ナイロビはマジで治安最悪だった!!!!!
鳴り響く銃声と爆発音!ケニアの首都ナイロビの治安が最悪だというのは本当だった
・ぼくのアフリカ大陸縦断の旅
・ケニアの首都ナイロビの治安が悪いというのは本当か?
・ナイロビのシティ・センターからホテルまで歩いてみた
・ビビりながらナイロビの街を歩いているYouTube動画はこちら!
・ナイロビでローカルバスに乗ってみた
・悲劇の始まり!ナイロビでデモが発生した
・ナイロビの中華街でアジア料理の美味しさに感動
・ナイロビの中華街のYouTube動画
・デモでUber料金が高騰していたので友達がローカルバスで帰ると言い出した
・鳴り響く銃声と爆発音!ナイロビのシティ・センターで立ち往生して死にかけた
・ナイロビのシティ・センターから逃げ出したYouTube動画はこちら!
・愚かな者を道連れにしてはならぬ
・デモが長期化!OccupyEverywhereには要注意
・不運!サファリの帰りの日もデモに遭遇してしまった
・デモの中をミニバスで突き進んでいく恐怖のYouTube動画はこちら!
目次
- ・ぼくのアフリカ大陸縦断の旅
- ・ケニアの首都ナイロビの治安が悪いというのは本当か?
- ・ナイロビのシティ・センターからホテルまで歩いてみた
- ・ビビりながらナイロビの街を歩いているYouTube動画はこちら!
- ・ナイロビでローカルバスに乗ってみた
- ・悲劇の始まり!ナイロビでデモが発生した
- ・ナイロビの中華街でアジア料理の美味しさに感動
- ・ナイロビの中華街のYouTube動画
- ・デモでUber料金が高騰していたので友達がローカルバスで帰ると言い出した
- ・鳴り響く銃声と爆発音!ナイロビのシティ・センターで立ち往生して死にかけた
- ・ナイロビのシティ・センターから逃げ出したYouTube動画はこちら!
- ・愚かな者を道連れにしてはならぬ
- ・デモが長期化!OccupyEverywhereには要注意
- ・不運!サファリの帰りの日もデモに遭遇してしまった
- ・デモの中をミニバスで突き進んでいく恐怖のYouTube動画はこちら!
- ・アフリカ縦断の大冒険の記事一覧はこちら!
・ぼくのアフリカ大陸縦断の旅
ぼくは2024年5月8日から10月1日まで、約5ヶ月間かけてアフリカ大陸縦断の旅をした。訪れた国はエジプト、エチオピア、ケニア、ウガンダ、ルワンダ、タンザニア、マラウイ、ザンビア、ジンバブエ、ボツワナ、ナミビア、レソト、南アフリカ共和国だった。
・ケニアの首都ナイロビの治安が悪いというのは本当か?
ケニアの首都ナイロビといえばタンザニアのダルエスサラーム、南アフリカ共和国のヨハネスブルクと並んでアフリカの三大危険都市のひとつとして悪名高い。地球の歩き方の東アフリカ版にもナイロビがいかに危険で旅人はどのように注意深く振る舞うべきかということが詳細に書かれており、その恐ろしさと治安の悪さがひしひしと伝わってくる。
地球の歩き方によるとナイロビ中心部(シティ・センター)はカメラを持ち歩くなんて以ての外だし、そもそも徒歩自体が推奨されずナイロビ市内は基本的にUberで移動すべきということだった。Uberではない流しのタクシーも犯罪に巻き込まれる可能性があるため使わない方がいいとのことだ。こんな注意書きはこれまでのアフリカの都市では見ることすらなかったので、ナイロビの治安の悪さが他とは違う特別なものに感じられ緊張が走った。
しかしこれまでも色んな旅人がナイロビを訪れてきたわけだし、実際に行ってみると意外とそんなに危険でもなかったという結末になるかもしれないなぁという思いも心のどこかにあった。しかしそんな期待とは裏腹に、ぼくはナイロビで生まれて初めて間近で銃声や爆発音が鳴り響くのを聞くという、アフリカ三大危険都市という悪名に恥じない恐ろしい体験をする羽目になってしまったのだった…。
・ナイロビのシティ・センターからホテルまで歩いてみた
ぼくと台湾人の哲ちゃんはナイロビの危険地帯と言われるシティ・センターの外れにあるKahama Hotelに宿泊していた。ケニアのサファリツアーに参加したかったぼくたちはKahama Hotelのフロントで旅行会社を紹介してもらい、そのオフィスに向かうことにした。紹介してもらった旅行会社Baboon Budget Safarisのオフィスはナイロビのシティ・センターにあり、まさしくぼくたちが恐ろしくて行きたくないと思っている場所のど真ん中に位置していた。しかしそんなことを言っていてはサファリツアーに参加できないし、Baboon Budget Safarisが送迎の車をホテルまでよこしてくれたので、安心してオフィスまでは行くことができた。
Baboon Budget Safarisでサファリツアーの内容や料金を聞いた後でランチが食べたくなり、近くにあるManhattan Chickenというファーストフード店でナイロビ初のご飯を食べた。ナイロビのシティ・センターの賑やかな中心地を歩くのは気が引けたが、徒歩1分くらいなのでさすがにこの距離で何も事件は起こらないだろうと判断し、ちょっと歩いてManhattan Chickenへ辿り着き昼食を取るためにしばらく滞在した。やっぱり何事も起こらなかったものの、ナイロビの中心地ということもあって食べている間も神経質になり緊張が解けなかった。
後日サファリツアーの料金を支払うために再度Baboon Budget Safarisのオフィスを訪れ、その際に現地フタッフと共に徒歩10分のATMまで現金を下ろしに行ったりして、徐々にナイロビ市内の行動範囲を広げていった。地元のスタッフと一緒だったので心強さもあり、意外とシティ・センターも普通に歩けるのだなという感想を抱いた。その後はローカルな食事が食べたくなりWAPEK DELICACIESというレストランへ自分たちだけで歩いて移動。そこからKahama Hotelまで徒歩15分だったので、さすがにこれくらいなら歩いて帰れるだろうと判断し、シティ・センターから徒歩でホテルまで帰ったが特に何も起こらなかった。アジア人が珍しいのでかなり話しかけられるが、それは他のアフリカの都市と変わらない。
・ビビりながらナイロビの街を歩いているYouTube動画はこちら!
・ナイロビでローカルバスに乗ってみた
郊外のTwo Rivers Mallというショッピングモールに行った時も、行きはUberを使ったが帰りのUberがなかなか見つからず、たまたま目の前にあったローカルバスでホテルまで帰れることが判明したので戸惑いながらローカルバスにも乗ってみたが周囲の人々もみんな優しくしてくれ、何も危険なことは起こらなかった。ちなみにショッピングモール内も入る際に手荷物検査があったりして警備も厳重な印象があり、ナイロビであっても安心して買い物ができる環境が整っているようだった。
このようにシティ・センターからホテルまで歩いて帰ったり、郊外からローカルバスに乗ってホテルまで帰ったりする経験を通して、あ、やっぱナイロビってそんなに危険じゃないんじゃないのかもと油断したところで、事件は起こった。
・悲劇の始まり!ナイロビでデモが発生した
その日の朝、哲ちゃんは台湾にハガキを出すために郵便局へ行きたいと言い出した。郵便局はシティ・センターにあり徒歩10分くらいだという。しかしぼくは用もないのにナイロビ市内をなるべく出歩きたくなかったので行きたくないことを告げると、それなら一人で行ってくると言い彼は部屋を出て行った。だが5分も経たないうちに部屋に戻って来て、理由を尋ねると道路でデモをやっているのでとても進めるような状態じゃなかったということだった。調べてみると腐敗した政府が税金を上げたことに若者たちが怒り狂い、シティ・センターの街を破壊したり国会議事堂に突入したりしているようだ。さすがナイロビ、これまでに経験したことのない恐怖を味合わせてくれるが、ぼくたちの取るべき行動は決まりきっている。今日はシティ・センターには近付かないということだ。
しかしぼくたちは今日はナイロビ郊外のお土産屋さんに行き、それから中華街でランチをするという予定があった。シティ・センターはとんでもなく治安が悪そうだが、郊外はどうなのだろうか。迷ったが辿り着くのが無理そうだったら潔くホテルに戻って来ようということで同意し、ぼくたちはUberでナイロビの有名なお土産屋さんであるSpinners Web Kenyaへ向かった。この時点では少し渋滞していたが、何の問題もなかった。
Spinners Web KenyaからUberで中華街に移動しようと思った時に、事件は起こった!何とデモ隊が道路を占拠し、中華街に行くための道が塞がれてしまっていた!仕方ないので車を降りてしばらく様子を見ていると、道路でデモ隊の仕掛けた炎が燃え盛っていたり、通り過ぎるミニバスのフロントガラスが粉々に破壊されていたりして、ただ事ではない状況であることが察せられた。やっぱりこんな危険な日に外出なんてすべきではなかったのだろうか…。
しかしUberのドライバーが機転を効かし、デモ隊にチップを支払うことで何と道路を渡ることができ、中華街へは無事に辿り着くことができた。やはりアフリカではお金や賄賂で何でも解決できてしまうようだ。
・ナイロビの中華街でアジア料理の美味しさに感動
中華街でぼくたちは久々にアジア料理を食べ、アジア料理ってこんなに美味しかったのかと心の底から感動した。やっぱり長期旅行者にとって中華料理は心のオアシスだ。ぼくは海外で日本料理店に行きたいと思うことはないが、中華料理にはよく行く。海外の日本料理なんてどうせ味や食感に違和感があり日本で食べた方が美味しいのになぁと不満が残るに決まっているが、中華料理なら自分は中国人じゃないので何が正しいか間違っているのか分からずに何でも気にせず美味しい美味しいと食べられてしまうからだ。
・ナイロビの中華街のYouTube動画
・デモでUber料金が高騰していたので友達がローカルバスで帰ると言い出した
ナイロビの中華街は郊外にあり、周囲を歩いても大丈夫そうだったのでぼくたちはランチの後は徒歩でスーパーマーケットに出かけた。しかしその途中でもメイン道路ではデモ隊の行進のようなものがあり、デモに出くわさないように細心の注意を払いながらスーパーへと向かった。スーパーでの買い物が終わり、Uberを呼ぼうと画面を見ると不思議なことに気がついた。ホテルまでの値段が通常の2倍ほど高くなっているのだ。どうやらデモの影響や道路が封鎖されている関係からか、Uberの需要が高まり料金が高騰してしまっているようだ。しかしそれでも300円くらい高いだけだったので、ぼくは普通にUberで帰りたかったのだが、事もあろうに哲ちゃんは何とローカルバスでホテルまで帰ると言い出した!
ぼくは断固として反対した。ぼくたちは外国人で今日のナイロビでは何が起こるか予想も付かないし、適切な対応もできない。現に先ほどお土産屋さんから中華街に行く途中でデモ隊とバッティングしてしまい、道路を通れなかったしミニバスのガラスが破壊されている危険な様子も目撃した。もしかしたらローカルバスに乗れたとしてもホテルまで行けずに途中の変な場所で降ろされてしまうかもしれない。道路には炎が燃え盛っていたし命に関わるかもしれない。300円で命の安全が買えるならば価値ある買い物だし、安いものだ、絶対にUberで帰るべきだと主張した。
しかしどんなに説得しても彼はローカルバスで帰ると言って自分の意見を曲げなかった。正直この状況で300円をケチって何が起こるか分からないデモ中のナイロビにローカルバスで突入して行くなんて意味がわからないし、お金の節約の仕方が完全に間違っていると思ったが、彼はこの時ケニアのsimカードを持っていなかったので、ケニアのsimカードを持っているぼくも彼と一緒に行かないと最悪彼はUberも呼べずに死ぬかもしれないと判断し、ぼくは友情の気持ちで何も起こらないことを願いながら彼と一緒にローカルバスに乗って帰ることにした。
・鳴り響く銃声と爆発音!ナイロビのシティ・センターで立ち往生して死にかけた
既にデモ隊が去ったメイン道路を歩いていると、簡単にローカルバスは見つかった。地理的にこのローカルバスはシティ・センターを抜けてぼくたちのホテルの方へ向かうようだ。しかしデモ隊が最も集結していそうなシティ・センターを本当に通り抜けられるのだろうか。
ぼくのその嫌な予感は見事に的中しデモの行われているシティ・センターの真ん中で、いきなりこれ以上は進めないとバスの全ての乗客が降ろされてしまった!最悪な展開!周囲には顔にマスクを装着した不気味なデモ隊の人々で溢れ、道路には炎が燃え盛った跡が残存している。一刻も早くここから抜け出したいが、ホテルまでは歩ける距離ではない。Uberを呼ぼうにも、デモの影響で車はとても来られる状況ではないようだ。詰んだ…デモの起こっている危険なシティ・センターの真ん中で動き出すこともできずもはや打つ手がない!仕方なくUberでかなり割高のバイクタクシーを呼んだが、こんなイレギュラーな情勢ではいつ来てくれるのか見当も付かない。
そんな時にさらに恐ろしい出来事が起きた!ぼくのこの人生の中で最も危険な瞬間だったと言っても過言ではない!何と間近で銃声が何発も響き始めたのだ!え?これって銃声?それとも何か別の機械の音?と思っていた矢先に、周囲の全てのケニア人が全身を低い体勢にしてその音から逃げ惑っている姿を見て、これは確実に銃声なのだと判断し、ぼくも体を低くして銃声から遠くへ遠くへ逃げようと必死に努力した。本当に本当に銃声が近い!まさにすぐそこで聞こえている銃声に加え、今度は何か分からない爆発音のようなものも聞こえて周囲はパニックになっていた!
そんな時に奇跡のようにバイクタクシーが到着し、ぼくたちはすぐさまバイクに飛び乗った!銃声と爆発音が鳴り響いているこの空間から一刻も早く逃げ出したかったが、何とドライバーは恐怖に打ち震えているぼくたちを見て「何円払う?」と聞いてきた。こんな危険な場所まで来てやったんだから当然たんまりチップを払えということらしい、アフリカ人の商売根性がたくましすぎる!しかしその場では頭が回らなかったので「No idea!!とりあえず早く出てくれ!」と叫び、ぼくたちはやっとの思いでシティ・センターを抜け出すことができた。
無事にホテルに着くとぼくが哲ちゃんに激怒したのは言うまでもない。「300円ケチったからってこんな目に遭うなんて馬鹿馬鹿しいにも程がある!Uberにたった300円払うだけで安全に何の問題もなく帰ることができたのに、自分たちの命は300円の価値もないわけ?お金の使い方が本当に下手だし、節約の仕方がおかしすぎる!」誇張なしにぼくはこの日寿命が5年くらい縮まった気がした。
報道によると実際にこのデモでは死者が何人も出たということだった。国会議事堂に突入した若者達が警備員により銃殺されてしまったということだが、ぼくが聞いたのはケニア人が殺害された際の爆発音や銃声だったのだろうか。
・ナイロビのシティ・センターから逃げ出したYouTube動画はこちら!
https://www.youtube.com/watch?v=XUCERjER544&t=26s
ナイロビのシティ・センターから逃げ出した際のYouTube動画はこんな感じ。遠くでビルが黒煙を上げておりただならぬ気配を感じさせている。
・愚かな者を道連れにしてはならぬ
間近の銃声や爆発音など、人生で最も危険な体験をしたこの日、ぼくの脳裏にはブッダの言葉が浮かんだ。
旅に出て、もしも自分よりも優れた者かまたは等しい者に出会わなかったらきっぱりと独りで行け。愚かな者を道連れにしてはならぬ。
ぼくは今日、自分だけUberで帰ることもできたが、simカードを持たないでローカルバスで帰ると言い張る哲ちゃんがあまりに危険だと思い、友情として同行し、自分の身を危険に晒してしまった。彼の行動はあまりに状況を読む能力が欠如した愚鈍な判断だったと思えてならない。加えてお金を節約すべき場面とお金をしっかり使うべき場面の見極め方に極めてセンスがないと言わざるを得なかった。彼が次に何か無謀な行為を起こした時には、ブッダの言葉を思い出し、自分が信じられる自分の判断による道をひとりで進もうと思う。彼の危機管理能力のなさに付き合っていては、この先いくら命があっても足りないだろう。
・デモが長期化!OccupyEverywhereには要注意
この1日で終わればよかったもののデモはその後何週間も続き、ナイロビのデモに慣れてきたぼくたちはSNSでデモの予定を把握し、それに則って行動できるまでになった。
デモの予定表は上記のような画像の形で配布され、#OccupyEverywhere(あらゆる場所を占拠せよ)と書かれている日はデモ隊が全ての道路を封鎖する日なので、もはや外出することは事実上不可能となりホテルでゆっくり過ごすより他はない。
・不運!サファリの帰りの日もデモに遭遇してしまった
ぼくたちは運が悪いことに、6泊7日のサファリツアーからナイロビに帰ってきたまさにその日が#OccupyEverywhereのデモの日だったので、帰りのミニバスがナイロビ市内に入ってからもなかなかホテルへと辿り着けなかった。なぜなら文字通り全ての道路が占拠され、あらゆる場所でデモ隊の炎が燃え盛り、とても車が通れるような状態ではなかったからだ。仕方なく夕方になってデモが大人しくなるのを待ってからやっとの思いでホテルに到着することができたが、道路に燃え盛る炎や散乱する岩石を避けながらデモ中のナイロビ市内を進んでいくのは生きた心地がしなかった。
・デモの中をミニバスで突き進んでいく恐怖のYouTube動画はこちら!
・アフリカ縦断の大冒険の記事一覧はこちら!