カンクン空港で快適に野宿ってできるの?????
カンクン空港泊の注意点を徹底解説!到着のターミナル3で寝ることを拒否されターミナル2で野宿するしかなかった
・意外と快適だったリスボンからカンクンへのフライト
・カンクン空港で野宿はできるのか?
・カンクン空港の到着時にバゲージクレームの椅子で寝ることは許されなかった
・カンクン空港ではフライト時間の4時間前にしかエアサイドに入れなかった
・カンクン空港ターミナル2のランドサイドで寝られる場所
・衝撃!カンクン空港の水が死ぬほど高くて腰が抜けた
・実際には6時間前ならカンクン空港のエアサイドに進入できた
目次
・意外と快適だったリスボンからカンクンへのフライト
イラン渡航歴がありアメリカ経由のためにはビザを取得しなければならないESTAキャンセル界隈のぼくは、何とか日本からアメリカを経由しないでメキシコへ安く移動しようと試行錯誤し、最終的には大阪から中国国際航空でスペインのマドリードへ飛び(料金48910円、北京経由)、イベリア半島を巡りながら陸路でポルトガルのリスボンまで移動し、そこからOrbestというLCCでメキシコのカンクンまで飛ぶ(料金57808円、直行)というフライトの計画を立てた。
そして計画通りマドリードからリスボンへのイベリア半島の旅は順調に進み、ついにリスボンからメキシコのカンクンへと移動することができた。Booking.comから予約したOrbestという航空会社はインターネット上にも情報が皆無で本当にきちんと飛んでくれるのだろうかと不安になったが、航空運賃が安かったのにLCCでもなく食事や飲み物も出てきて、思ったよりは意外と快適だった。しかし一難去って一難という感じで、ぼくの人生初の中米の旅では色々と未知なる挑戦を繰り返さなければならなかった。
・カンクン空港で野宿はできるのか?
Orbestに乗って無事にメキシコへと到着できた後は、カンクン空港で野宿しなければならないというミッションがぼくを待ち構えていた。カンクン空港に到着しのが現地時間の19時25分、翌日のカンクンからオアハカへのフライトが15時5分発だったので、どうせ翌日にすぐ同じカンクン空港から飛ぶなら一旦空港を出てホテルに泊まってまた空港に戻って来るなんて効率的ではないと思ったし、お金も勿体無いと感じたことから空港泊を選んだのだった。
しかし人生初のメキシコで治安が大丈夫なのかわからないような空港で野宿するのは少し心配だった。最も安心なのはカンクン空港に到着してから出口へ出るまでの間に寝られる場所を探すことだろう。そのエリアなら飛行機に乗れるという比較的お金を持った旅行者しかいないのでその辺の貧しい犯罪者に襲われることもないと考えられる。もしくは到着から出口を出た後、翌日の乗り換えのためすぐに出発の荷物チェックを通過してエアサイドに入れるなら、そこも飛行機に乗れる人しかいないので安心できるだろう。
問題はカンクン空港の到着から出口へ出るまでの間に横になれる椅子のようなものがあるのか、あったとしてもそこで夜を明かすのは許されるのか、そしてそれが無理でも翌日のフライトチケットを持っていれば前日でも出発から荷物チェックを通過してエアサイドに入れるのかということだ。カンクン空港は24時間営業なので寝ていても追い出されることはないと思うが、何もかもわからないことだらけで細かい疑問が多いので、これはもう実際に自分で行ってから自身で確かめてみるしかなかった。
・カンクン空港の到着時にバゲージクレームの椅子で寝ることは許されなかった
ぼくがリスボン空港からカンクン空港に到着したのは、ターミナル3だった。ターミナル3に到着し、イミグレーションで入国審査を終え、預け荷物を受け取るためのバゲージクレームに来るまでの間、寝られるような椅子のある場所は皆無だった。しかしバゲージクレームのエリアにはいくつもの椅子が存在し、トイレもあるのでここなら安心して寝られるような雰囲気だった。バゲージクレームのすぐ後は出口だがそこから先には飛行機に乗れるような豊かな人も飛行機に乗れないような貧しい人も入り混じっている混沌とした世界なので治安が不明であり、可能ならこのバゲージクレームのエリアで眠りたい。
残念ながらバゲージクレームの長椅子にはほとんど手すりが付いており、人間が横になって寝られるようなスタイルではなかったが、仕方ないので我慢して自分のバックパックを枕にしながらなるべく横になれるような体勢で寝始めた。しかし30分くらいすると警備員に起こされてここで寝てはならない、出ていかなければならないと促された。ぼくは明日のフライトがあるのだということを説明したが、どうやら到着エリアでは寝てはならないことになっているらしく会話が通じなかった。
ぼくの明日のカンクン発オアハカ着の飛行機はターミナル2であり、仕方がないので出口を出てターミナル3からターミナル2へと移動した。ターミナル3の出口を出るとすぐ外になっており、寝られるようなスペースはなかった。カンクン空港は巨大でありターミナル間の移動にはバスに乗る必要があった。ぼくは無料バスに乗りターミナル2に向かったがバスはどこか、バスにどのように乗るかなど空港の職員がみんなできちんと丁寧に教えてくれて、初めてのメキシコに好印象を抱いた。
・カンクン空港ではフライト時間の4時間前にしかエアサイドに入れなかった
さてカンクン空港では翌日のフライトでもチケットを見せればエアサイドに入れるのだろうか。もちろん早すぎてカウンターでチェックインなどはできないので、事前にオンラインチェックインを済ませておきフライトチケットはスマホの中に確保済みだ。
結論から言うと無理だった。荷物チェックまで行こうとしたがその前にチケットチェックがあり、バーコードをかざすと係員に入るにはまだ時間が早すぎると断られた。いつなら入れるのかと尋ねると4時間前だという。ぼくのフライトは15時、今は夜の11時なので12時間も待たなければ入れないのかと思うと気が重かった。とにかくターミナル2のエアサイドではないランドサイド(一般区域)で寝られる場所を確保するしかない。
・カンクン空港ターミナル2のランドサイドで寝られる場所

ターミナル2のランドサイドにはとにかく椅子が少なく、広大なエリアの隅っこにほんの少し並んでいるだけだった。しかも手すり付きで寝にくい。しかし近くにトイレがあるのでその点は便利だった。
椅子があまりに少ないので椅子を確保できない人も多数おり、そのような人々は何と床で寝ていた。インドなどの発展途上国では外でも人々が床で寝ていたりしていたが、メキシコもそういうのが平気な種類の国民性なのだろうか。ぼくは運よく椅子を確保できたので、翌日の朝11時までここで過ごさなければならなかった。
カンクン空港は警備員も豊富にいてターミナル2に入る時もチェックをちゃんとしており、空港に用がない人は入れないような仕組みになっているようで、ランドサイドであっても治安は良好かもしれないという印象を持った。
・衝撃!カンクン空港の水が死ぬほど高くて腰が抜けた
驚くべき大事件はこの後起こった。Orbestはフライトの後半には飲み物の提供がなく脱水気味だったぼくは、何とか水だけは買わなけばならないと感じていた。無料の水もなさそうだったので、夜11時に唯一開いていたGuacamole Grillというレストランへ立ち寄って水を下さいと言うと、何と600mlのペットボトルの水が69ペソだった(560円くらい)ので腰が抜けるほど驚いた!こんなんリスボンの空港よりも高いやん(2ユーロ代だった)!え、メキシコってこんなに物価高いの?!それともここが空港だから?それでもボッタクリもえぇとこやろ!こんな高い水聞いたことないわ!マジで世界一高い水では?????しかし命には代えられないので涙を飲んで560円の水600mlを購入した(心は死んでいた)。
・実際には6時間前ならカンクン空港のエアサイドに進入できた
そしてぼくには企みがあった。本当に4時間前じゃないと荷物検査まで行けないの?それってあのチケットチェック係員の個人的な匙加減では?ちゃんとマニュアルがあるのかな?朝の11時まで待つというのはあまりにも暇すぎたので、ぼくは試しに6時間前の朝9時にもう一度荷物チェックへ行ってみようと心に決めた。まぁダメ元だし、やることもないので暇潰しだ。
ターミナル2のランドサイドの隅っこにある長椅子で快適ではない夜を明かし(手すりがあって横にはなれないので寝にくい)、朝の9時になったら手荷物検査の前のチケット検査の場所へもう一度行ってみた。昨日の夜とは異なり乗客も増えていてチケットチェックの係員も忙しそうだ(昨日のおじさんとは別の女性係員)。そして昨日と同じようにチケットをかざすと、どうぞという感じで何の問題もなく通り過ぎることができた!やったーこれでプライオリティパスを使ってエアサイドのラウンジで飲んだり食べたりできるというものだ。
結論、カンクン空港ターミナル2発の15時のフライトチケットを持っている場合、前日の夜では早すぎてエアサイドに入れなかったが、6時間前なら可能だった。基本的には4時間前からしか入れないかも?
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