タンザニアの温泉が美しすぎる!!!!!
モシの温泉への行き方を徹底解説!タンザニアのKikuletwa Springsは天国のように美しい泉だった
・ぼくのアフリカ大陸縦断の旅
・タンザニア、モシ近郊にある温泉を目指そう
・モシからKikuletwa Springsへ行く方法を徹底解説
・Bomaバス停からKikuletwa Springsまでの道のりはひどいガタガタ道
・Kikuletwa Springsは温泉というより想像を絶する美しさの泉だった
・トゥクトゥクドライバーはすごい
目次
・ぼくのアフリカ大陸縦断の旅
ぼくは2024年5月8日から10月1日まで、約5ヶ月間かけてアフリカ大陸縦断の旅をした。訪れた国はエジプト、エチオピア、ケニア、ウガンダ、ルワンダ、タンザニア、マラウイ、ザンビア、ジンバブエ、ボツワナ、ナミビア、レソト、南アフリカ共和国だった。
・タンザニア、モシ近郊にある温泉を目指そう
アフリカに旅立つ前、ぼくは東京を拠点として毎週真冬の東北の秘湯巡りに出かけており、日本の温泉文化の素晴らしさと奥深さを肌で感じていた。第6ヶ国目のタンザニア北部の町モシにも何と温泉があるということでことで行ってみることにした。アフリカと温泉なんて、日本人のぼくからするとどうしても結び付かないが、果たしてアフリカの温泉とはどのようなものだろうか。
ぼくたちが目指した温泉は、モシ郊外にあるKikuletwa Springs (Maji Moto)という温泉だった。グーグルマップの位置情報では以下の通り。
ツアーに参加などしなくてもローカルバスやトゥクトゥクを乗り継いで自力で行けるので、今回は モシからKikuletwa Springsへの安い行き方も合わせて紹介する。
・モシからKikuletwa Springsへ行く方法を徹底解説
モシからKikuletwa Springsへ行くためには、まずモシのバスステーション(Moshi Bus Stand)へ行く必要がある。Moshi Bus Standのグーグルマップの位置情報は以下の通り。
この Moshi Bus Standからモシの隣町Bomaまでミニバスで移動する。ミニバスの料金は2000シリング(120円ほど)だった。所要時間1時間ほどでBomaのバス停へと到着した。
ここの観光の目玉はぼくたちの目指しているKikuletwa Springsしかないらしく、Bomaのバス停には数多くのトゥクトゥクドライバーが観光客を待ち構えている。Bomaのバス停からKikuletwa Springsまではトゥクトゥクで約1時間ほど。Kikuletwa Springsは辺鄙な山の中にあるのでトゥクトゥクを現地で見付けるのは難しく、Bomaのバス停からトゥクトゥクを使って温泉まで行き、Kikuletwa Springsで自分たちが遊んでいる間2〜3時間ほど待ってもらった上で、同じトゥクトゥクでBomaのバス停まで戻って来てもらう必要がある。つまりBomaのバス停でトゥクトゥクのKikuletwa Springs行き往復ツアーを申し込まなければならないという感じだ。
ぼくたちはBomaのバス停で、適正価格の15000シリング(900円くらい)の往復ツアーをやってくれるトゥクトゥクを発見したので利用することにした。最初からボッタクリ価格を言われて必死に値切るということがなかったので、本当に15000シリングで済むのか、実は後から難癖を付けられて別料金を請求されるのではないかと、これまでのアフリカ旅の経験から色々と心配していたが、結果的にはきちんと15000シリングで温泉まで往復してくれたので杞憂に終わった。どのような場面で人を信じてもいいのか、どのような場合には人を疑ったりしっかり確認した方がいいのか、それを見極めるのがアフリカ旅の難しさだが、今回は素直に人を信じてもいいケースだった。
・Bomaバス停からKikuletwa Springsまでの道のりはひどいガタガタ道
Bomaのバス停からKikuletwa Springsまでの道のりは、舗装されていないかなりのガタガタ道なので覚悟して臨むようにしたい。アフリカ旅ではガタガタ道に慣れていたはずだったが、ここの道は本当に体が上下左右に揺れてしまうほどの印象的なガタガタ道だった。
・Kikuletwa Springsは温泉というより想像を絶する美しさの泉だった
Kikuletwa Springsの入場料は10000シリング(600円ほど)だった。内部は飲食禁止。入場料を支払って中に入ると、そこには想像を絶する世界が広がっていた。
おーーー!何これ!めちゃくちゃ綺麗!そして神秘的!何だか天国に来たみたい!土埃が舞うばかりだったアフリカで、こんなにも潤った美しいオアシスのような景色を見られるなんて感動的だ。しかし湯気も出ていないし、どう見ても温泉には見えない。温泉っていうよりもむしろ泉みたい。
水着になって恐る恐る温泉に入ってみる。わーーーぬるい!決して冷たくはないが、決して熱くもない、タンザニアの温泉は日本の温泉とは全く別物だった。これを温泉だと思って来ると、日本人はあまりの違和感に拍子抜けするのではないだろうか。水温は、ぬるいというよりも少し低く、泳ぐのに適温という感じだ。ここは温泉というよりも、天然の美しいプールなのだ。
ぼくはエジプトのリゾート地ダハブでシュノーケリングをした際に600円ほどでゴーグルを買ってしまったのだが、この先のアフリカ旅でこのゴーグルを使う機会があるのかどうか全く見当が付かず、たった600円だしバックパックの中で嵩張るしで捨てようかどうか散々悩んだ挙句、結局ずっと持って来ていたのだが、エジプトぶりにようやくここタンザニアでゴーグルを活躍させることができて感無量だった。Kikuletwa Springsの水はとても美しく澄んでいるので、水の中を眺めながら泳ぐのにとても役に立ちそうだ。
水の中を見ていると、大小様々な淡水魚がいっぱいで眺めていて楽しかった。
しかもこの淡水魚、ただの魚とは違ってドクターフィッシュだったようで、水の中でじっとしていると足の皮膚を食べようとして来るのでかなりくすぐったかった。これを気持ちいいと思える人には天国なのかもしれないが、ぼくはくすぐったがりだしほんのちょっとだけ痛く感じたのでやめてくれよと心の中で思っていた。
温泉はちょっとしたアスレチックのようになっており、気によじ登っている人もいれば、ロープから温泉に派手に飛び込む人たちもいてかなり盛り上がっていた。
水温的にずっと泳いでいても心地いいし、静かだし、風景は美しいし、平和な時はあっという間に流れ2時間ほどが過ぎてしまった。まるでアフリカにいることを完全に忘れてしまいそうな夢のような時間だった。ただし、もう一度言うがこれは日本人が思っている”温泉”ではなかった。何かもっと特別な、タンザニアのここでしか経験できないような不思議で神秘的なひと時だった。
・トゥクトゥクドライバーはすごい
2時間ほど遊んでKikuletwa Springsに十分に満足した後、ぼくたちは帰路に就いた。トゥクトゥクドライバーはちゃんと温泉の入口で待っていてくれて、来た道と全く同じような要領で、モシまで帰り着くことができた。
ただ往路と違ったことは何故だかトゥクトゥクドライバーが、一緒に旅していた台湾人の哲ちゃんにトゥクトゥクの運転をしてみるか?と誘いかけて、哲ちゃんに運転させていたことだった。意味不明!何でお客やのに運転してるの!
しかし哲ちゃんが運転すると、トゥクトゥクがマニュアルだったためか何度も何度も止まってしまい、へートゥクトゥクの運転って難しいんだなと新発見だった(ぼくはマニュアル免許を持っていないので運転できなかった)。
ぼくたちはこのアフリカ縦断の旅の中で幾度となくトゥクトゥクを交通手段として利用してきたが、みんな簡単そうにというかなんの苦労もなく運転しているので、トゥクトゥクの運転なんて誰でも余裕でできる単純なものなのだろうと勘違いしていた。しかしいざ素人が運転してみると、哲ちゃんのようにマニュアル車の免許を持っている人でもかなり手こずっており、何度も失敗しトゥクトゥクが止まってしまった。この経験の後でぼくはドライバーを見る目が変わり、上手にトゥクトゥクを運転している運転手さんはすごいなーと思うようになった。どのような職業に対しても尊敬の念を抱くという、人間として大切なことを教わった気がする。
・アフリカ縦断の大冒険の記事一覧はこちら!