可愛い三角お屋根!不思議なトゥルッリの立ち並ぶアルベロベッロへ行ってきた

 

アルベロベッロに、ずっとずっと行きたかった!

可愛い三角お屋根!不思議なトゥルッリの立ち並ぶアルベロベッロへ行ってきた

・ずっとずっと行きたかった三角お屋根のアルベロベッロ
・なぜか電車で行けないアルベロベッロ
・なんだかぼくの知ってるアルベロベッロじゃない!
・夢にまで見たアルベロベッロの不思議な街並み
・帰り道もバスと電車の乗り換えを

・ずっとずっと行きたかった三角お屋根のアルベロベッロ

南イタリアの旅をしたいと、もうかれこれ10年くらいは言い続けてきたように思う。そして今ついにその夢が実現しているところだ。今は南イタリアのシチリア島からこの記事を書いている。ナポリやアマルフィ、マテーラにシチリア島など、南イタリアといえば訪れたいところはもちろんたくさんあったが、その中でも突出してぼくの心をくすぐり続けてきたのがアルベロベッロである。

「アルベロベッロ」…もはやこの言葉の響きから不思議な、幻想的な雰囲気を漂わせている。しかしその言葉の響きに負けないくらい、実際のアルベロベッロもおとぎ話の中の街のように可愛くて不思議なところなのだ。なんと世界のどこでも見たことのない、三角の屋根の幻想的な家々がここだけに立ち並んでいるというのだ!その家の写真を見ただけでも、これは果たして本当に現実なのかと思ってしまうほどに、メルヘンな世界が広がっている。しかも世界遺産であるという。本当にこんな不思議な街が、この世界にあるのだろうか。

灰色の三角お屋根の不思議な家は「トゥルッリ」と呼ばれ、16世紀半ばからの約100年間に建てられたという。このような不思議な形の建物は、当時はこの地域一帯に見られたというが、今はアルベロベッロの街にのみ集中的に残っているとされる。この不思議な屋根の形は、解体しやすいように作られているといい、農民の反乱の見せしめや、ナポリ王国からの徴税の防止に役立つ形なのだという。しかしどんな現実的な理由があるにしろ、こんなに幻想的で可愛い形の家を発明した古代の南イタリアの人々の、空想的で感受性の強い性質が予感される。

ぼくはこのアルベロベッロに行きたくて行きたくて、そしてトゥルッリを見たくて見たくてしょうがなかったのだが、今回ついに実現し、アルベロベッロへ行くことができた!しかしその道のりは、思ったよりも険しいものだった。

 

 

・なぜか電車で行けないアルベロベッロ

 

ぼくたちはアルベロベッロやマテーラなど、南東イタリアへの世界遺産の街へのアクセスがいいようにと、バーリという大きな街に4泊滞在した。バーリからアルベロベッロへの行き方は、調べてみると簡単なようだ。直行のバスでも行けるし、電車でも問題なくアルベロベッロ駅まで行けるらしい。ぼくたちは相談した結果、電車で行こうということになり、アルベロベッロまで鉄道の旅を実行することにした。

グーグルマップは本当に便利で、バーリからアルベロベッロまでどの電車で行けばいいか、路線図どころか時間まで出してくれる。それに従って電車に乗り込み、だんだんとバーリの都会から自然豊かな田園の風景へと変わっていく様子を窓からのんびり眺めながら、そのまま乗っていればアルベロベッロの駅まで着くはずだった。途中の車窓からの風景には、ところどころでトゥルッリのような建物が点在しており、アルベロベッロが近づいてきていることを予感させられてワクワクする。

 

しかし何が起こったのか、電車が途中の駅で止まった!そして乗客の誰もが一斉に電車を降り始めた!英語のアナウンスを聞き取っていると、アルベロベッロに行く人はここで降りてバスに乗り換えろと言っている。え、話が違いじゃないか!と思ったのも束の間、そうしろと言われているからにはそれに従う他はない。きっと今日だけの何かアクシデントが起こったのだろう。

駅の前ではきちんとバスが待ってくれていた。これはオーストリアからスイスへ行くまでの道中で、雪でこれ以上電車が進めなくなり、電車の旅のはずなのにバスに乗り換えさせられて、そのあと散々な目に遭ってもやっとスイスへたどり着いた経験を思い出させて心が疲弊させられる。しかし乗り換えのバスに乗っていればそのままアルベロベッロまで連れて行ってくれるので楽だった。そしてほどなくアルベロベッロへ到着した。帰りは普通に電車で帰れるのだろうか…若干の不安を残したまま、アルベロベッロの冒険は始まった。

 

・なんだかぼくの知ってるアルベロベッロじゃない!

 

ここがアルベロベッロだとバスの運転手に言われたところで降りた瞬間、ぼくは思った。違う!ここはぼくの知っているアルベロベッロじゃない!!!なんだか綺麗な白い街には違いないが、三角お屋根のトゥルッリがどこにも見当たらない。ぼくのイメージでは、アルベロベッロといえば、不思議な形のトゥルッリが、そこらじゅう一帯に広がっているはずだった。しかしそのような様子はどこにも見当たらない。いったいどこに、ぼくのイメージするアルベロベッロはあるのだろうか。ぼくたちはイメージ通りのアルベロベッロをさがして白い街の中をさまよい始めた。

この白い街は、なんだかスペインのアンダルシアの街並みや、ポルトガルの村の風景によく似ている。これはこれでとても素敵な光景だ。しかしぼくたちは、今回はそんなものを見にきたわけではないので、必死になってトゥルッリのある風景をさがし回った。白い街の中にも、数件のトゥルッリが立ち並んでいるエリアはあるものの、いずれも小規模であり、やはりぼくのイメージしていたものとは違う。

 

 

ずっとぼくが夢見ていたアルベロベッロとはこのような場所だったのだろうか。このように小規模なトゥルッリが点在しているだけでのこじんまりとした風景が、世界遺産として選ばれていたのだろうか。観光地なんて所詮はそんなものだろうか。アルベロベッロであるらしい白い街の中を歩く疲れて、ぼくたちが諦めかけていたそのとき、やっとトゥルッリがいくつも立ち並んでいるエリアに出くわした。

 

やっとイメージしているアルベロベッロに出会える気がする!ぼくたちはそのトゥルッリの大規模な集落を先へ先へと進んで行った。するとそこには、夢にまで見た光景が広がっていた。

 

 

・夢にまで見たアルベロベッロの不思議な街並み

 

これだ!これがぼくの求めていた「アルベロベッロ」の風景!やっと見つけた!トゥルッリの大規模集落は、バス停からだいぶ離れたわかりにくい場所にあったのだ!これでもかと言わんばかりに立ち並んでいるトゥルッリは、少し離れた展望台から見ると、本当におとぎ話の世界のように浮世離れしている感がある。そしてその浮世離れ感には迫力があるように感じられた。ずっとずっとやって来たかったアルベロベッロに、ついにたどり着いた!

 

 

トゥルッリはお土産やさんやレストランにもなっており、いかにも観光地らしい風情を醸し出している。お土産やさんにはトゥルッリの小型の置物が並べられており、幻想的な街並みの思い出として大切にすることができそうだ。

 

 

屋根の家には不思議な記号?文字?が描かれているものもある。古代の人々は、これで何かを示そうとしていたのだろうか。

 

ぼくたちはせっかくアルベロベッロに来たのだからと、トゥルッリの中に作られたレストランで昼食を食べた。生ハムのサラダや、子羊のステーキはそんなに値段も高くなく、とても味わい深かった。ご飯も食べて満足し、トゥルッリのある街並みも存分に堪能したので、バーリへと帰路についた。さて、帰りは電車で帰れるのだろうか。

 

 

・帰り道もバスと電車の乗り換えを

ぼくたちは電車で帰れるようにと願いを込めて、アルベロベッロ鉄道駅へと赴いた。するとそこには信じられない光景が広がっていた。なんとアルベロベッロ鉄道駅がcloseしていたのだ!なんということだろう。駅の窓ガラスにも「station is closed」と英語で書かれている。ぼくは「駅が閉まっている」という光景を生まれて初めて見た。いったいなぜ、鉄道駅が閉められているのだろう。まったく意味がわからない…。

結局インフォメーションで聞いた結果、行きと同じように、バスと電車を乗り継いでバーリへと帰らなければならなくなった。しかし誰もが皆鉄道駅を使えずその経路で帰るしかなかったので、バーリへ帰るたくさんの人もおり迷うことはなかった。もっと簡単に行けると思っていた、そしてもっと簡単に帰れると思っていたアルベロベッロ…今度行くときには、もっと簡単に往復したい。

 

 

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