エジプトで人生初の野宿!アスワンからアブシンベルまで乗り合いマイクロバスで移動した

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まさかエジプトで野宿することになるなんて!!!!!

エジプトで人生初の野宿!アスワンからアブシンベルまで乗り合いマイクロバスで移動した

・真夜中にアスワン空港からAswan Bus Stationへ移動した
・人生初の野宿!Aswan Bus Stationでアブシンベル行きの早朝のバスを待った
・朝6時になると乗り合いマイクロバスが動き出した
・狭くて暑くてクセ強だが便利なエジプトのマイクロバス

・真夜中にアスワン空港からAswan Bus Stationへ移動した

夜寝ることが禁止されていたアスワン国際空港

ダハブからシャルム・エル・シェイク空港へ、そこからカイロ空港で乗り継ぎ、夜の12時40分にアスワン空港に到着した。はるばるアスワンまで来たのは他でもない、世界遺産第一号のアブシンベル神殿を訪れるためだ。しかしアスワンからアブシンベルまでは300kmも離れており、移動手段のメインとなるバス移動でも4時間はかかるという。

アスワンとアブシンベルを結ぶ公共交通機関のEGBUS(イージーバス)は1日に2便出ており、アスワン発は早朝8時と夕方17時となっている。ぼくは夜中の12時40分にアスワン空港に到着したので、そのまま宿を取らずに空港で朝になるのを待ち、朝8時のバスに間に合うようにAswan Bus Stationへと向かうという予定を立てていた。しかし何とアスワン空港では夜眠るのが禁止ということで、どうしようかと途方に暮れてしまった。

深夜便でアスワン空港に到着!アスワン空港は24時間営業なのに中で夜眠ることが禁止されていた

アスワン空港のタクシーのおじちゃんによると、バスは朝8時ではなくても朝4時から動き始めているから、今からAswan Bus Stationへ行ってそこで朝4時になるまで待つべきだというアドバイスを受けた。バスは朝8時にしかないはずだけれど、どうやらおじちゃんは大きなEGBUSではなく、乗り合いのマイクロバスのことを言っているようだ。

とにかく朝4時にアブシンベル行きのバスが出るならそれに越したことはないと思い、タクシーのおじちゃんを信じて深夜1時に空港を出発し、Aswan Bus Stationへ向かうことにした。アスワン空港からAswan Bus Stationまでの時間は約1時間、タクシー代は600ポンドだった。粘り強く交渉すればもっと安く乗れたはずだが(おそらく相場は300ポンドくらい)、もはや移動続きの深夜でそんな体力は残されていなかった。

 

 

・人生初の野宿!Aswan Bus Stationでアブシンベル行きの早朝のバスを待った

真夜中のAswan Bus Station

Aswan Bus Stationで眠るエジプト人たち

近くにはマーケットもあって便利

アブシンベル行きのバスが出るAswan Bus Stationは、ベンチとトイレしかない暗闇の空間だった。えーこんなところで朝になるまで待つの?!しかし朝4時までなら数時間しかないので耐えられるだろうか。

よく見ると暗闇のベンチの上でエジプト人のおじさんたちが寝たり座ったりいていて、朝のバスを待つのが自分だけじゃないと分かっただけでも心強かった。またトイレがあるのもないよりは安心だろう。しかし周囲では犬がウロウロし、時々興奮して吠えているので怖かった。それでもどうやら人を襲うというような気配はなさそうだ。エジプト人のおじさんたちが寝ているベンチの辺りでぼくも同じように、現地に溶け込みながら目立たないように眠ろう。

よく考えたらこんな何もない野外で寝ることなんて人生で初めてだ。もしかしたらこれが野宿というものではないだろうか。まさか自分がこの人生の中で野宿をすることになるとは思ってもみなかった!しかもそれがエジプトだなんて!しかしそういう運命になってしまったのは仕方ないので、大人しく人生初の野宿を味わってみることにした。

野宿と言っても周りに多くのエジプト人が寝ているので、孤独感や恐怖はない。5月のエジプトと言っても夜はそんなに暑くなく寝苦しいということはなかったが、少し蚊に刺されたのは不快だった。治安の悪さは全く感じなかったものの、エジプト人のおじさんがやっているのを真似して顔に布を被せて寝ると日本人だとわからないので、盗難のリスクも避けられるだろうか。

 

・朝6時になると乗り合いマイクロバスが動き出した

アブシンベル行きの乗り合いマイクロバス

浅い眠りを繰り返しながら朝4時を迎えたが、まだ周囲は暗いままでバスが動き出すような気配はなかった。やっぱりタクシーのおじちゃんに騙されたのかなぁ。眠いので朝4時を過ぎてもまだベンチで横たわっていると、徐々に人がバスステーションに集まってくるのが伝わってきた。朝6時にもなるとかなり明るくなってきて、人の動きも活発になってくる。

そこで初めてエジプト人のおじちゃんに、乗り合いのマイクロバスに乗らないかと誘いをかけられた!朝4時になって必死にマイクロバスの有無を確認したわけではないので確証は持てないが、少なくとも朝6時くらいから乗り合いのマイクロバスは動く始めているということだろうか。

マイクロバスの料金は200ポンドでEGBUSの150ポンドとそんなに変わらないが、今すぐに出発できるということなので、この乗り合いマイクロバスでアブシンベルへ向かってみることにした。

 

・狭くて暑くてクセ強だが便利なエジプトのマイクロバス

狭いマイクロバス内部

 

エジプトの乗り合いマイクロバスは、日本で普通に暮らしているだけだと全く理解できない癖の強い乗り物だった。まずこのマイクロバスは、乗る人が満員にならないと出発しない仕組みになっていたので、今すぐに出発すると言われたけれど実際にはかなりの時間待つことになった。それでも朝8時のEGBUSよりははるかに早く出発することができたので不満はない。満員じゃなくても出発できることはできるが、その場合乗っている人が多めにお金を支払うことになるというとても嫌なシステムが成り立っていた。

またマイクロバスは基本的にローカルな人々の乗り物なのでオンボロであることが多く、エアコンもなかった。アスワン・アブシンベル間という灼熱の砂漠をエアコンなしで4時間かけて突っ走るというのは、キツい人にとってはかなりキツい状況だろう。しかもマイクロバスの中は満員なので、狭いし暑いし人生初の野宿をした後の身としては苦痛だった。しかし沖縄で10年暮らしていたこともあり、ぼくの場合暑さには慣れているので大きな問題はなかった。

 

途中のトイレ休憩は1回

アスワンからアブシンベルへ続く道

荒涼とした砂漠の世界が続く

荒涼とした砂漠の世界が続く

荒涼とした砂漠の世界が続く

このように不便なことの多かった乗り合いのマイクロバスだが、途中1回の休憩を挟み、きっちり4時間でぼくたちをアブシンベルまで届けてくれた。野宿の疲れでとにかく早く休みたかったので、EGBUSよりも早くアブシンベルまで到着してくれたマイクロバスに感謝した。移動の車内でBooking.comからアブシンベルの宿を予約し、ぼくはまず宿に向かって荷物を置いてからアブシンベル神殿に向かうことにした。

 

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