悪魔〜思い出させてあげよう〜
悲しいことを思い出さずにいられるのは あなたが自分を匿っているから 思い出させてあげよう 今までの悲しみを余すことなく 自分の罪を思い出さずにいられるのは あなたが自分をこの世で生かすため 思い出させてあげ…
ミズイロノコトバ悲しいことを思い出さずにいられるのは あなたが自分を匿っているから 思い出させてあげよう 今までの悲しみを余すことなく 自分の罪を思い出さずにいられるのは あなたが自分をこの世で生かすため 思い出させてあげ…
ミズイロノコトバ北の大地を照らす薄暗い光も 碧い王国に照りつける黄色い光も どれもみな同じ恒星からの光 ひとつも違(たが)わずに等しい光 北の大地に寄りかかる灰色の海も 南の島々を取り囲む宝石の海も どれもみなつながり合う…
ミズイロノコトバわたしのこころに鬱滞する灰白は まさにあの日の海のいろ このこころに住み着いてしまった海は ロシヤへと砕けて消える なぜこのようなところにいるのだろう わたしの言葉は問いを反芻すれど 思い出すまでもないこと…
ミズイロノコトバ眠りの旅の中で、神聖な森をおとずれた 霧のかかる青白い朝に広がる泉や、清らかな水の流れ落ちる山々 夢の中でもう何度もおとずれたことのある森 また来られるなんて思いもしなかった 清浄な気分がまだ…
ミズイロノコトバたどり着きたいと強く願っても たどり着けない場所もある なにひとつ願っていなくても ふとたどり着いてしまう場所がある なんの縁によるものだろうか どのような糸が絡まるのだろうか めぐり合いだけがぼくたちの存…
ミズイロノコトバああ この島でたとえ 生きるのが辛くても あの島へと渡れば 生きていかれる気がする たとえ生まれる前からの どのような運命を受けても あの島へと逃げれば 生まれ変われる気がする 西表よ 西表よ あなたのお姿…
ミズイロノコトバいのち果てる間に あの島へ行かん 舟ではない舟に乗って 鳥ではない鳥を乗り継いで いのち果てる間に あの島へ行かん あの世とこの世の境目で 人は旅立つ あの島へ行く 方法はひとつ それは機械ではない それは…
ミズイロノコトバ幼い頃 世界はとても大きくて 知らない光ばかりだった ぼくは小さくて いつも新しいものを注がれて 世界のすべてには神様がいた 時は永遠の上にあった 時計は透明に砕か…
ミズイロノコトバ琉球諸島をもはかり知れないのに 日本をはかりしれるはずがない 日本をすらはかりしれないのに 世界をはかりしることはできない 身の程を知らずに 旅立つことをおゆるしください いかようにも言い返せる浮世の中で …
琉球諸島/Ryukyu Islands豊かな碧い海に包まれたあなた どんな宝石よりも美しい住処で 自由な野生を生きていたあなた いつしか貢物にされた くぉーん くぉーんと鳴くというよ 碧い海に終わりを告げる頃には くぉーん くぉーんと泣くという…