全部無料で日本語ペラペラ!ロヴァニエミのサンタクロース村で本物のサンタさんに会ってきた

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ぼくはシベリア鉄道のロシア旅を終えて、陸路でフィンランドへと乗り込んだ。フィンランドの北にあるロヴァニエミの街は、サンタクロース村があることで有名だ。

全部無料で日本語ペラペラ!ロヴァニエミのサンタクロース村で本物のサンタさんに会ってきた

・オーロラとサンタクロースの街ロヴァニエミ
・市内からサンタクロース村までバスで行く方法とその時刻表
・衝撃!!!サンタクロース村は全部無料!
・サンタクロースまでの道のり
・サンタクロースとの会話
・サンタクロースに会えてよかった

・オーロラとサンタクロースの街ロヴァニエミ

 

ロヴァニエミは夢のような街である。

北極圏に位置するその街では冬には美しいオーロラが北の夜空いっぱいに輝き、さらには一年を通して本物のサンタクロースに会ってお話しができるというのだ。まさにその噂どおりにロヴァニエミの夜空に輝くオーロラを観測することができ感動的だったことは、以前の記事でお伝えすることができた。今回はサンタクロースに関しての体験をまとめたい思う。

 

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ロヴァニエミにあるサンタクロース村は、世界中の子供たちにとってもさながら夢の国の役割を果たしており、なんと日本からサンタさんに手紙を書くとサンタさんから返事が返ってくるというのだ。世界中でおそらく最も有名人で誰からも愛されているサンタさん。ロヴァニエミのサンタクロース村の本物のサンタさんは、果たして本当に出会えるのだろうか。

 

 

・市内からサンタクロース村までバスで行く方法とその時刻表

ロヴァニエミのサンタクロース村は、街の中心から専用のバス「サンタクロース・エクスプレス」に乗れば20分ほどでたどり着ける便利な立地にある。

「サンタクロース・エクスプレス」は、ほぼ1時間に1回の頻度で運行している。片道で3.5ユーロ、往復6.6ユーロであり、バスに乗り込む際に往復チケットを購入した方がお得である。

フィンランドではほぼ誰もが英語を話せるのでバスの運転手さんに「Return ticket, please!」と言えば簡単に理解してもらえる。フィンランドのバスではこのようなローカルのバスでもクレジットカードを使用することが可能なので、日本のようにあらかじめ小銭を用意しなければと焦らなくてもよいので非常に便利だった。

 

・衝撃!!!サンタクロース村は全部無料!

 

ぼくが驚いたのは、サンタクロース村はほぼ無料という事実である!

入場料無料、サンタさんに会って話すのも無料、サンタさんと一緒の写真をカメラマンが撮ってくれるところまで無料なのだ!!ここまで無料だと、逆に経営は大丈夫なのだろうかと心配してしまうほどの太っ腹なサービス精神である。物価の高い北欧フィンランドで困惑していた旅人も、ひとときお金の心配を忘れることができよう。

日本の遊園地などでもよくあるように、このサンタさんとの写真がサンタさんと別れてからすぐ後に販売される仕組みなのだが、A4サイズで可愛らしい紙のカバーに入ったこの写真のお値段は32ユーロとなかなかの高額である。

だけど買わなくても全然問題なし!!無料で入って、サンタさんに会って、おしゃべりして、写真撮って、写真を買わないで帰って来ればすべて無料でサンタクロース村を満喫できるというわけである。ちなみ当然かもしれないが、自分たちのカメラでサンタさんと写真を撮ることは禁止されている。サンタさんとの写真を取れるのは専用のカメラマンのみである。そこまで太っ腹だとさすがに経営が成り立たなくなることだろう。

 

 

そして、32ユーロ?高い!日本でだって遊園地の写真販売って1000円くらいなのに!とその場ではサンタさんとの写真を買わなかったけれど、後になってやっぱり欲しいなせっかくフィンランドの果てラップランドまで来たのに買っときゃよかったと思って後悔してしまうようなことがあっても大丈夫!なんと自分専用のバーコード入りのカードが無料で配られて、後からでもインターネット上で、サンタさんとの写真をダウンロード購入できるようになっているのだ!なんて商売上手なサンタさん!!

しかしサンタクロース村で購入する際には、32ユーロのA4の写真か、その写真のデータも含めさらにサンタさんとの会話している様子を撮影した動画も合わせたデジタルデータ45ユーロかを選ぶことができるのだが、後からインターネット上で購入できるのは高額の後者の方のみである。

 

その他にもロヴァニエミのサンタクロース村では、滅多に見ることのできないトナカイの愛らしい姿をじっくりと見ることもできるし、有料でトナカイのソリに乗りことも可能である。またサンタクロース村内には多くのフィンランド・ブランドの専門店が軒を連ねており、思いのままにショッピングを楽しむこともできる。

 

・サンタクロースまでの道のり

 

サンタさんに会うためには、サンタクロース村の真ん中・中央にそびえ立つ最も目立った建物へと入っていく。

 

 

入るとすぐに、サンタクロース行きの看板があるので簡単だ。サンタさんへの道のりは、なにやら不思議で幻想的な世界で、ちょっとした遊園地のアトラクションの中のようになっておりどきどきする。途中に小人さんがいて英語で会話できたりするなど、愛らしい演出も見せてくれる(この小人さんは本当に子供みたいな感じがしたけど、子供に見える大人の人なのかな?それとも本当の子供?子供なのに働いているの???謎。)

 

 

やや薄暗く怪しい感じもする通り道。なんだか異界への通路を通り抜けているようだ。たしかに、サンタさんに出会うということは、夢の世界へと出かけなければならないということなので、異界へと赴く心地を表現しても不思議はないだろう。この世界とは、どこか別の世界へと通じている感覚。最後には巨大な時計の振り子がゆっくりゆっくり揺れている。まるで時間を巻き戻されるような、時空を歪められるような不思議な感覚。大人は時間を巻き戻し、子供のような心となってサンタさんに出会ってほしいという暗示だろうか。

 

夢の国の中にふと出現する、哲学的な示唆に富んだ薄暗い通路を通り抜けると、サンタクロースに会えるのはもうすぐだ。

 

 

・サンタクロースとの会話

ぼくがサンタさんの部屋に入ると、本当にそこには頭で思い描く通りそのまんまの「サンタさん」がいた。小さい頃に夢見たサンタさんの姿そのまんまである。そしてなんとサンタさんはいきなり日本語を流暢に話し始めたのだ!

それも仕事の片手間で覚えたような適当でカタコトの日本語ではなく、本当に語彙力が豊富で、普通に日本人と話すような感じで日本語で会話が成立していた。さすが世界を股にかけて活躍しているサンタさん!きっとさぞかし努力し日本語を勉強したのだろう。それとも世界を股にかけているサンタさんなのだから、世界中の言葉を自然に覚えられるというのだろうか。それにしてもこの日本語能力、通常なら日本に留学でもしていたと思われるほどの完成度である。本当に留学していたのか、それとも独学でひとり部屋で黙々と勉強を続けたのか、定かではない。

ぼくはサンタさんの存在を信じるに至ってしまった。だって目の前に、実際に完全なるサンタさんがいるのだ!

ぼくはサンタさんにロシアからやって来たことを告げ、“シベリア鉄道で来た”ということを言おうとしたのだが、さすがにこれほど日本語流暢なサンタさんでも“シベリア鉄道”という単語はわかるまいと気を遣ったぼくは、そこだけ英語で”Siberian Railwayで来た”という内容を告げると、サンタさんすかさず「あ〜シベリア鉄道ね〜」と逆に翻訳し返されてしまったので恐れ入った。シベリア鉄道という単語をご存知とは、本当に日本語マスター、彼こそ世界を股にかける本物のサンタクロースなんだろうとぼんやり思った。

別れ際に立派に蓄えられた白いおひげがどうしても気になったので「このおひげは本物ですか?」と尋ねると「Here is Finland! Everything is real!」となぜだか最後だけ英語で堂々と言い放っていた。

フィンランドにそのような文言があったとは存じあげなかったが、只者ならぬ雰囲気の漂っていたサンタさん。ぼくは彼との写真を32ユーロで購入してホテルまでの帰路に着いた。

 

 

・サンタクロースに会えてよかった

ロヴァニエミは夢のような街ではあるが、夜にオーロラを待つかサンタクロース村に行くかくらいしか選択肢のない冬のロヴァニエミにぼくは6日間滞在し、やることもあまり見つからず再度サンタクロースに会いに行った。無料だとこういうことが簡単にできるので嬉しい限りである。するとサンタさん、2回目はなんと別の人物に変わっていた…!!!

いったいサンタクロースとは何人いるものなのだろうか。たしかに一晩で世界中の子供たちにプレゼントを配るのだから、一人や二人ではないのだろう。何百人、いや何千人といるのかもしれない。しかし実際に経験としてサンタさんがチェンジしたのを目の前にするとなんだか不思議と趣深いものがあった。

2回目のサンタさんは、日本を話さず英語オンリーのサンタさんだった。全員が日本語を話すわけではなく、話せるサンタさんもいれば話さないサンタさんもいるらしい。もしも英語の苦手な日本人の人がはるばるサンタさんに会いに来ても、サンタさんと日本語で会話できるかは完全に運次第である。

そして2回目のサンタさんは、中国人団体客の来客で列にたくさん人が並んでおり極めて多忙であったらしく「Oh~ you are good boy!」とものすごくさらりと会話が終了してしまった。1回目のサンタさんはじっくりと話すことができ、日本のどこから来たの?と訪ねてくれたりロシアの旅の話をゆっくりできたのだが、まさにじっくり話せるサンタさんと、忙しくてあまりゆっくり話せないサンタさんがいるらしい。これも団体客がいるかその時に混雑しているかの、完全に運次第だろう。

しかしどちらであっても無料だから別に損はないし、もちろんどのような場合でもサンタさんは非常にあたたかく優しい愉快なおじいさんであり、はるばるフィンランドの奥地まで会いに行ってよかったと心から思わせてくれる人物である。

その日の夜twitterをぼんやり眺めていると、日本のニュースでなんとフィンランドから日本の子供達のためにサンタクロースが日本へ到着したというニュースが写真付きで掲載されていた。あぁ1日目のあの日本語マスターのサンタさんはきっと日本に旅立ったのだなぁ、だから2日目にはいなかったのかもしれないなぁと感慨深く思った。そして日本に行ったんだから美味しい寿司でも食べているんだろうなぁと、フィンランドの大地からサンタさんを羨ましく思った。

 

 

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