日本語にも対応!フィンランド・タンペレのムーミン美術館でムーミンが大好きになったよ

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ほんとに素敵なミュージアムでした!

日本語にも対応!フィンランド・タンペレのムーミン美術館でムーミンが大好きになったよ

・ムーミンに縁のない人生
・ムーミンについて詳しく聞いてみた
・感動的な工夫の凝らされたムーミン美術館
・お土産と図書館

・ムーミンに縁のない人生

タンペレは、フィンランド第2の都市である。フィンランドの首都・ヘルシンキはもちろん聞いたことがあったけれど、タンペレという街は今まで聞いたことがなかった。街自体も第2の都市の割には人で混雑しているというようなこともなく、川辺の静かで穏やかな街であるという印象だ。

さて、タンペレで何か有名かといえば、ムーミン美術館であるらしい。日本人がタンペレを訪れるのも、ムーミン美術館を目的とすることが多いようだ。しかし、ぼくはこれまでの人生の中でムーミンというものに縁がなかった。

本を読んだこともなければ、アニメを見たこともない。テレビをつけたらムーミンのアニメがやっていましたというような経験もしたことがない。おそらくぼくの生きている間には放送されていなかったのだろう。普通に生きていてもあまりムーミンというものに触れる機会がなかった割には、日本人にはやや馴染み深い存在であるように思われる。一体どうしてそんなにムーミンと日本人は親しげなのだろうか。ぼくが生まれる前にはアニメが放送されていて、その世代には馴染み深いものなのだろうか。

ムーミンに縁のなかったゆえにその魅力もよく知らないので、行くかどうか迷っていたが、なんとなく面白そうだという気持ちが先行して、ムーミン美術館に行ってみることにした。映画の「かもめ食堂」でもしきりにムーミンが出てきたし、やはりフィンランドといえばムーミンなのだろう。それに、なんとなくムーミンは素敵な物語であるような気がしたのだ。直感がぼくにそう教えてくれていた。

 

 

・ムーミンについて詳しく聞いてみた

宿からムーミン美術館までは、徒歩5分の便利な立地にあった。ムーミン美術館の入場料は、12ユーロ!チケットにもムーミンがいて、デザインが可愛いのでテンションが上がる。入場するまでにもたくさんのムーミンが飾られており、ムーミン美術館に来たという雰囲気を高めてくれる。ムーミン美術館の入り口には、チケットを見せるための係の方がいたのだが、驚くべきことにそれは日本人女性だった!いきなり日本語で話しかけられたのでびっくり!久々にここで日本語での会話を楽しんだ。

ぼくはムーミンについてあまりに無知だったので、その日本人女性の方から色々とムーミンについて説明してもらった。彼女は日本出身だが、今はタンペレに住んでいてこのムーミン美術館で働いているらしい。ムーミンは特に日本人に人気で、日本人もよく来るので日本人の係の人もいるのだろう。というのも、ムーミンのアニメーションは日本によって制作されたものであるようだ。

ぼくはフィンランドで生まれたムーミンなのだから当然フィンランドでアニメーションも作られているのだとうと思っていたが、日本で日本人によって作られ、それは1970年前後のものと、1990年のものの2種類があるらしい。ぼくは1990年には生まれてはいたものの見る機会もなく、そのっまムーミンのアニメをテレビで見ないまま育ってしまった。

そもそもムーミンとは何なのだろうか。カバのようにも見えるが、原作の最初の方はネズミのような格好をしていたものが、徐々にまるまると変化していったものらしい。日本人女性によると、フィンランドの森の精霊のようなものらしい。日本人も山や自然の中に精霊の気配をそこはかとなく感じているような節があり、それゆえにムーミンの存在と日本人の精神が共鳴するのだろうか。

 

 

・感動的な工夫の凝らされたムーミン美術館

ムーミン美術館の中は入り口付近の撮影スポット以外は、撮影禁止だった。それゆえに写真でこのような様子だったと紹介できないことが残念だが、それはそれは完成度の高い見事な美術館だったので感動した。タンペレに来たならば是非訪れることをおすすめする。

美術館の構造としては、原作の本の物語を次々に紹介するようなつくりになっているのだが、それぞれの物語における詳細な説明を、日本語のナレーションでもすべて聞くことができるので日本人でも十分に楽しむことができる。その物語の名場面が模型によって美しく緻密に、そして創造的、芸術的に再現されており、みるものを圧倒させる。その模型も、とてつもなく巨大で精巧なものから、ささやかでほっこりするものまで様々であり、決して飽きさせられることがない。

そして最も感動的なものは、その物語の中で、魅力的なキャラクターによって語られる言葉たちである。ムーミンたちの語る言葉たちが、あまりに人生にとって大切なことばかりを含んでいるような感じがして、ひとつひとつ感心しながら言葉を鑑賞していた。ムーミンの物語の中には確固としたひとつのブレない哲学があり、これは原作者によるもたらされたものだろう。原作者はムーミンという魅力的で可愛い、誰にでも愛されるキャラクターを作り上げ、その上で彼らに自分自身の哲学的な人生の示唆に富んだ言葉たちを託すことに成功したのだろう。ムーミンの言葉の力がとても大きく、ぼくはムーミンの本や映画、アニメを全部見たくなった。今までの人生でムーミンに縁がなかったものの、フィンランドのこの街で巡り会えたことは喜ばしい運命である。

「ぼくはありったけ、生きるのを急がなくちゃならないんです。もうずいぶん時間をムダにしちまったもんでね」from ティーティー・ウー

 

・お土産と図書館

お土産やさんのムーミングッズも充実していた。ここでしか手に入らないオリジナルグッズもたくさんあって、長旅でなければたくさん買い込んでしまっていたことだろう。

美術館の外には図書館があり、ムーミンの本がすべて取り揃えられているほどの充実ぶりだった。ここは入場料を払わなくても入れるスペースであり、ゆっくりと読書をするのにも向いている。ムーミン美術館を回りムーミンの物語に興味を持った人は、ここでその物語をじっくり読むのもいいかもしれない。

 

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