花柄にド派手な銀装飾!中国貴州省・西江千戸苗寨で見たミャオ族の伝統衣装が美しすぎた

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独特すぎる少数民族の世界!

花柄にド派手な銀装飾!中国貴州省・西江千戸苗寨で見たミャオ族の伝統衣装が美しすぎた

・ミャオ族女性の美しい花柄の普段着
・ミャオ族女性の豪華絢爛な銀装飾
・ミャオ族のショーでもその興味深い衣装を堪能できる
・日本の民族衣装を世界へ解き放て

・ミャオ族女性の美しい花柄の普段着

はるばる貴州省までやってきてよかった!西江千戸苗寨は旅人のぼくにそう思わせてくれるほど興味深い世界だった。世界のどこでも見たことのない世界!まず最も特徴的なのはその麗しい服装だった。

女性はみんな花柄の服を着ている。しかもそれが服全体に派手に花柄が存在しているのではなく、黒を基本として少量の柄として、アクセントのように鮮やかで艶やかな花が刺繍されているので品のある印象だ。みんな髪の毛に大きな花を一輪さしそれがまた美しい。老人は大きな花をささず、しかし花柄のタオルを巻いたりしている。女性は花をまとうことを忘れないという精神性が見てとれ感動的だ。

 

 

・ミャオ族女性の豪華絢爛な銀装飾

 

普段着の場合、ミャオ族の人々は上記のような上品な花柄を着ているが、結婚式のようなイベント事になると、ポケモンが進化でもしたかのような美しく勇ましい出で立ちとなる。

まるで牛の角のような巨大な銀装飾を頭にかぶり、さらには首からもきらびやかな銀装飾を身にまとう。一体どれほどの重さがあるのだろう!ミャオ族では古来より銀装飾の文化が発達しており、それがミャオ族の独自性となっている。女性はド派手な銀装飾を身にまとうが、男性が銀を身につけている様子を見ることはなかった。

西江千戸苗寨には銀細工のお店が特に多かった。古来より受け継がれた伝統によりミャオ族の人々が手作業で銀細工を作り続けているのだという。

 

狭い路地裏にも銀細工店があり、その中で実際に職人が銀細工を作っているのを見ることができた。伝統的な技術は確実に受け継がれているようだ。

ぼくが訪れた際には見世物のためではなく本当に結婚式が行われていたようで、中央広場ではミャオ族の人々が延々と踊り続けたり独自の長細い笛のような楽器(芒筒)を吹き続けたりしていた。踊るのは女性、笛を演奏するのは男性と役割が決まっているようだった。

 

 

・ミャオ族のショーでもその興味深い衣装を堪能できる

 

せっかく西江千戸苗寨を訪れたのならば、ミャオ族による無料のショーを鑑賞すべきだ。これも110元のチケット代に含まれているのだろうから、見ない手はない。川沿いを歩いていると「美麗西江」という無料の演劇場があり、ちょうど開演の時間だったので鑑賞した。

 

このショーでもたくさんの銀装飾をまとった女性たちの踊りを見ることができ興味深い。途中で中国の国歌をみんなで歌い愛国を示すというとんでもない演出もあったが、その他に男性の笛の演出や、男性がひとり真ん中に座って、女性が左右上下から次々に連続的に酒を口に流し込むという伝統的な飲酒方法(写真参照)もあり盛り上がりを見せていた。この口に酒を大量に注ぎ込まれる男性は客席から立候補を募っており、演出を終えた後にはお土産をもらっていた。

 

 

・日本の民族衣装を世界へ解き放て

このように一目でミャオ族だとわかる伝統的でしかも美しい衣装を身にまとい、民族的自覚を持ちながら生きているということは素晴らしいとぼくは感じた。ぼくはこういう生き方に憧れてしまうのだ。ベトナムでも、首都のハノイであってもみんなベトナムらしい傘をかぶっていることに感銘を受けた。自分の民族性や帰属を服装により表現している。しかもそれは独特で、世界の中ではここにしかないという服装だ。美しい衣装や服装を見て、あ、この人はどこの民族なんだとわかるなんて誇らしいのだろう。そしてそこを訪れた旅人の心も躍ることだろう。世界が独特な美しい民族衣装であふれていたならば旅もどんなにか興味深いものになるだろう。

ぼくたち日本人はどうだろうか。この人は日本人だとわかるような伝統的で美しい衣装を見にまとっているだろうか。ぼくはあまりそんな印象を受けない。周囲の日本人の普段着を見ていても、別に中国人でも韓国人でも、もっと言えば西洋人でも着てそうな同じような服装に落ち着いている。これこそが日本人らしいという服装をしていることはないだろう。それは服飾的にとても国際的になっているとも言えるし、世界が服飾において民族的自我や多様性をなくしているとも言える。

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ぼくはこの服飾が大量生産される日本という国に生まれて、その中でも日本らしい感性を伴っていたり、民族的な衣装にとても心惹かれる。そしてそのような服を身にまといながら世界を旅していると、外国人からよく服について言及されたり、衣装によって記憶されてたりすることも多い。モロッコでは真っ青なETHOSENSのコートを何度も褒められたし、スペイン巡礼では着物っぽいYANTORの羽織やEdwina Horlのワイドパンツを履いているとその衣装により覚えられ、話しかけられることもよくあった。

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日本の衣装は創造的だし、独特で面白いものがたくさんあると思う。世界を旅してきて感じるのは、日本人男子は世界で一番お洒落だということだ。外国人の男性ってめちゃくちゃ服装が適当だし結構ダサいと思う。おそらく、服なんかじゃなくて能力とか筋肉とかで自分を高めるのが男性的な生き方だと思っているんだと思うけど。ぼくはせっかく服飾的に面白い日本に生まれてきたので、もっと日本の服に興味を持ち追求していきたい。そしてそれを着ながら世界を旅することで、日本の服の素晴らしさを異国に伝えられれば本望である。

 

 

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