アフリカが人類の故郷だと実感!!!!!

エチオピア国立博物館の見所は?アウストラロピテクスの人骨化石ルーシーに出会った
・ぼくのアフリカ大陸縦断の旅
・エチオピア国立博物館の入場料の詳細
・アフリカは人間の故郷!人骨化石ルーシーは318万年前の人類の祖先だった
・1974年に滅亡した世界最長のひとつのエチオピア王朝
・国立博物館の各フロアの解説とエチオピアの男根崇拝の衝撃
目次
・ぼくのアフリカ大陸縦断の旅
ぼくは2024年5月8日から10月1日まで、約5ヶ月間かけてアフリカ大陸縦断の旅をした。訪れた国はエジプト、エチオピア、ケニア、ウガンダ、ルワンダ、タンザニア、マラウイ、ザンビア、ジンバブエ、ボツワナ、ナミビア、レソト、南アフリカ共和国だった。
・エチオピア国立博物館の入場料の詳細

アフリカ大陸縦断の旅の第2カ国目エチオピアからは、ブラックアフリカの世界へ入り込んで行った。周囲が黒人ばかりになると治安も不安な気がして最初は注意深く観光していたがそれも徐々に慣れ、首都のアディス・アベバでは現地の人々と混じりながらローカルバスに乗れるほどになった。アディス・アベバはこれと言った見所もなくWib Guesthouseに3泊しかしなかったが闇レートで両替しに中華街に出かけたり、次の町アルバミンチへの長距離バスを予約するための手配をしたりと忙しく動いだ。

そんな中でもアディス・アベバで最も観光らしい観光をしたのは、エチオピア国立博物館を訪れたことだった。エチオピア国立博物館の入場料は50ブル(正規レートで150円くらい)と安め。人類の歴史がアフリカから始まったことを示唆している化石人骨や、古代の遺跡からアフリカ芸術に至るまで幅広く鑑賞することができたので面白かった。
・アフリカは人間の故郷!人骨化石ルーシーは318万年前の人類の祖先だった



エチオピア国立博物館で最も有名なのは「ルーシー」と呼ばれる人骨化石だ。1974年にエチオピアのアワッシュ川下流域で発見された318万年前の骨で、発見者のチームがビートルズの「Lucy in the Sky with Diamonds」という曲を聞いていたことからルーシーと名付けられたという。
アウストラロピテクスの中で最古ではないものの最初期に発見された人骨化石のひとつであり、全身の約40%にあたる骨がまとまって見つかったことで広く知られることになった。年齢は25〜30歳ほどの女性。ルーシーの骨格から彼女が直立二足歩行をしていたことや、人間が脳の大型化よりも先に二足歩行をしていたことが示唆されたことから、人類の進化の過程を知るための重要な手掛かりとなっている。ちなみにこれはレプリカで、本物の骨はこのエチオピア国立博物館にあることはあるが一般公開されていないという。
エチオピアって黒人ばっかりだし、街もごちゃごちゃしているし、夜は真っ暗だし、子供たちはアジア人を追いかけて来るし、主食のインジェラは変な味がするし、何だかとんでもなく不思議な場所へ来てしまったと感じていたが、人間である自分の遙かなる故郷はエチオピアらへんなのかもしれないと知ることができて何とも言えない複雑な気持ちになった。
・1974年に滅亡した世界最長のひとつのエチオピア王朝




日本の天皇は世界で最も長く続いている王室だが、ここエチオピアの王室も紀元前10世紀からの歴史を持っていたという。その起源は旧約聖書の物語まで遡り、旧約聖書に登場するソロモン王とシバの女王の子孫メネリク1世が、初代の皇帝としてエチオピア王朝を開いた。このソロモン王の血統を継いでいるということが、王朝の正当性の理由になるという。しかし実際にはエチオピア王朝は断絶と復活を繰り返しており、日本の天皇のように血の繋がりがあるとは言えないようだ。結局世界で最も長く続く王朝のひとつとされるエチオピア王朝は1974年クーデターによって終了してしまった。
ここエチオピア国立博物館ではそんなエチオピア王室についての展示も見ることができる。
・国立博物館の各フロアの解説とエチオピアの男根崇拝の衝撃

エチオピア国立博物館の1階はルーシーなどの人骨化石や遺跡や王室、2階はエチオピア芸術、3階は民芸品のコーナーとなっていた。
メインの1階のコーナー












2階のエチオピア芸術のコーナー











3階の民芸品のコーナー




やっぱり日本では見られないような世界最古級の人骨化石や見たことのない不思議な遺跡が沢山並べられている1階が最も興味深ったが、その中でもぼくが気に入ったのは地面からニョキっと生えているチンアナゴに顔が刻まれているような可愛い石像だった。何だかポケモンみたいで愛らしい。しかし解説を読んでみるとphallic stelae(=男根的な石碑)と書かれていたので衝撃的だった!



日本各地でも多数の男根崇拝を目撃し、一つ前の国のエジプトでも勃起した男根の神様が沢山存在していたのに、まさかエチオピアでも男根の石碑に巡り会うなんて!世界は男根崇拝で埋め尽くされているのだろうか。
エチオピア観光では少数民族巡りなどが主な目的とされていたが、せっかくだしもう一生来ないと思うので、ぼくはその途中でエチオピアの男根崇拝も見られたらいいなとぼんやり考えていた。男根の石に顔が刻まれているなんて、珍しく新しい他では類を見ない男根崇拝の表現だ。




エチオピア国立博物館の入口の前にも、興味深い展示が沢山あった。
・アフリカ縦断の大冒険の記事一覧はこちら!
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