3人で巡ることになった。中国人のアンはホテル代を払いたくないのか、現地人と交流したいのかカウチサーフィンを使って旅をしているようだ。カウチサーフィンとはマッチングすれば無料で地元の人の家に泊まれるというアプリのサービスだ。彼女はsimカードを買わずに常に他の人の電波を借りたり、交通手段もカウチサーフィンのホスト頼りだったりして、他人の親切心に依存する旅のスタイルという印象だった。でもそれでも旅が続けられるようなので、様々な他人の旅のスタイルを知るのはとても参考になる。
・アルバミンチのローカル市場とエチオピアの子供達について






3人で行ったアルバミンチのローカル市場。生活に必要な食料品や日用品が沢山売られている。アジア人が珍しいのかぼくたちが市場を歩いていると、地元の子供達がみんなで一緒になって付いて来て可愛かった。

子供の言動なんてまさに文化や教育次第だと思うが、エチオピアの子供達はアジア人に対して「You!You!You!」と叫びながら追いかけて来たり「お金をくれ!」としつこく迫って来たりするのであまりいい印象派ない。そんなのはエチオピアに限らずアフリカ全土そうなんじゃないかと思われるかもしれないが、国によって子供の言動は全然違った。例えば隣国のケニアやそのまた隣のタンザニアなどでは、車に乗っている外国人に対してでも天使のように笑顔で手を振ってくれたり、敬意を持って英語で丁寧に会話してくれるなど、エチオピアの子供とは雲泥の差だった。子供達が心の底で考えていることや感じていることなんて万国共通で同じはずなのに、ちょっと国が違うだけでこんなに言動が違うなんて、教育って本当に重要なのだなぁと衝撃を受けた。


そんな感じで生意気で失礼な印象の強いエチオピアの子供達だが、ここアルバミンチの子供達は外国人にただ興味があって懐いてくれているような感じでとても可愛らしかった。


アルバミンチはバナナが有名らしい。確かにアルバミンチのバナナは安くて美味しかった。
・アルバミンチの巨大な魚の唐揚げがめちゃくちゃ美味しかった
アルバミンチで最大の思い出は、巨大な湖の魚の唐揚げを食べたことだった。



この魚がめちゃくちゃ美味かった!名前はMamush & Mamy Fresh Fishというお店で、大自然に囲まれているアルバミンチの風景も見られる眺めのいいレストランだった。あまりに美味しくてぼくたちはアルバミンチに滞在中毎日このレストランに来てしまうほどだった。
巨大な魚の唐揚げは塩味が効いていて身も多くて食べ応えがあった。主食はインジェラか西洋パンが選べるので、ぼくたちはパンにした。ここへ連れてきてくれたエチオピア人はインジェラを注文していた。

さすがエチオピア人の代表的な主食インジェラ!インジェラは「見た目が雑巾で、味がゲロ」という文言で悪名高いが、まぁそこまで酷く言わなくてもいいやろという感じの味わいだった。見た目は普通に薄く黄色っぽいパンのようで、味は少し酸っぱいパンケーキのようだった。まぁ食べられなくはないが、自ら進んで食べたいとは思わないよねという程度の味だった。
インジェラの噂も相まって、ぼくはエチオピア=食事の不味い国という印象を持っていたが、実際に来てみると普通に美味しいものがいくつもあったので安心した。この巨大な魚の唐揚げに加えて、山羊のスープやパスタ、アボガドと卵の炒め物など美味しいものがいくつもあった。

ぼくが驚いたのは、中国人のアンのこの巨大な魚の食べ方だ。これは中国人の食に対する執着心なのか、それとも彼女の食べ方のスタイルによるものなのかどちらかわからないが、とにかくアンは魚のありとあらゆる可能な部分を残すことなくむしゃぶりついて食べ切っていたのでびっくりした!彼女が食べた後にはもはや魚の骨しか残っておらず、魚ってこんなに綺麗さっぱり食べ切ることができるのだということを彼女から教えてもらった。魚はよく揚げられていたのでカリカリになって食べられる骨の部分さえもおそらく食べ尽くしていただろう。しかしぼくは彼女の魚の食べ方は正しいと思った。せっかくぼくたち人間の食料になるために死んでくれたのだから、可能な限り全ての食べられる部分を食べ切ってやる方が、死んだ魚にとっても幸せなのではないだろうか。
人間はやたらと生きるということを正しいとか美しいとか素晴らしいとか肯定する傾向にあり、医学も生かすことや病気を治すことを絶対的な正義だと見なすことを起点としている。しかし本当にそうなのだろうか。人間が生きていくためには、多くの他の生き物に死んでもらう必要がある。ぼくが生きていくためにも様々な魚や、牛や、鶏や、キャベツや、ニンジンなどの生き物が、直接的にしろ間接的にしろ殺されてしまった。自分が生き延びるためには他の多くの命を殺さなければならないのに、それを考慮した上で生きることは素晴らしいと胸を張って言えるだろうか。それはまさしく自分が生きるためならば他の命は死んでしまっても構わないという、自分勝手な開き直りの思考に基づいていないだろうか。
もちろん人間は単なる動物であり、何が何でも生き延びてやろうとする情熱や本能があるので、他を押し除けてでも自分だけが生き抜いてやるのだと躍起になることは絶対的に正しい。それこそが生命の消し去り難い本質だからだ。しかし重要なことは自分が生き抜くために死んでいった多くの生命達をきちんと振り返り、彼らに対して深い感謝の気持ちを持つことではないだろうか。その観点において食事の前に「(生命を)いただきます」と言う習慣のある日本の文化は素晴らしい。ぼくたちは食事の前に「いただきます」と繰り返し言うことで、自分は他の生き物から生命を与えてもらっているのだということ、だからこそ思い上がって生きてはいけないことを思い知らされるのだ。
ぼくはアンが魚の身を徹底的に食べる様子をエチオピアで見て以来、日本に帰ってからもものすごく綺麗に魚を食べ切るようになった。魚は思っていた以上にほとんど全ての身を食べ切ることができるということ、そして可能な限り食べられる全ての身を食べ切ることが死んだ魚へのせめてもの供養になるだろうと、エチオピアで中国人から学び取ったからだった。別にこれはエチオピアじゃなくても学び取れたことかもしれないが、ぼくのこの一生の中ではエチオピアのアルバミンチでしか得られなかった悟りなのだろう。旅のさなかで悟りは常に粒子のようにいくつも周囲を流転しており、それを受信するもしないもその人の魂の受容体次第なのかもしれない。
・アルバミンチの詐欺男には要注意

ちなみにこのレストランMamush & Mamy Fresh Fishには他の中国人グループも来ていたが、ぼくたちと同じ料理を頼んでいたのに、彼らはぼくたちの2倍の料金を支払っていたらしい。なぜなら彼らをこのレストランへ連れてきたアルバミンチのこの男が、彼らに嘘をつき2倍の料金を支払うように仕向け、その差額をポケットに入れていたからだった。アルバミンチのこの詐欺男はぼくたちのホテル代も誤魔化して自分のポケットに入れていたのでもはや常習犯なのだろう。アルバミンチでこの男に誘われても絶対に付いて行ってはならない。
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