足のマメがさらに増悪してきた…!!!!!
スペイン巡礼8日目はナヘラへ到着!完璧なマメ対策の試行と国を超越した人間の真実
・足のマメのさらなる悪化と完璧なマメ対策
・ナヘラのアルベルゲEl Peregrino Hostel
・国を超越した人間の真実
・スペイン巡礼8日目記録
・✳︎閲覧注意✳︎悪化した足裏のマメ画像
・足のマメのさらなる悪化と完璧なマメ対策
いつも通りログローニョから早朝6時半に巡礼に出発!ログローニョからナヘラまでの約30kmの道のりを歩きます。これまででいちばん長いぞー!!!
この日も太陽が出ている美しい日ではあるものの、日陰のない巡礼の道は巡礼者の体力を奪っていった。重い10kgの荷物も相変わらずまったく減らないままぼくの背中にのしかかっていた。それでもだんだんと体も慣れれくるもので、どうせ今日も歩くんでしょ?と言わんばかりに、徐々に日々の巡礼の生活環境に適応している様子がうかがえる。最初の頃の、え!なんでこんなにも歩くの!という体の驚愕も薄らぎ、今日もまた長距離を歩くのだということを心と体が理解してくれているような感覚だ。
しかし、理解できることと肉体に起こる巡礼という異常事態に対する異変は別らしく、ぼくのマメの容体は悪化の一途をたどっていた。(足裏のマメの画像は最後に載せたよ!)昨日の左足底のマメは快方に向かっており、連日巡礼する人間のマメと言えどきちんと対処すれば1日でよくなっていくらしい。しかし今度は右足底にも大きなマメが出現し、しかも水泡が破裂して真皮がそこから顔を覗かせるという昨日の左足と同じような事態になった。せっかく左足が治ってきたのに今度は右か!といたたまれない気持ちになり、今までやってこなかったマメ対策をしっかりとやろうと決心した。そもそも両距離を歩くとこんなにも足にマメができるなんて、長距離を歩かなかった人生では知る由もなかった。この機会にしっかりとマメについて学んでいこう。
マメ対策には、まず自分に合った靴を履くのが大前提らしい。これは当然と言えば当然と言えるが、長距離を歩くために自分の足に合っている靴がどれかなんて考えたこともなかったので、適当にオシャレだと気に入っていた靴を持ってきてしまった。しかしこの靴は、巡礼に出かける前の日常生活から、小指にマメができるという有様だったので、自分の足には明らかに合っていなかったのだろう。まずここから、ぼくのマメ形成の要素は培われていたのだ。
マメは蒸れるとできやすいらしい。だから通気性のよい靴を履いて、さらに巡礼の休憩中には積極的に靴を脱ぐようにした方がいいらしい。ぼくの靴のヴェイパーマックスの靴は明らかにメッシュ構造であり通気性はよさそうだ。休憩中に靴を脱ぐようにも努力してみたが、それまでが圧倒的に靴の中が蒸れているので、こんなので予防になるのかなという思いだった。もういっそ通気性のよさそうなトレッキング用のサンダルを購入してしまった方がいいだろうか。
マメ予防には、摩擦を防ぐことが重要らしい。たしかに両足の小指にティッシュを巻きつけて、摩擦を減らそうと試みたところ、小指のマメの悪化は防ぐことができた。しかし足底にはティッシュを貼り付けることもできず、薬局で購入したテープを貼り付けていた。しかしこのテープ、巡礼中にズレるズレる。ティッシュも靴下の中で粉々になることが多く、歩くという行為は靴の中で嵐を起こす行為なのかと驚いた。
摩擦を減らすという点では、ワセリンを薬局で買って塗るのも効果があるらしい。友達のてらちゃんはマメについて事前に考えており、巡礼中ワセリンをずっと塗り続けていたが、てらちゃんはマメはできていないようだ。やはりワセリンは効果があるのだろうか。
とりあえずぼくのマメ形成の要因が多角的でどれが最も悪いのか、それとも全部悪いのかわからないので、とりあえずマメにいいということは全部試してみることにした。この日の巡礼でちょうど自分の足に合っているのか疑わしいナイキの靴が壊れたので、ナヘラでトレッキング用のサンダルを購入した。+8000(https://www.mas8000.es/en/)というおそらくスペインのブランドで、メジャーではないが履きやすかったのと、50ユーロとお手頃だったので購入してみた。通気性も抜群で、トレッキング用なので巡礼に支障もないだろう。
そして摩擦を減らすためにテープを貼るのと、あとはワセリンもてらちゃんに借りて試してみることにした。これでマメに苦しめられる日々から解放されるだろうか。
・ナヘラのアルベルゲEl Peregrino Hostel
ナヘラではEl Peregrino Hostelというアルベルゲに宿泊した。値段は10ユーロ。人も少なくて快適だった。キッチンあり。Wi-Fiスピードも良好。
・国を超越した人間の真実
ぼくに限らずマメに苦しんでいる巡礼者は多く、たくさんの人が情報やいいグッズを与えてくれた。台湾人の女の子は足の裏用のテープをくれたし、ものすごく大きな救急箱を巡礼に持ってきていた韓国人の女性も、足が疲れない用のテープ丸々1個と筋肉痛用のテープまでくれて、しかもとても親切に処置まで手伝ってくれた。彼女もまたマメに苦しんでいるひとりだったので、苦しみをわかると言って本当に親切にしてくれた。
アジアの巡礼者の中には韓国人が圧倒的に多い。そして彼らの中には日本語を流暢に喋る人が意外と多い。彼らは日本の文化に深い馴染みを持ち、興味があり、そしてとても親しげに、そして親切にしてくれる。国家という状況や悪いニュース、インターネットの悪意だけではまったくわからないことが、肉体を実際に異国へと放り出した先にはある。
国というものや政治という業ではとらえきれない真実が、実際の人間の世界にはある。国というものを超えて、人間と人間として、カミーノの祈りの道で対峙するとき、ぼくたちは誰もが皆底の方に持っている人の心を大いに感じることができる。それは傷ついた者や欠けた者に分け当てようとする人としての熱を持った心、それを持ち合いお互いに助け合おうとする思いだ。そのような慈しみの心を肉体的な人間が併せ持っている限り、どんなに国家が移ろおうとも、大きな権力に思想を支配されそうになっても、心を捨てることはないだろう。
・スペイン巡礼8日目記録
出発6時半 到着14時30分
消費カロリー1409kcal 歩数49070歩
移動距離30.6km
健康状態:両足の小指のマメの増悪なし、左足底のマメの激痛は軽快、右足底のマメは破裂し痛みあり
・✳︎閲覧注意✳︎悪化した足裏のマメ画像
合わない靴で8日間スペイン巡礼すると、足の裏がこんな感じになります。痛い!!!やっぱりマメ対策はスペイン巡礼で重要なんだなー!