スペイン巡礼の持ち物!持ってきてよかったもの5選と逆に要らないと感じたもの

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スペイン巡礼を歩ききって、わかった必要な持ち物!

スペイン巡礼の持ち物!持ってきてよかったもの5選と逆に要らないと感じたもの

・スペイン巡礼の持ち物の特異性
・その1:シュラフシーツ
・その2:レインコート
・その3:本当に自分の足に合った靴
・その4:マメ予防と治療の道具
・その5:日除けの帽子
・逆にこれは要らないなと思ったもの

・スペイン巡礼の持ち物の特異性

スペイン巡礼は800kmという長距離をひたすら歩くというその特殊性から、普段の海外旅行とは異なる持ち物が便利で役立つことがあり、時には必携であることもある。普通の海外のバックパッカーの旅に必要なシャンプーとかタオルとかサンダルとかの他にも、今まで旅で必要だと思ったことのなかったものが必要になることが多々あった。初めてのスペイン巡礼で何かと戸惑うことも多かったが、なんとか事前に調べて必要だと思われるものを調達し、スペイン巡礼を遂行するに至った。

今回はぼくが2019年の6月〜7月にかけて、実際にスペイン巡礼の“フランス人の道”800kmを32日間かけて歩いて、これは持ってきてよかったと心から思ったものを紹介する。

 

 

・その1:シュラフシーツ

夏のスペイン巡礼で寝袋は必要なかった話とシュラフシーツの重要性

スペイン巡礼の情報をインターネットで調べてみると、必ず寝袋が必要だと書いている。夏であっても夜は冷えるし、南京虫やダニの対策のためにも寝袋は必須だと書いている。しかし6月の真夏のスペイン巡礼に熱苦しくて重たくて割と高価な寝袋というものが本当に必要なのだろうか。散々悩んだ挙句、ヨーロッパで栄えているスポーツ用品店デカドロンで見つけた、寝袋のように自分を包めるシーツ、シュラフシーツを購入してそれを持っていくことに決めた。これならば夜でも涼しそうだし、寝袋に比べてかなり軽いし、虫対策にもなるし、おまけに安かった。しかしみんなが寝袋を持っていくスペイン巡礼において、この選択が正しいものなのか不安さを拭い去ることはできなかった。

実際に32日間スペイン巡礼を歩いてみて、夏の巡礼では寝袋ではなくてシュラフシーツで十分だということがよくわかった。たしかに夏のスペイン巡礼であっても夜に冷え込む日も稀にあったが、そういう日は長袖を着たり毛布を借りてシュラフシーツの上からかけたりすれば、十分に寒さをしのぐことができた。むしろ夜に暑い日の多かった夏の巡礼では、涼しさを感じられるシュラフシーツが快適だった。また南京虫やダニにやられることもなかったし、寝袋の代替としての役割を十分に果たしていたし、軽量であることからむしろ夏では優秀な存在であると思えるほどだった。

 

・その2:レインコート

レインコートも安いものをデカドロンで購入した。10kgもする大きなバックパックを背負いながら雨の中歩いてくことを想定し、背中に大きな空間が空いていてバックパックを内側で背負った状態でレインコートを着用することのできるバックパッカー用(アウトドア用?)のレインコートを購入した。

スペイン巡礼20日目!雨の日の巡礼と拡散していく生命の歴史

夏のヨーロッパって晴れ渡っている日が多いイメージだったし、本当にレインコートなんか要るのだろうかと思いつつも、万が一の時のために一応購入しておいたが、これは大正解だった。32日間の巡礼の日々のうちで雨の日自体は少なかったものの、ものすごく大雨の日もあり、またガリシア地方は特徴として霧や雨が多い場所であり、スペイン巡礼では夏であっても雨が降ることを想定して準備をする方がいいだろう。

 

・その3:本当に自分の足に合った靴

自分の足に馴染んだ靴を選んでくることは、スペイン巡礼では非常に重要だ。自分の足に合っているのかわからないような新しい靴を履いてくると、マメができたり靴擦れを起こして巡礼の日程に大きな支障を起こしかねない。

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ぼくも巡礼の途中で大きなマメがいくつもできて痛くて大変な目に遭った。日常生活を送る上ではあまり問題がなく自分に合っているのだろうと思い込んでいた運動靴が、1日に20kmも30kmも歩いて、さらにそれが毎日ともなると、まったく自分の足に合っておらずに自分の足を痛め巡礼を苦しめる結果となったので、靴選びは本当に慎重に吟味しなければならないなと思う。

ぼくは結局自分の足に合っていない靴を潔く諦め、トレッキング用のサンダルをスペイン巡礼の途中の街で購入し、それを使い始めてからはマメはできなかった。風通しのいいサンダルのような靴は、マメ予防に最適なようだった。

 

・その4:マメ予防と治療の道具

スペイン巡礼8日目!完璧なマメ対策の試行と国を超越した人間の真実

スペイン巡礼では、マメができない人は珍しいのではないかと思うほどに、ほとんどの人がマメができて大変な思いをしていた。マメ予防をすることももちろん重要だが、マメはできるものとしてできた時の対策をあらかじめ考えておくことも重要だろう。

マメができてしまったときに重要なのは、マメと外部との接触や摩擦を防いで、痛みを軽減させこれ以上悪化させないために気をつけることだ。そのためには、絆創膏テープをマメの上から貼り付ける必要があり、これでなんとか1日も休まずに巡礼を続けることができた。またマメに水泡ができているとそれだけで痛みで歩けなくなるので、持参した裁縫道具からを取り出して、糸を針に通し、水泡を針で貫いて水泡に糸を通し、水泡の内容液を糸に染み込ませて内容液を抜くという方法は、巡礼者の中では一般的に行われていた。マメの水泡の皮自体は痛覚も通っていないのでいくら針で突き刺しても痛くないし大丈夫だ。

またマメ予防としては、ワセリン五本指がわかれている靴下が効果的なようだ。ワセリンはスペインでどこでも購入可能だが、五本指の靴下はスペインでは売っておらず日本で特別買いやすいようなので、あらかじめ日本で買っておくのがいいかもしれない。

 

・その5:日除けの帽子

真夏のスペインの日差し強く、帽子はやはり必須であると感じた。木漏れ日のあふれる歩きやすい快適な道を歩くこともあれば、影のまったくない荒野のような道を、照りつける太陽の下で歩かなければならない日もある。いや、影のない道を歩くことが、スペイン巡礼では大半であると言っても過言ではないだろう。熱中症を予防して健康にスペイン巡礼をやり遂げるためにも、帽子は必要であると言える。

 

 

・逆にこれは要らないなと思ったもの

逆にみんなこれを使ってるけどこれって全然要らないんじゃないと思ったものは、杖だった。杖って本当に巡礼者の役に立っているのだろうか。

周囲を見渡すとほとんどの巡礼者は杖を使用していたし、てらちゃんも出発地のフランス・サンジャンピエドポーできちんとした杖を購入していたので、自分も買おうかと迷ったが、道に落ちている木の枝を杖として持ち歩くことにした。無料だし。

杖を使っていると確かになんだか楽なような気分になってしまうのだが、実際のところは本当に楽なのかよくわからなかった。なんだか杖がなければ足だけに意識を集中させて歩けるところを、杖を持っていることにより意識が上肢にも分散し、その分歩くのが不安定になるような、杖が余計なものであるような感覚も拭い去ることができなかった。足は少しは楽になっているのかもしれないがその分のエネルギーが手の筋肉に流れて使用されているだけであり、全体としての自分の疲労に変わりはないのかもと思ったりした。

その予感はたまたま木の杖を喪失したことにより確信へと変わった。2日目に道端で拾ってずっと一緒に旅していた木の杖が、10日目の宿のフロントに置き忘れたばかりになんと薪のための木として処分されていたのだ!ああなんて可哀想な木の杖、今までありがとう木の杖という心境だったが、いざ木の杖を失って杖なしで歩き始めると、やはり2本足で大地に踏ん張って歩き足だけに意識を集中させて歩く方が格段に楽だと感じた。

スペイン巡礼10日目!日常化していく巡礼と杖の喪失

ちなみにてらちゃんの1本12ユーロもしたmade in Franceの杖は、巡礼して歩いていく度にみるみるうちに短くなっていき、途中から伸ばし方がわからなくなって(回すところが固すぎて伸ばせない!)、結局途中でさよならしていた。1本12ユーロって安物でもないはずなのに、杖選びは慎重にとは思うものの本当に心配ないのは日本で日本製の使い方のよくわかるものを買っておくことかもしれない。

 

 

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