沖縄のシーサー+男根(orひょうたん)+マント=金門島の風獅爺!!!!!
立派な男根のついたシーサー!沖縄のシーサーと台湾金門島の風獅爺の違い5つ
・沖縄のシーサーと台湾金門島の風獅爺の相違点5点
・相違点1:風獅爺は集落にひとつしかない
・相違点2:風獅爺にはマントがある
・相違点3:風獅爺には立派な男根がついている
・相違点4:棒状の風獅爺も存在する
・相違点5:風獅爺には驚くほど簡素なものもある
目次
・沖縄のシーサーと台湾金門島の風獅爺の相違点5点
中国福建省廈門から船で来られる台湾の離島・金門島へやってきた。金門島に到着した途端に、お土産物やさんに「石敢當」を抱えた「シーサー」を見つけたので驚愕した!フェリーは間違って沖縄に着いてしまったのだろうかと疑ったほどだった。しかしここは間違いなく台湾の金門島であり、人々はみんな中国語を話していた。
台湾のシーサーは「風獅爺」と呼ばれ、金門島に吹き付ける強い風から人々を守ってくれる神様らしい。シーサーは爺さんだったのかとぼくは面白く思った。シーサーにそっくりなこの風獅爺だが、いくつかの相違点もあった。
・相違点1:風獅爺は集落にひとつしかない
最も大きな相違点は、風獅爺はひとつの集落に守り神としてひとつしかないということだ。それはひとつの集落にひとつのしかないと決められた、中国貴州省トン族の美しき鼓楼を思い出す。そういえば、トン族の村には石敢當を見かけた。
シーサーといえば、沖縄にはいくつも存在する。それこそひとつの家の門に一対はあるほどの勢いで、それだけではなく屋根の上にたくさんいることも珍しくない。沖縄は多数のシーサーであふれ返っており、もしかしたらそれは多神教の風が流れる日本的精神の習いかもしれない。
一方風獅爺はひとつの集落にひとつと非常に少ないことが、シーサーとの相違点で挙げられるまず大きな違いと言えるだろう。
・相違点2:風獅爺にはマントがある
また、風獅爺にはシーサーにはないものが2つある。ひとつ目はマントだ。シーサーにはもちろんマントはないが、風獅爺は赤いマントが背中にかけられていて可愛らしい。まるでアンパンマンのような正義のヒーローのような出で立ちだが、どうも空を飛んでいそうには見えない。なんのためのマントか定かではなかったが、“風”獅爺というくらいだからなびかせて風を感じさせるためのものだろうか。
・相違点3:風獅爺には立派な男根がついている
もうひとつ、風獅爺にあってシーサーにあるものは男根である。風獅爺には驚くほど立派な男根が付いていることも珍しくない。男根ではない時は、ひょうたんで代替されているものもある。風獅爺は酒飲みの男性なのだろうか。
・相違点4:棒状の風獅爺も存在する
風獅爺にはシーサーにはないだろうという形状のものが存在する。棒状のような風獅爺がそれで、ひとつの大きな単純な棒に顔がつけられたというような、シーサーのように明らかな動物的ではない幾何学的で象徴的な風獅爺も多い。これは何を意味しているのだろうか。
・相違点5:風獅爺には驚くほど簡素なものもある
既述したように棒状の風獅爺というなんだかシーサーよりよほど簡素なものも存在するのだが、棒というよりももはやカエル?みたいに見える、もはや“石そのもの”とも言えるような簡素なものも存在していた。棒状の風獅爺は棒状であるものの顔はシーサーだったが、最も簡素な石の風獅爺はもはや顔もシーサーではなかった。なんだか子供のお絵かき?みたいで、こんな風獅爺もあるのかと驚いた。