韓国の済州島のトルハルバン(石のおじいさん)には不思議な伝説が!!!!!

韓国離島の男根崇拝!済州島のトルハルバン(石のおじいさん)だらけの公園で子孫繁栄の伝説を目撃した
・韓国の済州島へ3泊4日のショートトリップ
・済州島で見られる不思議な石のおじいさん像トルハルバン
・トルハルバン公園へは済州島のローカルバスで
・済州島のローカルバス311番に揺られてトルハルバン公園を目指した
・トルハルバン公園の入場料と営業時間
・トルハルバンがいくつも並んだ光景は圧巻だった
・トルハルバンは子孫繁栄、男根崇拝と明らかな関係があった
目次
・韓国の済州島へ3泊4日のショートトリップ

ぼくは韓国の離島である済州島へ3泊4日の小旅行に出かけた。韓国はこれまでソウルしか訪れたことがなくあまりに韓国に興味がなかったので、韓国のことを知らなすぎて逆に済州島の全ての韓国文化が新鮮に思われて楽しかった。サムギョプサル、サムゲタンなどの韓国料理も生まれて初めて食べて、やっぱり地理的に近いだけあって味覚も似ているのか何もかもが美味しかった。
・済州島で見られる不思議な石のおじいさん像トルハルバン

ぼくが済州島で気に入ったのは、何と言ってもトルハルバンだった。トルハルバンとは済州島の至るところで見られる独特な石像で、意味は「石のおじいさん」という意味らしい。
済州国際空港を出た時からすぐに登場したこのトルハルバン。とてつもないインパクトがあり、これまで世界中を旅してきてどこでも見たことのないようなスタイルの石像だったので、すぐに心惹かれてしまった。


済州国際空港から宿泊するホテルVentimo Hotel & Residence Jejuへ少し歩いて移動するだけでも、既に数多くのトルハルバンに出会って、ぼくは不思議な形をした独特のトルハルバンの虜になってしまった。しかし一方でぼくの中にはひとつの仮説が心の中に浮かび上がってきた。
「これって絶対男根像だよね?古代の男根像が、儒教の性的なタブーなど何かしらの理由で姿を変えて、このような石のおじいさんとして現代でも生き残っているのでは?」
そしてぼくの直感的なその仮説が、正しいということが後々証明されることになる。
・済州島のローカルバス311番に揺られてトルハルバン公園を目指した
冬の済州島はあまりやることがなく暇だったが、トルハルバンの公園というものがあるとのことで喜んで出かけることにした。トルハルバン公園の位置情報は、グーグルマップで以下の通り。
というか済州島では(韓国では?)グーグルマップがあまり機能しなくてびっくりした。世界中を旅していても中国のようにグーグルを禁止している変な国でなければどこでもグーグルマップが最も便利なのに、韓国ではグーグルマップの代わりにNAVERマップというのが最も便利な地図アプリだった。済州市からトルハルバン公園までの行き方はグーグルマップでは検索してもまともに出てこないが、NAVERマップならきちんとバスの番号から乗り換えまで教えてくれる。


ぼくは311番バスを利用して済州市からトルハルバン公園まで移動した。韓国のローカルバスを使うのは初めてだがその時ぼくは小銭があまりなかったので心配になりホテルで尋ねてみたところ、バスの中でお札を両替できるから大丈夫だよと言われたので安心して出発した。済州市から出る311番バスの時刻表はこんな感じで多くの便が出ている。


済州島のローカルバスはよく揺れるなぁという感想だった。ぼくはあんまりバスで酔ったことはないけれど、ちょっと酔いそうになった。グーグルマップではなくNAVERマップを見ながら、トルハルバン公園に最寄りのバス停でしっかりと降車する。所要時間1時間ほどだった。
ここでトラブル発生!なんとお札はバスの中では両替できないよとのこと!えーホテルの人の嘘つき!信用したのに!大きなお札しかないしお釣りもないしどうしようと持っている小銭を全部ドライバーに見せたところ、もうこれでいいよとかなりの少額で許してもらえた。え、ゆる〜!お金でこんなにゆるいこと、発展途上国でもなかなかないのに、やっぱり島の人はお金にがめつくなくおおらかなのだろうか。



バス停から30分ほど歩いてようやくトルハルバン公園に到着!ここまでの道のりはとても長閑で、済州島の素顔を見られたような気分になった。
・トルハルバン公園の入場料と営業時間

トルハルバン公園の入場料は700円ほどだった、営業時間は11月〜3月は9時〜17時、4月〜10月は9時〜18時だった。
・トルハルバンがいくつも並んだ光景は圧巻だった





































トルハルバン公園ではこれでもかと言わんばかりの致死量レベルのトルハルバンに出会うことができて、トルハルバン好きにはたまらない空間となっていた。一口にトルハルバンと言っても色んなスタイルがあるんだなぁ。そしてみんな意外と大きく、人間の背の高さくらいあって迫力がある。特徴的な大きな目は可愛らしいというよりもやや不気味であり、奥知れぬ神秘性が信仰心を湧き起こさせる。
トルハルバン公園では日本語の解説文もあり、トルハルバンについて以下のように説明されていた。
世界でも類を見ない済州島ならではの守り神であるトルハルバン(石のおじいさん)は、済州牧(チェジュモク)・旌義縣(チョンイヒョン)・大静(テジョンヒョン)の城門(東、西、南門)の入口に建てられていたが、現在は済州市内に21基、ソウル国立民俗博物館に2基、城国(ソンウプ)に12基、大静(テジョン)に13基(未完成のもの1基含める)、計48基が残っている。トルハルバンは守護神的な機能と呪術・宗教的な機能だけではなく、位置標識と立入禁止標識としての機能も果たしている。











トルハルバン公園の最後に見た、巨大なトルハルバンがいくつも並んで立っている光景はまさに圧巻だった。
・トルハルバンは子孫繁栄、男根崇拝と明らかな関係があった
トルハルバン公園の解説文には以下のようなものもあった。
子供を授かろうとすれば、精誠が必要です〜赤ちゃんを授けてくれるトルハルパン〜
昔、済州島では子供を持てない多くの女性達が、毎夜トルバルバンの前にやって来て、祈祷をしました。子供がいない女性が、一晩中、トルハルバンの鼻を彫って、水に入れて飲めば妊娠するという言葉が伝えられ、また、反対に流産を願う女性がトルハルバンの鼻を彫って、粉を飲めば子供が流産するという俗説もありました。これゆえに、あらゆる場所で鼻がつぶれたトルハルバンを目にすることが出来ます。
ぼくはこの解説文を読んで、やっぱりトルハルバンは古代の男根崇拝確定だと思ったが、この看板の目の前に立てられたトルハルバンがあまりに男根的だったので、ぼくの仮説は確信に変わった。





また上記の解説以外にも、コロナワクチンバイトで一緒になった韓国人看護師からの話では、トルハルバンの鼻を削って飲むと男の子の赤ちゃんが生まれるという迷信もあるようだ。トルハルバンが古代男根像から現在の姿に推移したとすれば、まさに男根的な迷信である。韓国は儒教の思想が濃厚に感じられ、家の跡取りという観点から男の子が生まれるように強く望む傾向がある可能性があるが、そんな願いを男根的なトルハルバンは叶えてくれるのだろう。韓国の離島でまたしても思いがけず男根崇拝に出会うことになってしまった。
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