ロンダから白い村行きのバスは土日運休なので要注意!!!!!

バス時刻表あり!ロンダからセテニル、グラサレマ、サアラへのアンダルシア白い村巡りを開始した
・中南米を巡る前のイベリア半島の旅
・ロンダからアンダルシアの白い村巡りを始めよう
・ぼくが今回巡りたいロンダ周辺の3つの白い村
・ロンダのバスステーションで各村への時刻表をチェックした
・ロンダ、セテニル間のバス時刻表
・ロンダ、グラサレマ間のバス時刻表
・ロンダ、サアラ・デ・ラ・シエラ間のバス時刻表
・土日運行の衝撃と、白い村を4時間歩いて移動するというぼくの計画
目次
・中南米を巡る前のイベリア半島の旅

イラン渡航歴がありアメリカ経由のためにはビザを取得しなければならないESTAキャンセル界隈のぼくは、何とか日本からアメリカを経由しないでメキシコへ安く移動しようと試行錯誤し、最終的には大阪から中国国際航空でスペインのマドリードへ飛び、イベリア半島を巡りながら陸路でポルトガルのリスボンまで移動し、そこからOrbestというLCCでメキシコのカンクンまで飛ぶというフライトの計画を立てた。そしてメキシコから中南米を巡る旅を開始する予定だ。
今回のメインイベントは中南米を巡る旅なのでそれだけに集中して考えるならスペイン、ポルトガルの旅は蛇足のように感じられてしまうかもしれないが、ぼくの中では人生で初めて中南米を旅できる上に、思い出深いイベリア半島2ヶ国をさらに深く知る絶好の機会にも恵まれて嬉しいという前向きな気持ちだ。これはぼくが以前ギリシャ一周の旅をメインで計画したが、その前にタイ、マレーシア、シンガポールとマレー半島を南下する旅を遂行したことによく似ている。中南米を巡る旅の前にその土地の国々をかつて支配したスペインとポルトガルを巡ることができるというのは何かの因縁かもしれない。
ヨーロッパの旅は去年のアフリカ縦断の旅とは異なり、インターネットで宿も交通手段も何もかも事前に予約することが可能なので、日本で完全に計画を立てて全てオンライン予約してから旅立つことにした。 ぼくが立てたイベリア半島の旅の計画は以下の通りだった。果たして何のトラブルもなくこの旅程は達成されるのだろうか。
マドリードで1泊(LATROUPE Prado Hostel)
→電車Renfeに乗ってロンダへ移動
→ロンダで4泊(Airbnbの民泊)
→DAMASの長距離バスでマラガへ移動
→マラガで3泊(Airbnbの民泊)
→Alsaの長距離バスでセビリアに移動
→セビリアに1泊(Toc Hostel Sevilla)
→Flixbusの長距離バスでリスボンに移動
→リスボンに2泊(Living Lounge Hostel)
→そしてメキシコのカンクンへ
・ロンダからアンダルシアの白い村巡りを始めよう

日本から全て予定通り順調に旅は進み、スペイン南部の街ロンダへとやって来た。ロンダはAirbnbで4泊し、今回のイベリア半島を巡る旅の中では最長の滞在となる。ロンダに長く滞在しようと思った理由は、ロンダ周辺の白い村巡りをしたかったからだ。アンダルシア(=スペイン南部地方)の白い村巡りは憧れでぼくの長年の夢だったが、なかなか実現しなかったので人生3回目の今回のスペインの旅でようやく時間を取ることができた。(人生で初めてのスペインの旅もアンダルシアを巡りながらアルヘシラスへと移動し、そこからアフリカ大陸のモロッコへと船で渡るという冒険をしたが、その際もグラナダ、セビリア、コルドバという代表的な都市を回っていると白い村を訪れる時間がなかった。2回目のスペインはカミーノ巡礼の旅だったので、そもそも地方が違った。)
・ぼくが今回巡りたいロンダ周辺の3つの白い村

ロンダ周辺には白い村が点在しているので、ロンダを拠点とするとバスで気軽に日帰りで白い村巡りができるそうだ。ぼくが事前に調べて訪れたいと思ったロンダ周辺の白い村はセテニル、グラサレマ、サアラ・デ・ラ・シエラの3つだった。ロンダに4泊するということは実質3日間を丸々使えるので、1日に1村ずつ回ればいいと考えていた。
しかしAirbnbの民泊にチェックインして尋ねてみると、セテニルは大きくて有名な村だからバスが多く出ているが、グラサレマとサアラ・デ・ラ・シエラは小さな村なので1日に1〜2回しかバスが出ていないはずだという情報を得た。しかもその時刻も何時かわからないということだったので、ぼくはロンダに到着して早速白い村を巡るためのバスの時刻を調べにロンダのバスステーションへと向かった。
・ロンダのバスステーションで各村への時刻表をチェックした

ロンダのバスステーションは、グーグルマップではEstación de Autobuses de Rondaと表示される場所だ。位置情報は以下の通り。
このロンダのバスステーションは割と大きかったが、いつ行ってもカウンターが閉まっていて頼りない感じだった。閉まっているカウンターの前に張り紙がしてあり、その中からぼくの行きたい白い村への時刻表を探し出すしかなかった。英語表記もないので苦労しながらセテニル、 サアラ・デ・ラ・シエラ行きのバスの時刻表は何とか見つけたが、どうしてもグラサレマ行きの時刻表が見つからずにトイレ掃除のおじちゃんに尋ねてみると、何とシャッターを開けたところのガラス面に時刻表が刻印されいた! こんなん見つかるわけないやん!というわけでロンダからセテニル、グラサレマ、サアラ・デ・ラ・シエラ行きのバスの時刻表は以下の通りだった。
・ロンダ、セテニル間のバス時刻表

ロンダ→セテニル(所要時間45分)
8:45 11:30 13:10 16:30 18:00(月曜日〜金曜日)(祝日は運行なし)
8:45 13:10 16:30(土曜日)(祝日は運行なし)セテニル→ロンダ(所要時間45分)
7:15 9:30 12:15 13:55 18:45(月曜日〜金曜日)(祝日は運行なし)
7:15 9:30 13:55(土曜日)(祝日は運行なし)
・ロンダ、グラサレマ間のバス時刻表

ロンダ→グラサレマ
6:45 14:30(月曜日〜金曜日)
14:30(土曜日、日曜日、祝日)グラサレマ→ロンダ
8:30 16:00(月曜日〜金曜日)
8:00(土曜日、日曜日、祝日)
・ロンダ、サアラ・デ・ラ・シエラ間のバス時刻表

ロンダ→サアラ・デ・ラ・シエラ
9:00 13:45(月曜日〜金曜日のみ)
サアラ・デ・ラ・シエラ→ロンダ
9:45 15:15(月曜日〜金曜日のみ)
・土日運行の衝撃と、白い村を4時間歩いて移動するというぼくの計画
民泊で教えてもらった通り本当にセテニル行きのバスは頻繁にあるのに、グラサレマとサアラ・デ・ラ・シエラ行きのバスは1日に2回のみの運行だった。さらに驚くべきはセテニルは日曜日の運行なし、グラサレマは土日1便のみで日帰り旅行不可の時間割、サアラ・デ・ラ・シエラは土日運行なしという事実だった!ぼくがロンダからの白い村巡りに時間を取れるのは金曜日〜日曜日だったので、思いっきり土日にかぶってしまった!最悪だ!これじゃ今回の滞在で3つの村を巡ることができない!
とりあえずグラサレマとサアラ・デ・ラ・シエラは土日に日帰り旅行できないことがわかったので、金曜日に行くしかない。そして必然的にセテニルは土曜日に行くしかなくなるだろう。すると金曜日にグラサレマへ行くのかサアラ・デ・ラ・シエラへ行くのか選ばなければならないことになる。えーどっちも行きたかったなぁ!めちゃ悔しい!まさか土日にバスがなくなってしまうなんて、日本の常識では考えられない出来事だったので盲点だった。土日もちゃんと働いてくれよ!
しかしよくよくグーグルマップを眺めてみるとグラサレマとサアラ・デ・ラ・シエラは意外と近く、距離は16kmほどで徒歩4時間で移動できることがわかったので、それなら金曜日早朝の6:45にロンダ発グラサレマ着のバスに乗り7:30にグラサレマに到着、グラサレマを少し巡ってから4時間(休憩時間も見積もると5時間?)かけて歩いてサアラ・デ・ラ・シエラへと徒歩で移動、15:15のサアラ・デ・ラ・シエラ発ロンダ着のバスに乗ればいいじゃないかと思い立った。これなら金曜日に2つの村を巡ることができ、翌日の土曜日にセテニルを観光すれば今回の滞在で3つの白い村を回ることができるようになる。この計画だとグラサレマに着くのは7:30でサアラ・デ・ラ・シエラを出るのは15:15なので、その間に7時間45分もあるので5時間かけて歩いたとしてもそれぞれの村で十分に観光することができるだろう。

民泊のおばちゃんにぼくの計画を伝えるとそんなの無理だよと最初は驚いていたが、ぼくが以前スペイン巡礼でカミーノを歩いたことを告げると大丈夫かもしれないと納得していた。確かに誰もやったことのない無謀な挑戦だったのかもしれないが、ぼくには他に方法がなかったのでこの計画を敢行することにした。しかし実際にやってみると前代未聞のぼくの白い村巡りは思っていた以上に素晴らしく、まさにスペイン巡礼を彷彿とさせるような感動に溢れていて歩いて本当によかったと感じた。他に歩いている人は誰もいなかったけれど「人の行く裏に道あり花の山」とはよく言ったもので、そんなにしんどくもないし山の動物達にも会えるし美しい絶景続きだし、グラサレマからサアラ・デ・ラ・シエラへのトレッキングは本当におすすめだった(また別記事で紹介するね)。
・イベリア半島(スペイン、ポルトガル)を巡る旅の記事一覧はこちら!
