多民族国家を象徴する仏塔と巨大な観音像!マレーシア最大の仏教寺院であるペナン島「極楽寺」を参拝した

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マレーシア最大のお寺をお参りするぞー!!!!!

多民族国家を象徴する仏塔と巨大な観音像!マレーシア最大の仏教寺院であるペナン島「極楽寺」を参拝した

・クアラルンプール在住の中国系マレーシア人のお家に泊めてもらおう
・日本人1人+台湾人1人+中国系マレーシア人3人の旅の始まり
・ペナン島で麺料理のランチ
・マレーシア最大の仏教寺院「極楽寺」で巨大な観音像に出会った
・他民族国家の象徴!7階建ての万仏宝塔は中国とタイとミャンマーが混在していた
・マレーシアとタイはどちらが経済発展しているのか
・色とりどりな許願彩帯は様々な願い事を叶えてくれる

・クアラルンプール在住の中国系マレーシア人のお家に泊めてもらおう

1人でタイのプーケットからマレーシアのペナン島まで飛行機移動し、1日間1人でペナン島の世界遺産ジョージタウンを散策したのも束の間、次の日にはタイでずっと一緒に旅をしていた台湾人の哲ちゃんとペナン島で合流することになった。

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しかも今度は哲ちゃんだけではなく、彼のマレーシア人の友達も一緒に観光することになるという。その友達というのは中国系マレーシア人で、マレーシアの首都クアラルンプール在住であり、ぼくたちは彼と一緒にペナン島を観光した後、そのまま彼の車に乗ってクアラルンプールまで帰り、なんとそのまま彼の家に泊まらせてもらえるということだった!哲ちゃんが昔マレーシア旅行をした時にできた友達らしく、ぼくは全く面識のない人なのにまさか泊めてもらえるなんて何とありがたいことだろう!

マレーシアのペナン島を1日1人で観光しただけでも、ここは全くタイとは異なる文化圏であるということがよくわかった。イスラム教のモスクがあったりとか、インド人街があるという違いもあるが、何と言っても中国系の人々(華僑)の影響がものすごく大きいことが伝わってきた。タイでは全く感じなかった中国という国や民族の影響力の大きさをここマレーシアではひしひしと感じることになった。地理的にはタイの方が中国に近いのにマレーシアやシンガポールの方が中国系の影響力を思い知ることになるなんて、やっぱり世界というのは物理的な距離によらない複雑な力関係が働いているのだと不思議に思わざるを得ない。

そのマレーシア系中国人の友達の英語名でレイジーさんと言った。レイジーとは英語のlazy=怠け者から付けたという。決して名前通り怠け者ではなくむしろ働き者に見えたレイジーさんだが、ぼくはマレーシアのクアラルンプールで彼と彼の親友の家に泊まらせてもらうことにより、他民族国家であるところのマレーシアの複雑な人々の仕組みと、そして何より中国系マレーシア人の輪の中に入り込み彼らの世界観を垣間見ることになった。

中国系の人の世界観って本当に不思議!隣国なのに日本人とは全然違うよ!

 

 

・日本人1人+台湾人1人+中国系マレーシア人3人の旅の始まり

待ち合わせの日、哲ちゃんとレイジーはレイジーの車に乗ってぼくのホテルまで迎えに来てくれた。レイジーって全く知らない人だしどれくらい英語で会話が通じるのかよくわからなかったので若干緊張していたが、そんな些細な緊張も気にならないくらい予想外の展開がぼくを待ち受けていた!ぼくは哲ちゃんとレイジーと3人でペナン島を観光すると思っていたのに(事前に何も説明されなかった)、なんとやって来た車の中には4人も乗っていたのだ!もちろん哲ちゃんは知っているけれど、全然知らない他の3人の中でどの人がレイジーなのかすらわからない!みんな中国系マレーシア人で中国語で会話が続いていくから、何が何だか状況がわからないままぼくたち5人(日本人1人+台湾人1人+中国系マレーシア人3人)の奇妙な旅が始まってしまった。

ペナン島ジョージタウン中心のMoon Tree47はプラナカン風でレトロ可愛いお手頃ホテルだった

最初に英語で自己紹介をされたことはされたが、みんな同じような髪型で同じような顔なので(ぼくの人間識別能力が極端に低い)、誰が誰なのかわからないままぼくは自己紹介される度に彼らの名前を次々に忘れ去った。しかし何回も聞いて段々わかって来たことは、中国系マレーシア人3人のうち2人の青年はレイジーの生徒だということだった。レイジーはクアラルンプールの学校(塾?)で様々な勉強を教えており、2人の青年は今は違うけれどレイジーの昔の教え子なのだそうだ。そういえば2人の青年の方は他と比べて若干若いように見える。つまり若い2人は生徒で、年上っぽい男性がレイジーだと見分けることで、ぼくはやっとレイジーを判断できるようになった。

ぼくは塾といえば日本の大学に行くための進学塾みたいなものだと思っていたので、レイジーが難しい学問を中学生や高校生に教えている図が頭の中に思い浮かんでいたため、じゃあこの2人は塾を卒業して大学生になったのかと尋ねると、いや2人とも大学には行っていないと言われてまた脳内が「???」となった。文化や習慣の基盤が違うと人間関係を把握するのもすごく難しい!レイジーが働いている塾というものをその後クアラルンプールで見学させてもらったが、幼稚園や小学生に基本的な読み書きを教えるという塾だった。思ってたのと全然違った!

そしてここからは自分が行きたいところに自分で調べて行くというこれまでの積極的な旅というよりはむしろ、レイジーに連れて行ってもらって地元のマレーシア人に案内してもらうという受動的な傾向が強いので、自分がどこで何をしていたのかもわからないことも多いが、地元のマレーシア人と旅していないとできなかった興味深い経験も多かったのでそれについて旅行記をまとめていこうと思う。

 

・ペナン島で麺料理のランチ

まずぼくたち5人はランチを食べにローカル食堂に出向いた。ペナン名物の海老焼きそば!麺がモチモチしていてとても美味しかった!

 

・マレーシア最大の仏教寺院「極楽寺」で巨大な観音像に出会った

 

その後ぼくたちが車で向かったのは「極楽寺(Kek Lok Si)」だった。ここは海に面したAir Itamという丘の上に建てられたペナン島屈指の観光名所で、何とマレーシア最大の仏教寺院だという。1890年から1930年に渡って住職のBeow Leanの主導の元で建築された。マレーシア国内のみならず香港やフィリピン、シンガポールやその他の東南アジア諸国からの仏教徒の重要な巡礼地となっている。

 

 

郊外にある極楽寺には車できた参拝者のために有料の駐車場が設置されていた。ぼくたちも駐車場に車を停めて中に入っていく。

 

 

この極楽寺最大の見どころは、高さ30.2mの観音像!観音像までは有料のリフトを使って行くことができた。リフトを使って観音像のある高い丘の上まで上っていく。

 

 

人間と比べると、より一層その巨大さが強調される!この観音像の高さは影がモスクにかからないように配慮されているらしい。さすがイスラム教の国!マレーシアでは民族も宗教もお互いが気を遣い合いながら共存しているんだなぁ。

 

 

観音像の辺りには十二支の石像が立ち並ぶエリアも!十二支って日本だけじゃなくて世界的なものなんだなぁ。世界的っていうか紀元前に中国で作られたものらしい!台湾人も中国系マレーシア人もみんな自分の干支を知っていた。自分の干支の石像に触ると幸せになれるんだって!

 

観音像が立つ丘からのペナン島の眺めは最高!

 

・他民族国家の象徴!7階建ての万仏宝塔は中国とタイとミャンマーが混在していた

極楽寺のもうひとつの見どころは、7階建ての仏塔だった。高さ30mのこの仏塔はタイのラーマ6世によって建てられ、10000の仏がはめ込まれれていることから「万仏宝塔」と呼ばれている。仏塔の下部は八角形の中国式、中間はタイ式、上部がビルマ式になっている構造が非常に特徴的だ。またラーマ6世が上座部仏教(=小乗仏教)を信仰していたのに対し、10000の仏は中国的な大乗仏教を表し、この仏塔は仏教の宗派や民族や国のスタイルが混在していることがわかる。まさにマレー民族、中国系民族、インド系民族が入り混じる他民族国家のマレーシアを象徴しているような仏塔だと言えるだろう。

 

・マレーシアとタイはどちらが経済発展しているのか

この仏塔の上から見るジョージタウンの眺めも絶景だった!やっぱりこのお寺から眺めても、ペナン島は高層ビルが立ち並んでいて都会という印象がある。ペナン島はマレーシア第2の都市だ。マレーシアの前に旅をしていたタイの第2の都市はチェンマイだった。チェンマイって大自然に溢れていた印象だったし、丘の上の仏教寺院から眺めたチェンマイの街並みもそんなに”都会”と感じるほどではなかったので、ペナン島とチェンマイの風景を見比べていると、タイよりもマレーシアの方が発展していてお金持ちなのかなという印象を持った。

というか東南アジアの国ってどこが一番経済が発展しているのだろう。前回東南アジアを一周した時には、タイとベトナムは発展していてカンボジアとラオスはそれに比べるとまだまだお金がなさそうな印象を持った。シンガポールは言わずもがなの大都会だが、国土がかなり小さいので総合的に稼いでいるお金というのは少なそうだ。インドネシアも首都のジャカルタ以外は素朴なイメージだったし、やっぱり東南アジアでマレーシアが一番お金持ちなのだろうか。

「東南アジア GDP」という検索ワードで調べてみると、結果は全然違った!なんとインドネシアが一番お金を稼いでいるのだそうだ!えー意外すぎる!やっぱり人口が多いから?そしてタイ、フィリピン、シンガポール、マレーシア、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、ラオスの順らしい。えー!マレーシアよりタイの方がお金稼いでるんだ!第2の都市であるペナン島とチェンマイを比較するとマレーシアの方がお金持ちに見えたが、旅で感じる直感なんてやっぱり当てにならないものなんだなぁ。

 

 

・色とりどりな許願彩帯は様々な願い事を叶えてくれる

 

極楽寺には許願彩帯(wishing ribbon)という色とりどりなリボンがあり、それぞれに願い事を書いて木の枝に吊るすと願いが叶うという仕組みになっていた。日本の絵馬に似ているのかな。色によって叶えてくれる願い事の種類も違うらしく、ビジネス成功やお金持ちになることや世界平和のリボンなどもあって面白かった。

 

 

パイナップルみたいな蝋燭をよく見かけた。台湾でもよく見たけれど、パイナップルと仏教って関係あるのかな?でもすごく南国っぽい!

 

 

巨大な観音像の他にも、様々な仏像に出会うことができる。

 

極楽寺の庭園は緑で生い茂っており、まさに東南アジアの仏教寺院にいるのだという実感が湧いた。

 

 

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