自力でセンサークリーニングするのめちゃくちゃ難しかったんだが!!!!!
自分でやって大失敗?!ソニーα7Cをセンサークリーニングしたら難易度が高くてコツが必要だった
・世界一周の旅のカメラはソニーのα7Cをお供に
・悲劇!フルサイズミラーレスはセンサーにゴミやほこりが付着しやすかった
・センサーに付着したゴミをチェックする方法
・まずはブロアーの風でセンサーのゴミを吹き飛ばす
・K&Fのクリーニングキットでまずはセンサーを乾拭き1往復
・衝撃!液体クリーナーを使ってセンサーを掃除したら縞模様が出現した
・縞々はセンサーの傷ではなかったので一安心
・クリーニング後に縞々を出現させない方法を徹底考察した
・コツは液体クリーナースワブ後にかなり時間を空けてから乾拭きすること
・自分でセンサークリーニングするのは難易度が高いしコツが必要だった
目次
・世界一周の旅のカメラはソニーのα7Cをお供に
世界一周をしながら旅ブログを書くためには、美しい写真を撮るカメラが欠かせない。ぼくは以前はオリンパスのPEN-Fを使っていたが、大分古くなってきたので2022年からはソニーのα7Cというミラーレス一眼レフカメラに買い替えた。α7Cの特徴はカメラのセンサーがフルサイズだということだ。昔はフルサイズのミラーレスなんかなかったのに科学技術の進歩は素晴らしいもので、ソニーが他社に先駆けて2013年フルサイズミラーレス機を発売し、ニコンやキャノンもそれに追随している状態だ。ぼくもこれまでフルサイズのカメラなんか使ったことがなかったのでフルサイズの描写力ってどれほどのものなのか、今までのマイクロフォーサーズのオリンパス機とはどう違うのか気になって、α7Cを購入してみた。
・悲劇!フルサイズミラーレスはセンサーにゴミやほこりが付着しやすかった
実際に使い続けてみると、マイクロフォーサーズよりもはるかにセンサーが大きい分光を取り込みやすくなり、明るい描写やボケのある描写が得意だったり、夜景もブレなく綺麗に撮りやすいと感じた。しかしSONYのα7Cに買い替えてからとても困ったことが起こった。それはセンサーにゴミやほこりがかなり付きやすいことだ。これまでのオリンパス機ではセンサーにゴミが付いて、写真に黒い点が入り込み困った経験なんて皆無だったのに、α7Cではそれが頻繁に起こるようになって戸惑った。やっぱりセンサーの面積が大きい分、ゴミが付着しやすいということなのだろうか。
しかもこのゴミはかなり取れにくい。センサーに風を吹き付けてゴミを落とすブロアーを使用してもなかなか取れないゴミが多く、清掃道具が十分に揃えられない世界一周の旅の途中では本当に苦労した。仕方なく常にF値を最小にして、センサーのゴミが写真に入り込まないように努力するのだがかなりのストレスとなった。こんな苦労オリンパス機ではしたことない!そして帰国後は、新宿西口のカメラのキタムラで3300円を払ってセンサーの掃除をしてもらうのだった。しかしソニーのカメラ、どんなにセンサーを清掃してもすぐにゴミが再度付着し、もはや不良品なんじゃないかと疑ってしまうほどだった(大阪のソニーサービスステーションで聞いたところ、不良品ではなく正常でもセンサーにこれくらいのゴミが付くのだという。本当に???)。
しかしそう何度も何度もゴミが付着する度に新宿のカメラのキタムラに3300円を払ってセンサークリーニングをしてもらうわけにはいかない。そんなのお金がいくらあっても足りないからだ。仕方がないので怖いけれど、市販のセンサークリーニングキットを購入し、自分でセンサークリーニングに挑戦してみることにした。YouTubeなどでやり方を見ているととても簡単そうなのでやってみようという気になったのだが、これが思いの他めちゃくちゃ難しく、かなりコツが要る作業だと思い知らされた。そしてそのコツは、どのウェブページにもYouTubeにも載っていないので自力で発見するしかなかった。かなり苦労してセルフクリーニングしたので、忘備録も兼ねてここで共有する。マジで難しかったんだが!
・センサーに付着したゴミをチェックする方法
まずはセンサーに付着したゴミをチェックするところからスタート!F値を最大にし、最大に望遠し、白い壁や紙で写真を撮るとセンサーのゴミが浮かび上がって見える。やっぱりかなりの数のゴミやほこりが付いているようだ。
・まずはブロアーの風でセンサーのゴミを吹き飛ばす
最初に風を吹き付ける道具であるブロアーで、なるべく多くのゴミを風によって落としてみる。
センサーに触れることなくこれだけでゴミが落ちれば苦労はないのだが、残念なことにすべてのゴミが落ちるわけではない。しかし大きくて目立つゴミは大体落ちるので、旅の途中などではこれで十分な場合もあるだろう。
・K&Fのクリーニングキットでまずはセンサーを乾拭き1往復
ブロアーで落ちなったゴミを市販のセンサークリーニングキットで取り除いていく。これからは人生初のセンサークリーニングだ!緊張!センサーを破壊したり、傷付けちゃったらどうしよう!ぼくが買ったのは有名どころのK&Fのクリーニングキット!きちんとフルサイズのものかどうか確認してから購入した。クリーニングキットの中にはセンサーに触れて直接拭くためのスワブ(16本)、クリーナーの液体、静電気対策用手袋が入っていた。YouTubeとかで見ていると簡単そうだけど実際はどうなの???
ほこりが入りにくいように、手袋を装着して作業開始!基本はこのスワブでセンサーを1往復して乾拭きするだけでOKらしい。しかしそれでも取れないゴミがある場合は、液体クリーナーを使用して再度クリーニングしていくという手順だ。最初なので何もかもがわからない。1回のスワブの乾拭きだけで本当にちゃんとすべてのゴミが取れるのだろうか。トライしてみる。60度の角度で力を入れることなく、1往復してセンサーを拭いてみる。
完了したところで再度センサーのゴミをチェック!確かに綺麗になってはいるけれど、まだまだゴミは付着している。これはやっぱりクリーナーの液体の出番のようだ。
・衝撃!液体クリーナーを使ってセンサーを掃除したら縞模様が出現した
スワブにクリーナーを2滴垂らす。付けすぎると洗浄後、センサーにムラができやすくなるので要注意らしい。その後10秒間待ち、先程と同じような要領でセンサーを拭きながら1往復する。さらにその後すぐに新しいスワブを取り出して、今度は液体を付けずにセンサーを乾拭きする。おそらくクリーナーの液体の残りを拭き取る作業なのだろう。
再度センサーを写真撮影でチェック!すると大ショックな出来事が!!!!!なんか縞々が入り込んでる!!!え!センサー傷付けちゃったのかなぁ?!?!?
・縞々はセンサーの傷ではなかったので一安心
大ショックだけど何が起きているのかわからないので、確認するためにもう一度センサークリーニングしてみる。液体を付けたスワブで1往復、そしてすぐに液体を付けないスワブで1往復!するとさらにショックな出来事が!!!!!縞々の濃さや数が増えてる!!!泣
しかしよく見ると先程の縞々は消えており、また別の場所に新しい縞々が出現しているので、つまりこの縞々はちゃんと消えるもので、別にセンサーを傷付けてしまったわけではないことがわかって安心した。もしもこの縞々がセンサーの傷ならば、絶対に消えたりはしないはずだ。消えたということは単なる汚れの可能性が高いだろう。
・クリーニング後に縞々を出現させない方法を徹底考察した
今度はいかにしてこの縞々を出現させないかが重要となってくる。センサークリーニングをする度にこの縞々が出てきていたら、もはやクリーニングどころではなくなり汚しているという結末になってしまう。やっぱり自力でセンサークリーニングなんて難しかったのだろうか、やっぱりカメラのキタムラやソニーに3300円支払って毎回クリーニングしてもらうしかないのだろうか。悔しい!そうならないために試行錯誤を続ける。
まずこの縞々がどの段階で付いてしまうのかを見極めなくてはならない。そのためには各段階でどのような変化が起こっているのか、途中で止めながら確認していく必要があるだろう。
まずは液体クリーナーをスワブに付けて、センサーを1往復。そこで止めてみる。そして写真確認すると、この時点ではまだセンサーに縞々は付いていない。しかしゴミがいっぱい付着してしまっている。
次にスワブでセンサーを乾拭きしてみると、今度は縞々が出現!この縞々は、乾拭きの段階でできてしまっているようだ。この縞々は、液体クリーナーで拭いた後にセンサーに付着しているゴミが、その後のスワブの乾拭きによって汚れた線として広がってしまっている可能性が高い。ではどうすれば縞々を出現させないようにできるのか。
ぼくが思ったのはこのゴミが線のように伸びてしまうのは、液体クリーナースワブ後すぐに乾拭きするからではないだろうか。どのウェブページにもYouTubeにも、液体クリーナースワブ後どれくらいの時間を空けてから乾拭きするかについて全く言及されていなかったが、YouTubeの雰囲気的にすぐに乾拭きするのだろうと思ってこれまではすぐに乾拭きしていた。しかしすぐに乾拭きしてしまうとゴミが液体クリーナーで濡れた状態のままでスワブに触れてしまうことになり、それによってゴミの汚れがセンサーに広がってしまっているのではないかと推測した。実際に一番最初に、液体クリーナースワブをせずに乾拭きだけした時には、ゴミが取れただけで縞模様に広がったりはしていなかった。つまり縞模様の原因は液体クリーナースワブ後すぐに乾拭きすることで、対策としては液体クリーナースワブ後かなり時間を空けてから乾拭きし、ゴミを縞模様に伸ばすことなく取り除くことではないだろうか。
またさらに考えられる対策は当然のことながら、液体クリーナースワブ後になるべくセンサーにゴミを付着させないことだ。以上のことを踏まえると液体クリーナースワブ後、センサーにゴミが付着しないようにすぐにレンズを取り付け、しばらく時間が経つのを待ち(センサーやゴミが乾くのを待つ)、その後センサーにゴミがまだある場合はスワブで乾拭きするのがいいのではないだろうか。これを実践してみよう。
・コツは液体クリーナースワブ後にかなり時間を空けてから乾拭きすること
液体クリーナースワブ後に、すぐにレンズを取り付ける。するとほとんどゴミが入り込んでいない。しかも縞々も出現していない。大成功!てかこれ実際は、液体クリーナースワブだけやっておけばよくて、ほとんどの場合乾拭きなんて要らないというやつでは???むしろ乾拭きすることで変な汚れがセンサー全体に広がってしまい、ぼくのように初心者を混乱させてしまうのだ。
しかしほとんど完全に綺麗になってはいるが、ほんの少しだけほこりが付いているので、やっぱり乾拭きしてみる。液体クリーナースワブ後、十分に時間を空けることで、ゴミの広がりにより縞々を作らないように配慮する。
そしてまたしても成功!乾拭き後センサーに縞模様を作らずにほとんどのゴミを除去することができた。ものすごく少量のゴミだけはまだ付着しているが、気にならない程度なので放置しておくことにする。最初の状態に比べたら天と地の違いのレベルで綺麗になって大満足だった。
・自分でセンサークリーニングするのは難易度が高いしコツが必要だった
しかしYouTube動画では簡単に見えた自力のセンサークリーニング、実際にやってみるとめちゃくちゃコツが要るしめちゃくちゃ難しいやん!!!!!ソニーサービスステーションのおばちゃんが絶対に自分ではやらないでくださいって言ってたのがなぜだかよくわかった気がする。ソニーのおばちゃんはソニーの儲けのため、商売のために自分でやるなと言っているのかと思っていたが、本当に利用者のためを思って言ってくれていたのかもしれない。
本当にやってみないと、そして失敗し、試行錯誤しないとわからないことが世の中には多すぎる。実際に初めてセンサーを触ってみて、これまで知らなかったことがいっぱいあるのだと思い知らされた。たとえば触ってみて初めて知ったけど、センサーってグラグラ動くんやね!知ってた?本当にお金がかからないのであれば、いやお金がかかっても重要なことであれば、専門家に任せるのが間違いないのかもしれない。
ぼくは今回のクリーニングで、最初で戸惑ったのもあるかもしれないが、16本あったうちスワブを10本も消費してしまった。センサークリーニングキットの料金は3180円だった。まだスワブが6本残っているから損してはいないものの、安心感など考えたらカメラのキタムラで3300円でやってもらうよりも自分でやる方が安上がりだとは、実は必ずしも言えないのかもしれない。今回の経験を元にしてこれからはもっと上手にできるはずなので、これからの自分自身に期待したい。
・まとめ
縞々の汚れを作らずに上手にセンサークリーニングするために重要なことは以下の通りだった。
・液体クリーナースワブ後、ゴミやほこりが入らないようにすぐにレンズを付ける。
・そこで写真確認、ゴミが付いていたら時間が経ってセンサーやゴミが乾燥してから乾拭き(乾き切らないうちに乾拭きすると縞々が出現する!)