魚というものを肇興村(肇興侗寨)ではよく見かける。
トン族の銀装飾!ミャオ族に引き続き肇興村(肇興侗寨)でも魚の銀細工を購入した
・肇興村(肇興侗寨)内の5つの鼓楼を巡った
・肇興村(肇興侗寨)のトン族の民俗博物館(文化展示中心)
・肇興村(肇興侗寨)の銀細工屋さん
・トン族の肇興村(肇興侗寨)には魚の模様が多い
・肇興村(肇興侗寨)で青と水色の孔雀と丸い魚の銀細工を購入
目次
・肇興村(肇興侗寨)内の5つの鼓楼を巡った
トン族の5つの鼓楼がひとつの村の中に存在しているという他には例を見ない肇興村(肇興侗寨)を訪れて、早速「仁」「義」「礼」「智」「信」の5つの美しい鼓楼の建築を巡ってみた。
・肇興村(肇興侗寨)のトン族の民俗博物館(文化展示中心)
肇興村(肇興侗寨)の中には無料のトン族の民俗博物館(文化展示中心)があり、これがなかなか見ごたえがあった。少数民族の小さな村からすれば意外な芸術的な展示法で訪れた人々を魅了してくれた。
トン族やミャオ族の男性が演奏している特徴的な笛(芒筒蘆笙)が集結して巨大なモニュメントとして展示されている。
中国の少数民族といえばその独特で不思議な感じのする衣装にいつも魅了されてしまう。
そして衣装の上の刺繍の幾何学模様も民族固有の風土や感受性が取り入れられているようでいくら見ていても見飽きることはない。
ミャオ族のようなド派手な角を纒うというようなことはなくても、トン族も銀装飾を身にまとう習慣を持っているようだ。ミャオ族とトン族には近いものがあるようにも感じられた。
トン族の生活用品からは、彼らの観光的ではない素朴な普段の生活の様子を垣間見ることができる。
ぼくにCoccoのマークを思い出させた、トン族の模様が入っているうちわ。安くはない値段だった。
博物館のすぐ後には染物体験教室のような空間も用意されていた。無料だし、トン族の芸術的な模様や感性に興味があればとても有意義な時間が過ごせると思う。
・肇興村(肇興侗寨)の銀細工屋さん
肇興村(肇興侗寨)を散策していると、ミャオ族の西江千戸苗寨ほど多くはないにしてもいくつかの銀細工屋さんが目に入った。西江千戸苗寨で銀細工屋さんを見ることが習慣になってしまったぼくは、西江千戸苗寨で孔雀の銀細工を既に購入したにもかかわらず、肇興村(肇興侗寨)内でも銀細工屋さんを覗くようになってしまった。
ミャオ族の西江千戸苗寨とトン族の肇興村(肇興侗寨)では、銀細工の種類もやや異なっているようで面白かった。ぼくは西江千戸苗寨においては、色付きの孔雀の銀細工で気に入ったような色彩がまったくなかったが、トン族の色彩感覚はぼくに合うのか、美しい青色と水色の銀細工の孔雀にすっかり魅了されてしまった。
またもうひとつ、なぜかとても円形の魚の銀細工に心奪われてしまった。
青と水色の孔雀は350元、魚の銀細工も350元だった。どちらも日本円にすると5000円ほどとなる。中国の物価の感覚に染まっていたぼくはどちらも買うなんてどんでもないことだと感じていた。しかし、トン族の銀細工も素敵だ。
・トン族の肇興村(肇興侗寨)には魚の模様が多い
肇興村(肇興侗寨)を散策していると、いくつかの魚模様が道に描かれていることに気がついた。魚というものはトン族の人々にとって、何か重要な意味を持つ生き物なのだろうか。銀細工店のおばちゃんは中国語しか通じず、おばちゃんになんとか中国語で魚はトン族の人々にとって大切な意味があるのかと尋ねてみると、多分おばちゃんが言うことには、古来より川から魚を獲って食べているので魚は大切だと見なされていると言っていたような気がする。
そういえばミャオ族の西江千戸苗寨でもトン族の肇興村(肇興侗寨)でも、名物の食べ物は魚料理だったように思う。割と高価だったのでぼくは食べなかったが、名物なのできっと美味しいのだろう。そして中国貴州省の少数民族の人々はそのように川魚を食べながら命を繋いできたのかもしれない。
ぼくが今まで見向きもしなかった魚模様の銀細工に、急に心惹かれ出したのは、トン族の人々が魚に対して何か重要な祈りを込めていたという感受性に影響されたという側面もあったのだろうか。
・肇興村(肇興侗寨)で青と水色の孔雀と丸い魚の銀細工を購入
結局ぼくはミャオ族の西江千戸苗寨で孔雀の銀細工を購入したにもかかわらず、トン族の肇興村(肇興侗寨)でも青と水色の孔雀と丸い魚の銀細工を購入してしまった。青と水色の孔雀は350元(5250円くらい)から290元(4350円くらい)に、丸い魚の銀細工は350元(5250円くらい)から270元(4050円くらい)に値下げしてもらった。
値段が高い!と伝えるときには「太貴了!(タイグイラ!)」、まけてくれと言う時には「便宜一店(ピャンイーディエン)」と言えば通じる。中国語での買い物の際には絶対に欠かせないキーワードである。