東洋と西洋の見事な融合!ペナン島ジョージタウンのプラナカンマンションで色鮮やかなババ・ニョニャの世界に浸り切った

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プラナカン好きは絶対にプラナカンマンションへ行くべき!!!!!

東洋と西洋の見事な融合!ペナン島ジョージタウンのプラナカンマンションで色鮮やかなババ・ニョニャの世界に浸り切った

・マレーシア独特の感性!プラナカンやババ・ニョニャとは何か?
・プラナカンハウスの入場料とツアーガイドの詳細
・東洋と西洋が交錯!プラナカンマンションの豪華絢爛な内装に圧倒されっぱなしだった

・マレーシア独特の感性!プラナカンやババ・ニョニャとは何か?

「マレー半島を南下する旅」でマレーシア最初の街、ペナン島のジョージタウンを散策していると中国風の建物やプラナカン風の建物、イスラム教のモスクやリトルインディアというインド人街など、様々な文化が街の中で混じり合っていて、ここマレーシアが多民族国家であることを肌で感じることができた。その中でもぼくが大好きなのはプラナカンの感性だった。

プラナカンとは15世紀以降マレーシアやシンガポールに移住してきた中国系の人々と現地の人々の文化が混ざり合ってできたこの地方独特の文化のことを指す。またマレーシアを植民地としたイギリスの影響も受けているという。世界中を旅してきたぼくから見てもプラナカンの色の組み合わせや色彩感覚はこの地方でしか見られないとても特別なものだと感じられた。しかもその色彩感覚がレトロでお洒落で洗練されていて素晴らしく、ぼくはプラナカンの茶器セットを買うほどにまで気に入ってしまった。

ぼくが大学生時代にマレーシア旅行をした際に人生で初めてプラナカン文化に出会った時は、プラナカンではなくババ・ニョニャと呼ばれていた。プラナカンもババ・ニョニャも基本的にどちらも同じ文化を指しているがババ=男性、ニョニャ=女性の意味があり、ババ・ニョニャという言葉は華僑の男性が現地のマレー人の女性と結婚してできた混血の子孫という意味合いが強いという。またプラナカンという言葉もマレー語で「子孫」や「末裔」を意味している。

プラナカンはマレーシアのペナン島やマラッカ、そしてシンガポールに分布しているという説明が一般的だが、ぼくが東南アジアを旅してきた印象だとタイの南部のプーケットシティなんかもプラナカンな街並みの印象があるんだけどどうなんだろう。プーケットでプラナカン風の素敵なカラフルホテルに泊まったこともあるし、ぼくの中でプーケットもプラナカン文化圏なのだがそのように説明されている情報はほとんど見ないのでちょっと気になる。

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散策しているだけでも十分にプラナカンの感性を感じられるのがここジョージタウンの魅力だが、そのプラナカンの感性の魅力を極限にまで集結させた博物館があるという。それがリトル・インディア近くにある「プラナカンマンション」だ。ぼくが調べたジョージタウンの観光名所の中で最も興味をそそられたのがこのプラナカンマンションだったので、散策のついでに立ち寄ってみることにした。

 

 

・プラナカンハウスの入場料とツアーガイドの詳細

プラナカンマンションの入場料は25リンギットで約750円ほど。マレーシアの物価にしてはかなり高いなぁと若干不満だったが、そんな思いもプラナカンマンションを見学すると吹き飛んでしまった。

プラナカンマンションには無料ガイドサービスがあり、時間になったら係員が英語と中国語で館内を案内してくれるようだった。このプラナカンマンションはなかなか人気らしく結構混んでいて、のんびりゆっくりプラナカン文化を鑑賞しようという感じではなく、大勢の観光客が1人のガイドにゾロゾロと付いて行くというスタイルだった。ぼくは自分のペースでゆっくり回りたかったし沢山の人と密集しながら動きたくないと思ったので、ガイドツアーには参加せずに自分自身で見学することにした。自分だけで回ってもガイドツアーに参加してもどちらでもいいという自由な感じがこのプラナカンマンションのいいところだと感じた。またどこでも写真撮影OKだった。

プラナカンマンションでは100年前の裕福なババ(華僑の男性)の家が再現され、1000点を超える骨董品や収集品の展示から彼らの豪華な生活様式や習慣や伝統を垣間見ることができる。19世紀にペナンの有力者であるハイ・キー・チャンによって建てられ、典型的なプラナカン建築らしい中国の木彫りパネルやイギリスの床タイル、スコットランドの鉄器などの折衷的スタイルが採用されている。

 

 

・東洋と西洋が交錯!プラナカンマンションの豪華絢爛な内装に圧倒されっぱなしだった

 

プラナカンハウスの外観は、いかにもプラナカンらしいミントグリーンの建物!入り口が赤々とした中華風である点もとてもプラナカンっぽくて素敵。

 

 

中に入るとそこはもう壮大なプラナカンの世界!吹き抜けで建物全体に光が差し込む作りになっていてとても居心地がいい!

 

 

内装は外から見ただけじゃ全くわからないくらい豪華絢爛だった!!!何だか一見王宮の洋館っぽい雰囲気が漂っているんだけれど、よく見ると複雑な模様をした木製の家具や南国風の骨董品や全体的な色彩感覚がどことなくアジアっぽく、さらに神棚や壁の絵は中国っぽくて、一体ここは西洋なのか東南アジアなのか中国なのかわからないような不思議な感覚に襲われる。

 

 

しかしそれらの感性がこの建物の中で見事に共存し、調和して美しくダイナミックで豪華な世界観を生み出していることに感動してしまう。しかも西洋の宮殿のようにただ単に豪華絢爛なだけではなく、その中にアジア的な繊細さや風流さが細かく入り込んでいるから、ぼくにとっては西洋の宮殿を見学するよりも何倍も興味深く感じられた。やっぱりぼくはアジア人だから、アジアの中に生まれた不思議な感性に心惹かれる性質があるのかな。

 

 

プラナカンのビーズでできたサンダルは有名なお土産物らしい。何百個ものビーズを組み合わせて美しいモザイクを作り出すのにものすごく手間と時間がかかるのだとか。

 

 

プラナカンマンションは2階建てで、2階へは靴を脱いで上がることができた。

 

 

上の写真はこのプラナカンマンションを建てたハイ・キー・チャンとその妻の肖像画。肖像画すらプラナカン風の色彩でお洒落!構図は何だか沖縄の首里城に展示されている歴代国王の肖像画に似ているな。これが中国っぽい肖像画の描き方なのかも。下の写真はハイ・キー・チャンのご先祖らしい。

 

 

2階にはカラフルな硝子製品がズラリと並んでいて圧巻だった!

 

 

様々な収集品が並ぶが、やっぱり「これぞプラナカン!」と言いたくなるような、ミントグリーンとパステルピンクの色彩が組み合わさった陶器はやっぱり何度見ても印象的。

 

あまりに充実した内容に圧倒されて、プラナカンの世界観と感性に自分の心がすっかり浸り切ったような心地よい疲労感と満足感を覚えながら、プラナカンマンションを立ち去った。プラナカンが大好きでプラナカンの世界に溺れたいという人がいたら、ペナン旅行の際にはぜひ立ち寄ってほしい観光スポットだと感じた。

 

 

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